絶対に知っておいた方が良い!
こんにちはchessinuです。
スーパーカブに乗り始めてから「ドライブチェーンの調整」や「エンジンオイルの交換」等のメンテナンス作業は、日常的にやられる方も多いと思います。
ただ、スーパーカブのレッグシールドを取り外す作業をやっている方は、意外と少ないような気がします。その理由としては「何か面倒くさそうだし難しそう」や「外す理由が分からない」など色々あると思います。
しかし実際にやってみれば分かるのですが、プラスドライバーだけで取り付け&取り外しが出来るので、プラモデルを組み立てる感覚で割と簡単に作業が出来ます。
また、レッグシールドの取り外し方を知っていた方が良い理由としては、以下のような作業がしやすくなるからです。
- メンテナンス作業
- 取り付け作業
- 内部の清掃作業
- …etc
なのでスーパーカブに乗っている方であれば、必ず知っておきたい基本知識の1つです。
ぜひこの記事を参考にしながら挑戦してみてください!
レッグシールドを取り外す道具
レッグシールドを取り外す際に使用する道具はプラスドライバーだけです。
しかしプラスドライバーにも色々な種類があるため、きちんとネジサイズに合わせた物を用意する必要があります。
そして今回の作業で使用するのは2番と3番のプラスドライバー2本です。
2番のドライバー
2番のドライバーは「フロントカバー」と「メインスイッチカバー」を留めているネジを取り外す際に使用します。
3番のドライバー
3番のドライバーは「レッグシールド」を留めている7箇所のネジを取り外す際に使用します。下の画像では4箇所しか写っていませんが、残りの3箇所は反対側の同じ箇所にあります。
特にここのネジは固く締まっているので、ネジがナメないように気を付けながら取り外してください。
レッグシールドの取り外し作業
それでは実際にレッグシールドの取り外し作業を行っていきたいと思います。
作業自体はプラスドライバーだけを使用して行うためそれほど難しくはありませんが、力任せに無理やり強く引っ張ったりするとカバーやシールドが破損する恐れがあるので、気を付けて慎重に作業を行ってください。
名称
まずそれぞれの部品の名称を紹介します。レッグシールドを取り外すためには、全部で3箇所のパーツを取り外す必要があります。
なお画像に使用しているスーパーカブは、ホンダドリームで展示されているのを撮った物です。(自分のスーパーカブだと全て青色なので境目がわかりにくかったため)
フロントカバー
名前の通り正面に付いている「フロントカバー」です。取り外すと配線が収納されています。
メインスイッチカバー
HONDA公式のサービスマニュアルには「メインスイッチカバー」と書いてありました。
レッグシールド
スーパーカブの代名詞とも言える「レッグシールド」です。
作業手順
作業手順は以下の様になります。
作業難易度
ちなみに、レッグシールドの取り外し作業において難しく感じた順に並べると以下のような感じです。
(難) メインスイッチカバー > レッグシールド > フロントカバー (易)
①メインスイッチカバーの取り外しは、引っ掛けてあるツメが6箇所もあり多いので、破損させないように慎重かつ少し力を入れて取り外す必要がありました。
②レッグシールドに関しては、それを留めているネジを外すのが割と大変な作業です。工場出荷状態のレッグシールドのネジはとても固く締めてあり、結構な力で回す必要があります。
もし自分の力では無理だと判断した場合は、さっさとバイク屋に持っていて緩めてもらった方が良いです。ネジがナメてしまうと余計に取り外しが困難になりますので…
ネジを外した後のレッグシールドの取り外しは、特に引っ掛けているツメなども無いのでとても簡単です。
③フロントカバーに関しては、留めているネジ自体は簡単に外せます。
ただしネジを取り外した後にカバー本体を外す時、こちらも数箇所引っ掛けているツメがあるので慎重に取り外す必要がありました。
まぁしかし、これはあくまでも個人的な感想なので参考程度に聞き流しておいてください。
フロントカバーを取り外す
ではまず最初に「フロントカバー」を取り外していきます。
フロントカバーを取り付けているネジは1箇所だけです。そのネジを2番のドライバーを使用して取り外します。
ネジを取り外したら、次はフロントカバー本体を取り外していきます。
