これがあれば旅先でも安心!
こんにちはchessinuです。
スーパーカブに乗りながらスマートフォンなどの充電が出来たら凄い便利ですよね。
例えば見知らぬ土地に行く時にスマホナビを使用しながら充電をしたり、ドライブレコーダーの代わりにアクションカメラを取り付けている場合は充電しながら録画をしたり…etc
前々から自分もツーリングなどで遠出をしている時、「USB電源があればなぁ~」なんて思う場面が多々ありました。
そういう事もあり、スーパーカブにUSB電源(USBポート)を取り付けることにしたのですが、いざググって調べてみると色々な取り付け方法があり迷ってしまいました。
今回は自分がググって調べた中で、(おそらく)最も簡単に出来るオススメの方法を紹介していきます。
USB電源の取り付け方法
バイクにUSBの電源を取り付ける方法を調べてみると、大体以下の5つのパターンから選択することになるようです。
- バッテリーから直接電源を取る(通称バッ直)
- ヒューズボックスを利用して電源を取る
- サービスチェックカプラから電源を取る
- リレースイッチを利用して電源を取る
- 既存の配線から割り込んで電源を取る
それぞれメリット・デメリットがありどの方法を選択するのかは自由ですが、今回自分が行ったUSB電源取り付け方法は「既存の配線から割り込んで電源を取る方法」です。
何故これを選んだのかと言うと、KITACO(キタコ)社からとても便利で簡単に取り付けることのできる、スーパーカブ用の「USB電源・電源取り出しハーネスセット(USB電源キット)」が発売されているからです。
このUSB電源キットは、フロントカバー周りにある配線からACC+(アクセサリー電源)を取り出してUSB電源として利用することができます。アクセサリー電源を使用するのでキー連動が可能になり、バッテリーに必要以上の負荷をかけずに済みます。
最初はバッ直で電源を取る方法も考えたのですが、やはりスーパーカブのバッテリー容量を考えると、常時電気垂れ流し状態ではバッテリー上がりが怖いです。(まぁバッ直でもリレーを使用すれば、キー連動には出来ますが若干面倒くさいです)
余談
それで実は今回の方法を紹介する前に、カブ乗りにとっては定番のバッテリー付近にある「サービスチェックカプラ」を利用してアクセサリー電源を取っていたのですが…
しかしそれを取り付けたままホンダドリームで1年点検を受けたところ、「ここから電源を取るのだけは止めてください」と、割と真剣に言われたので結局取り外すことにしました笑
ちなみにこの「サービスチェックカプラ」というのは我々素人がどうこうするような物ではなく、プロの整備士が専用の特殊なスキャンツールを使用して、システムなどをチェックする際に使用します。
なので基本的にここは弄らない方が良いと思いますが、「簡単にアクセサリー電源が取れる&車体のほぼ中心にある」ので配線的に考えても便利なんですよね笑
USB電源を取り付けるのに必要な道具
それでは、スーパーカブにUSB電源を取り付けるために必要な道具を紹介していきます。
2番のプラスドライバーはほとんどの方が持っていますが、3番のプラスドライバーは中々使う機会がないので持っている方は少ないですよね。
自分の場合、工具類に関しては基本的に中古工具ショップや100円均一などでに集めています。ただし今回使用する工具は、新品でもホームセンターなどで500円もあれば買えるような物です。なのでまぁ新品を購入しても良いのかなぁとは思います。
- キタコ(KITACO)USB電源キット
- プラスドライバー(2番と3番)
- 10mm六角ソケットレンチ&5mm六角棒レンチ
キタコ(KITACO)USB電源キット
- 商品名
- キタコ(KITACO)USB電源キット(757-1153000)
- 発売日
- 2018年頃
- インターフェース
- USB2.0×1 / USB1.1×1
- 最大出力
- 1,000mA×2
- ただし1ポート使用時のみ2,000mA
- 特徴
- 防滴仕様・青色LED内蔵
- 充電方式
- エンジンキーのON・OFFに連動する
- 適合車種
- スーパーカブ50(AA09)
- スーパーカブ50-プロ(AA04)
- スーパーカブ110-プロ(JA10)
- スーパーカブ110(JA44)
- クロスカブ50(AA06)
- クロスカブ110(JA10,JA45)
- スーパーカブ50-スタンダード(AA04)とスーパーカブ110-スタンダード(JA10)は使用不可。
