日常のメンテナンスをしよう!
こんにちはcheesinuです。
夏の暑さもだいぶ落ち着き、紅葉などが楽しめる季節になってきましたね。
これから色々な場所へツーリングに行く前に、少しだけスーパーカブのお手入れをしておきます。
この記事ではタイトル通りスーパーカブのドライブチェーンを「掃除」した後に、ドライブチェーンに「注油」する方法を紹介していきます。
チェーンの種類について
HONDA公式のパーツカタログによると、工場出荷初期状態のスーパーカブ110(JA44)に使用されているチェーンは大同工業株式会社の「DID428HDS3-100RB」という型番の製品です。
大同社製チェーンの型番の見方をざっくり言うと、前から順番に「大同社製の428サイズ・シリーズ名・100リンク・クリップタイプ」という感じです。
ちなみにこのチェーンは「ノンシールチェーン」です。
なのでスーパーカブ110(JA44)を新車で買った場合は、オプションなどでチェーンを付け替えていない限り、チェーンは「大同工業 DID428HDS3-100RB(ノンシールチェーン)」ということになります。
ただ今回のメンテナンス作業に使用する道具(油やクリーナー)は、「シール・ノンシール」両方に使用できるので特に問題は有りません。
注油するタイミング
注油方法を紹介する前に、注油するタイミング(時期)に関して。
Honda Dreamのスタッフさんにお伺いした所、特に「走行〇km」や「購入〇年」と言った様な明確な決まりは無いようです。
なので基本的には「走行距離500kmごと」もしくわ「(強)雨天走行時」を目安に注油すれば良いとのこと。
というわけで、自分はそのまま言われたとおり「走行距離500km」に達した時に注油しました。

注油後について
注油した後は、オイルがチェーンに馴染むまでは出来るだけ乗らないほうが良いかも知れません。具体的な時間は分かりませんが、半日ぐらい開ければ十分かと。
ちなみに某大手チェーンメーカーの話によると、チェーンの注油は「走行後のチェーンが適度に暖まっている状態」の時にすることで、油の浸透性が良くなり効果が高まるそうです。
なので買い物やツーリングなどから帰ってきた後に注油して、そこから一晩寝かしておく感じで良いかと思います。
まぁそこまで神経質にならなくてもいいと思いますが一応念の為。
使用する道具
今回使用する道具です。
それとこの他に「汚れてもよいタオル」や「軍手」などを各自用意しておいてください。オイルを弄るので結構手が汚れたりします。
また工具などで手を傷つけないように注意して作業を行ってください。
スーパーチェーンルブ
今回使用するのはチェーン注油の定番製品と言える「KURE(呉工業)のスーパーチェーンルブ」です。ドライブチェーンに直接噴射して注油します。
こちらはシールチェーンにも使用できます。
チェーンクリーナ
こちらも定番製品の「KURE(呉工業)チェーンクリーナー」です。ドライブチェーンを掃除するのに使用します。
こちらもシールチェーンに使用できます。
3面チェーンブラシ
チェーンに3面ブラシを挟むようにして使用します。スーパーカブのチェーンにはピッタリとフィットしました。
歯ブラシ
または「歯ブラシ」を使用しても良いと思います。
出来るだけやわらかめの歯ブラシを使用してください。
工具&その他
今回のドライブチェーン注油作業に必要な工具は「10mm六角ソケットレンチ」だけです。
これでチェーンカバーのボルトを締めたり緩めたりします。
補足
ちなみに10mmのスパナやメガネレンチを使用しても良いと思います。
ただしチェーンカバーの取り付け&取り外し作業だけを考えた場合、こちらのソケットタイプの工具を利用した方が効率良く作業が行えます。
ウエス
ホームセンターなどで安く売っているので購入しておくと便利です。注油作業以外でも色々と役に立ちます。
今回はドライブチェーンに付着した「チェーンクリーナー」を拭き取る際に使用します。
容器
ドライブチェーンにチェーンクリーナーやチェーンルブを吹きかけると、地面に雫となって垂れ落ちるのでそれを受けるための容器です。
やはり環境面のことを考えると垂れ流すのは止めたほうが良いです。
ドライブチェーンの注油箇所について
実際の作業に入る前に「ドライブチェーンのどこに注油すればいいのか?」ということについて紹介します。
基本的にドライブチェーンへの注油は以下の2ヶ所に行います。またドライブチェーンに注油する目的としては「防錆」や「摩耗防止」などが挙げられます。
- 内プレートと外プレートの間
- ローラー部分
内プレートと外プレートの間
「内プレート」と「外プレート」が重なり合っている間のわずかな隙間部分に注油をしていきます。
ローラー部分
ローラー部分にも注油をします。
補足
ただし正直な所、そこまで細かく作業を行っても大して効果なんて変わらないと思うので、注油作業自体は神経質にならずに適当な感じでいいと思います。