フロントカバーの取り外し方のコツは、上に引っ掛けてある「ツメが2箇所」あるので(下の画像赤丸)、フロントカバーの下に手を入れて少し手前側に引っ張って持ち上げながらツメを外します。
まぁ何と言っていいのか文字で説明するのが微妙に難しいのですが、直接触ってみると何となく分かると思います。
それでこちらが外したフロントカバーです。
フロントカバーを外すと中はこの様になっています。USB電源を取り出す際などに、こちらを少し弄ったりします。
メインスイッチカバーを取り外す
それでは続いて「メインスイッチカバー」を取り外す作業を行っていきます。
メインスイッチカバーを取り付けているネジは2箇所あります。そのネジを2番のドライバーを使用して取り外します。
ネジ自体はとても簡単に取り外すことが出来ますが、問題はネジを取り外した後にメインスイッチカバーを取り外す作業。
先程も少し述べたとおり、個人的にはここが「一番の山場」でしたね。
メインスイッチカバーの取り外し方は(自分の中では)2通りあり、1つは引っ掛けてある「ツメ部分の6箇所」を1つ1つ丁寧に取り外していく方法。
もう1つはメインスイッチカバーの両端を持ち、力を入れて手前に引っ張って少々強引に取り外す方法。
前者の方法で取り外すのに一番苦労したのが、下の画像の「青いツメ」を取り外す時です。
こいつが何故かめちゃくちゃ頑固で言う事聞かずに苦戦しました…。
そうして取り外したメインスイッチカバーがこちらです。
メインスイッチカバーを外すとこの様な感じになっています。
レッグシールドを取り外す
それでは最後に、今回の目的であるレッグシールドを取り外していきます。
レッグシールドは全部で「7つのネジ」で留められています。この7つのネジを3番のドライバーを使用して、1つずつ丁寧に外していきます。
これらの7つのネジはかなり固く締められているので、ネジがナメないように気を付けながら取り外してください。
全てのネジを取り外し終えました!
そしていよいよレッグシールドを取り外していきます。
ネジさえ取り外せばレッグシールド自体は簡単に取り外すことが出来ます。特に引っ掛けているツメなどもありませんので、ぶつけないようにゆっくりと動かしながら取り外してください。
そして取り外したレッグシールドはこちらです。
少し汚れていたので「フクピカ」で綺麗にしておきます。
レッグシールドを取り外したスーパーカブの外観
スーパーカブのレッグシールドを取り外すとこの様になっています。
まずはヘッドライト周り。
色々な配線があります。
後ろから。
エンジン周りやエアクリーナーボックス、スロットルボディなど。
反対側からも見てみます。ブリーザードレーン(ピンク色のチューブ)などが見えます。
埃が結構付いていたので、全体的に軽くタオルで拭いておきました。
取り外した後、元の状態に戻すには「レッグシールド」→「メインスイッチカバー」→「フロントカバー」の順番で取り付けていきます。
まぁ取り付けた時と反対の手順で行えばいいだけなので、特に問題はないかと思います。
ちなみにレッグシールドを留めているネジの締め付けトルクは「8N・m」らしいですが、正直ここはそんなに気にしなくても良いと思います。あまり固く締め付けすぎるとまた取り外す時に面倒なので、自分の場合は緩過ぎず固過ぎず程度にしてあります。
終わりに
以上で、スーパーカブ110(JA44)のレッグシールドを取り外す作業は全て終了しました。
いかがでしたでしょうか?
最初は少し戸惑うかも知れませんが、一度やり方さえ覚えてしまえば次からはスムースに作業が行えると思います。
記事の始めでも述べましたが、レッグシールドを取り外すことによって「パーツの取り付け作業」や「メンテナンス作業」を行えるようになるので、絶対に知っておきたい基本的な知識の一つです。
例えば「レッグシールドを新しいのに変える」「USB電源を取り出す」「ブリーザードレーンの点検」「配線周りの清掃」「その他パーツの取り替え」…etc。レッグシールドを取り外すだけでも、これだけ行えることの幅が広がります。
なのでぜひ皆さんも、この記事を参考にして挑戦してみてください!
それではまた別の記事でお会いしましょう。
さようなら~
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