こちらが今回の作業の主役である「USB電源キット」です。キットという名前が付いている通り、USB電源取り付けに必要な材料は全て一式揃っているオールインワンタイプの製品です。
この製品は配線作業に必要な「知識」や「技術」や「道具」などがなくても、誰でも簡単にスーパーカブにUSB電源を取り付けることが出来ます。
実際に自分で取り付け作業を行っていても、プラモデルを作るような感覚でサクッと終わらせることが出来ました。
また、日本のオートバイパーツの有名メーカーであるキタコ社の製品ということもあり、とても質が高くしっかりとした作りになっているので安心して使用出来ると思います。
価格は約4,000円とそこそこしますが、作業の簡単さや製品の質を考えると安いとさえ思えます。ちなみにAmazonなどの大手ECサイトでの評価もとても高いです。
別のUSBポートを使用する方法
またキタコ製のUSBポートを使用せず、違う製品のUSBポートやシガーソケットなどを利用したい方は、それ用に「電源取り出しハーネス」だけ別に売っているのでそちらを利用してみてください。
利用方法としては、別に購入したUSBポートの先にある端子(画像は丸形端子)をそれぞれカットします。
そして電工ペンチでギボシ端子のオスに変換後、取り出しハーネスのメスと接続する感じです。
プラスドライバー
2番のプラスドライバーは取り付けに必要な配線部分を覆っている「フロントカバー」を、3番のプラスドライバーは「レッグシールドを留めているボルト」を取り外すのにそれぞれ使用します。
また2番のプラスドライバーは「バッテリーのマイナス端子を取り外す」のにも使用します。
どちらのプラスドライバーもホームセンターにて500円程度で購入できるので、今後も使用することを考えると必ず持っておいたほうが良いと思います。
なおレッグシールドと周辺カバーの取り外し方に関しては、以下の記事にて詳しく紹介していますので参考にしてみてください!
10mm六角ソケットレンチ&5mm六角棒レンチ
10mm六角ソケットレンチ
丸型端子を共締めする時に使用します。
5mm六角棒レンチ
USB電源(ポート)を付属のボルトでスーパーカブに取り付ける時に使用します。
サイズはおそらく5mmであっていると思います(多分)。ちなみに六角棒レンチは100均などで売っている物で十分です。
ただ自分の場合はメッシュインナーラックを取り付けて使用しているので、こちらの付属のボルトを使用せずにメッシュインナーラックに付属しているボルトを使用して留めました。そのため六角棒レンチは必要ありませんでした。
USB電源の取り付け作業の手順
スーパーカブにUSB電源を取り付ける手順は以下の様になります。
手順
- バッテリーのマイナス端子を取り外す
- レッグシールドを取り外す
- 4Pコネクタに付属の電源ハーネスを割り込ませる
- 丸型端子を共締めする(ボディーアース)
- レッグシールドにUSB電源(ポート)本体を取り付ける
- 簡単な配線作業を行う
文字にすると何やら難しく感じますが、実際の作業はとてもシンプルで簡単ですので安心してください。
ちなみに、自分の場合はレッグシールドを取り外して作業を行いましたが、取り外さなくても作業自体は問題なく出来ます。
ただし付属の説明書にも書いてあるのですが、少なくとも「メインスイッチカバー」は取り外した方が良いと思います。というのも4Pコネクタに割り込ませる際、どうしても作業スペースが狭くなるので取り付けるのが結構大変な感じです。
とりあえず最初はフロントカバーだけを取り外して作業し、それでやり難いようでしたらレッグシールド及びメインスイッチカバーを取り外してみてください。
USB電源取り付け作業開始
バッテリーのマイナス端子を取り外す
それでは早速、スーパーカブにUSB電源の取り付け作業を行っていきましょう!
ということでまず始めにエンジンを切り、バッテリーのマイナス端子を取り外します。なぜこの作業をする必要があるのかと言うと、車両の電装関係をイジる時はマイナス端子を取り外してから行わないと、(最悪の場合)回路がショートする恐れがあるからです。
バッテリーのマイナス端子の取り外し方はとてもシンプルで、下の画像の黄色い丸で囲ってあるボルトを取り外すだけです。
それだけで簡単に取り外すことができます。
バッテリーに関しては、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください!