自分の場合は1度に3箇所まとめて適当に注油して終わりって感じです。丁寧に作業することよりも、定期的に注油してあげることの方が大事だと思います。
あんまり丁寧にやってても作業するのが億劫になってしまいますからね…。
作業工程
作業工程は以下の様になります。
チェーンカバーを取り外す
まず作業を始める前に、タイヤを手で回してチェーンが回転できるようにギアを「N(ニュートラル)」に入れた状態にします。そしてエンジンを切りセンタースタンドをかけておきます。
次に準備ができたら、ドライブチェーンを覆っているチェーンカバーを外していきます。
下の画像の赤い四角で囲われている部分がチェーンカバーです。HONDA公式のサービスマニュアルでは「チェーンケース」と書いてありますが、まぁ呼び方なんてどっちでもいいです。
チェーンカバーは4ヶ所のボルト(締め付けトルク7N・m)で止まっているので「10mm六角ソケットレンチ」を使い外します。
ちなみにこのゴムの蓋を外すと「点検窓」になっており、中にあるドライブチェーンが見えます。
チェーンに注油を行うだけであればここからでもいいのですが、今回はチェーンの掃除も行うのでチェーンカバーを取り外す必要があります。
話が脱線しましたが、それでは本題に戻って「10mm六角ソケットレンチ」を使いボルトを外します。ボルトを外す時は「反時計回り」に動かし、逆にボルトを取り付ける時には「時計回り」に動かします。
ちなみに「10mmスパナ」や「10mmメガネレンチ」でも取り外すことは可能ですが、やはりソケットタイプの工具に比べると作業効率は落ちてしまいます。
はいボルトが外れました!
チェーンカバーは上下に別れていますので、上2本のボルトと下2本のボルトをそれぞれ外します。
チェーンカバーを取り外すとドライブチェーンが見えます。
ちなみにスプロケットカバーなどを取り外すと、ドライブチェーン全体はこの様になっています。
チェーンカバーの掃除方法
掃除の仕方はとても簡単です。
まず「チェーンクリーナー」をチェーンカバーの内側に噴射します。
そしてチェーンカバー内部のオイル汚れが浮くまで置いてから「ウエス」で拭き取ります。
とても綺麗になりました。
チェーンクリーナーでドライブチェーンを掃除する
それでは早速「チェーンクリーナー」を使い掃除をしていくのですが、その前にチェーンの下に垂れてもいいように受け容器を置いておきます。
そしてこちらが今回使用するクレ製のチェーンクリーナーです。
チェーンクリーナーの噴射は「白い金具(チェーンクリップ)」の場所からスタートします。これを目印にすることで1周したのが分かりやすくなります。
タイヤを回しながらチェーンに噴射していき、白い金具(チェーンクリップ)が一周して来たら終わりです。
では全体的に塗布するような感じで噴射していきます。
タイヤを動かしてチェーンを回しながら噴射をします。
割と速乾性のあるチェーンクリーナーなので、噴射したらサッサと汚れを拭き取ってしまった方が良いと思います。
3面チェーンブラシでチェーンの汚れを取る
そして「3面チェーンブラシ」または「歯ブラシ」で浮いた汚れを掃除していきます。
3面チェーンブラシの場合は両側を使用して掃除することが出来ます。
反対側では細かな掃除が可能です。
まぁこちら側も軽く掃除しておいても良いかもしれません。
最後に「ウエス」を使用して残ったクリーナーを拭き取っておきます。
スーパチェーンルブを使い注油する
そしてチェーンについているクリーナーを軽く拭いてから、最後にクレ製の「スーパーチェーンルブ」を使い注油していきます。
チェーンクリーナーの時と同じ様に白い金具のチェーンクリップを1周の目安にし、タイヤを回しながら噴射をします。
また噴射する箇所は先程紹介したとおり、「外プレートと内プレートの間」と「ローラー部分」です。
チェーンカバーを取り付ける
そして注油し終えたら、チェーンカバーを元の通りに取り付けます。下のチェーンカバーから取り付けると良いかもしれません。
ちなみにチェーンカバーを留めるボルトの締め付けトルクは「7N・m」ですが、正直こんなもん適当な強さで締めておけばいいです。
全ての作業が終了しました。
もしこの時にチェーンが弛んでいたりしたら、ついでに調整しておくと良いと思います。
また「チェーンルブ」や「チェーンクリーナー」がチェーン周りに飛び散っていた場合は、タオルかウエスで必ず拭き取っておいてください。
終わりに
以上でドライブチェーンの掃除と注油作業は終わりです。
皆さんは今年の秋の紅葉を、どこに見に行くのでしょうか?
自分はベタに日光あたりでも行きましょうかね笑
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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