レッグシールドを取り外す
次にレッグシールドを取り外します。まぁ正直なところ、USB電源を取り付けるだけであればレッグシールドを取り外す必要は一切ないのですが、せっかくなので掃除も兼ねて外しておきました。
レッグシールドを取り外さないで作業をする方は、ここは気にせず飛ばして読んでください。
ちなみにレッグシールドと周辺カバーの取り外し方がわからない方は、先ほど紹介した記事を参考にしてみてください。
4Pコネクタに電源ハーネスを割り込ませる
レッグシールドを取り外したら、下の画像の赤丸の場所にある「4Pコネクタ(カプラ)」に電源ハーネスを割り込ませます。
横(斜め)から見るとこの様な感じです。
後ろから見るとこの様な感じです。
これをこの様に取り外して間に割り込ませます。
オス側とメス側はそれぞれこの様な感じになっています。
そして下の画像の「電源ハーネス」をこの取り外した間に割り込ませます。しっかりと抜けないようにハメ込んでください。
丸型端子を共締めする(ボディーアース)
次に、先程割り込ませた電源ハーネスに付いている丸い金属の「丸型端子」を共締めします。これがいわゆる「ボディーアース」です。
そのためにはまず「10mmの六角ソケットレンチ」を使用して、下の画像のホーンを留めているボルトを一旦取り外す必要があります。
実際にソケットレンチを使用して取り外します。
ボルトを取り外したらこの様に「丸型端子」を取り付け、また元の場所にソケットレンチを使用して戻します。
ここまで、4Pコネクタに電源ハーネスを割り込ませた後、丸型端子を共締め(ボディーアース)しました。
以上で前半戦は終わりです、
もうすぐ完成なので頑張りましょう!
レッグシールドにUSBポート本体を取り付ける
それではレッグシールドを元に戻して、USB電源(ポート)本体を取り付けていきます。
レッグシールドの右側と左側(コンビニフック)のどちらでも良いのですが、左側の場合は元々「コンビニフック」がある場所ですよね。なのでネジを取り外すと少し段差があるため、取り付ける時にその段差を埋める工夫が必要です。
右側の場合は付属のパーツを使用してそのまま留めることが出来ます。
まぁ何にせよUSBポート本体を取り付ける場所は自由ですので、お好きな場所に工夫して取り付けてみてください。
では話は戻って、事前にUSBポート本体に付属の「ワッシャー」や「ステー」などを取り付けます。ここに関しては、付属の説明書にも分かりやすく載っていますので参考にしてみてください。
ステーを取り付けた後、付属のワッシャーなどを順番に取り付けていきます。
そしてUSBポート本体から伸びているコード(配線)を、カバーの内側へと通しておきます。
どこの穴でも良いのですが、自分の場合は一番上の穴から通しました。
それでこの後の作業に関しては、通した配線作業を先に行っても良いですし、USBポート本体をレッグシールドへ先に取り付けても構いません。
ここでは取り敢えず配線作業を先に行っておきます。
配線作業
配線作業と言ってもめちゃくちゃシンプルで簡単です。
先程カバー内側から通したコード(赤と黒)を、電源ハーネスのコード(白と黒)にそれぞれ接続するだけです。(※電源ハーネス側の赤色のコード(BATT+)は常時電源用なので今回は使用しません)
繋げ方は「赤と白」「黒と黒」です。
絶対に間違えないように気を付けてください。
繋げ終えたら配線を整理しておきます。結束バンドなどを利用しても良いかも知れませんね。自分の場合はただ適当に引っ掛けたりしただけですが。
それでは「六角棒スパナ」を使用してUSBポート本体をレッグシールドへ取り付けた後、最後にバッテリーのマイナス端子を元の状態に戻したら完成です!
ちなみにコードが気になるようでしたら、レッグシールドに穴を開けて「グロメット」を使用するなど検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに自分の場合は「メッシュインナーラック」を利用しているので、この様に取り付けています。
完成後の様子
それでは最後に完成後の様子について紹介します。
USBポートの利用方法は色々とありますが、その中でも一番多いのがスマートフォンの充電だと思います。
下の画像の様にスマートフォンホルダーなどを利用すれば、充電しながらスマホナビを使用することも出来ます。
他にはドライブレコーダーやアクションカメラを取り付けている場合、充電しながら録画することも出来ます。
ただ下の画像ではケーブルが剥き出しなので、色々と穴を開けて加工したり、カバー内部でケーブルを上手く這わせたりする必要があります。
また、iPadなどのタブレット端末も充電することが出来ましたが、充電には結構時間がかかりました。
ちなみに青色のLEDが搭載されており、エンジンキーをONにすると充電可能のサインとして青く発色するので、分かりやすくて便利です。エンジンキーをOFFにすると充電不可能になるので、青色のLEDライトは消えます。
他にも夜間走行で使用する場合などに便利かもしれませんね。
2ポートあるので色々と活用出来て便利ですよね~。
ただし「防滴仕様」となっていますが、雨天時は使用せずに本体のゴムキャップを着用してください。まぁポート部分が雨に濡れないように、ビニールなどで被せるなど工夫して使用すれば大丈夫だとは思いますが。
それでは以上で、スーパーカブにUSB電源を取り付ける方法についての記事は終わりとなります。
ぜひ皆さんも取り付けてみてはいかがでしょうか。
この記事が気に入りましたら、下のアイコンをクリックしてSNSシェアの方をお願いします!
1 comment
私もインナーラックつけてますが、キーとかぶるのでUSBポートは左側に取り付けました。