ノートパソコンを掃除をしよう!
こんにちはchessinuです。
現在使用しているノートパソコンを購入して約5年ほど経ちましたが、その間一切ノートパソコン内部のメンテナンス作業(CPUグリス拭き取り&CPUグリス塗り・CPUファン掃除)をしていませんでした。
と言うのも、日常的に使用していても特に以下の様な事が起きなかったからです。
- ノートパソコンの挙動がおかしい
- CPUファンの音がうるさい
- CPUの熱暴走が起きる
しかし「転ばぬ先の杖」という考えに基づき、日頃からお世話になっているノートパソコンさんの労をねぎらう気持ちも込めてメンテナンス作業をすることを決心しました。
と言うわけで、今回はノートパソコン(PC)の掃除(クリーニング)方法などを順番に紹介していきます!
お掃除するノートパソコンを紹介!
それではまず最初に、今回この記事でお掃除をさせて頂くノートパソコンを紹介します!
メーカー | 東芝(TOSHIBA) |
---|---|
製品名 | dynabook R93/PB PRB93PB-BHA |
CPU | Intel Core i7-4710MQ 2.5GHz |
メモリ | 8GB |
SSD | 256GB |
発売日 | 2015年1月15日 |
う~ん、当時としてはそこそこ良いノートパソコンを購入したので、今でもスペック的には全然問題ないと思います。
まぁメモリとかは8GB足して16GBに増設してあるのですが…
掃除に使用した道具
それでは、今回ノートパソコンの掃除に使用した道具についてそれぞれ紹介をしていきます。
グリスクリーナー
アイネックス グリスクリーナー
ノートパソコンを購入した時から、デフォルトで付いているCPUグリスを拭き取るために使用するグリスクリーナーの「アイネックス グリスクリーナー IPA-CLN2」です。
とても綺麗にしかも簡単に落ちるので、これを一本持っておくだけで作業が楽になると思います。
しかも一回あたり数滴で済むので、量的には一本買えばリアルに10年位は持ちそうです(品質が劣化しなければの話しですが笑)。
またはIPA(イソプロピルアルコール)を購入してそれを使用してもいいと思いますが、純粋に「グリスクリーナー」として使用するのであればこちらの製品をお勧めします。
KURE エレクトロニッククリーナー
「KURE(呉工業) エレクトロニッククリーナー」は基盤に吹きかけても大丈夫なので、清掃作業において安心して使用できます。
パソコンを含め電子機器の清掃においては「マストアイテム」と言っても過言ではないかと。CPUグリスもちゃんと綺麗に落ちますからね。
ということでPC系のクリーナーで迷った場合、これを選んでおけばほぼ間違いはないと思います。(多分)
CPUグリス「MX-4」
ノートパソコンに元々塗ってあるCPUグリスを拭き取った後に、新しく塗るCPUグリスの「MX-4」です。
性能はもちろんのこと他のCPUグリスと比べて「粘度」が低いため、グリス自体がとても伸ばしやすく塗り易いです。
また「非導電性」ということで、マザーボードの電子回路に付着してもショートする恐れが無いのもお勧めポイントの一つです。
上記の理由によりPC初心者でも取り扱いやすいので、もしCPUグリスでどれを購入したら良いのか迷っている方にはお勧めします。
- 低粘度
- 非導電性
- 大容量4g
- 初心者~上級者
- 熱伝導率 : 8.5W/m・K
精密ドライバー
ノートパソコンを掃除するにあたり、色々な大きさのネジを外す必要があります。その際に使用するのがこの「精密ドライバー」です。
自分は100円均一ショップで購入しましたが、特に「性能上」の問題はありませんでした。
ただしドライバーのサイズに関しては、使用しているノートパソコンによって留めているネジの大きさが違うので、自分のノートパソコンに合うサイズを探してみてください。
なお「磁石(力)付きタイプ」のドライバーを使用することで、ネジの取り付け・取り外しの際にネジを落とすなどのリスクが減るので、よりスムーズに作業ができると思います。
ちなみにこの程度の磁力であれば使用しても特に問題は有りません。自分もバリバリ使っています。
補足
もしどうやってもノートパソコンのフタのネジが回せない時には、こちらの「ネジすべり止め製品」がマジで便利です。
自分も1か所どうしても言うことを聞かないネジがありましたが、こちらを利用したところ簡単に回すことが出来ました。
静電気防止手袋
マザーボードなどの基盤を触るときには必ず「静電気防止手袋」をした方が良いです。
ちょっとした静電気でも「回路全体」にダメージが行き、データどころか最悪の場合、ノートパソコンが起動すらしなくなる可能性もあります。
なので特に冬場での作業では「静電気」などが発生しやすい環境なので、基本的には着用するようにした方が良いと思います。
エアダスター
CPUファンやキーボードの隙間に入ったホコリを吹き飛ばすのに使用する「エアダスター」です。
ノートパソコンのキーボードの場合は上から軽く吹きかける感じになりますが、独立したキーボードを使用している場合はキーを取り外して清掃をします。
画像からも分かるように、自分が想像している以上にキーの内部にはゴミが溜まっているので、定期的に清掃作業した方がいいかもしれませんね。
こちらのエアダスターは他のエアダスター製品と比べノズルが収納出来るタイプなので、いちいちノズルを取り付けたり外したりする必要がないので手間もかからず、ノズル自体を無くす心配がありません。
またノズルを伸ばせばピンポイントの「狭口噴射」になり、ノズルを折りたためば「広口噴射」が出来るという便利な仕様になっています。
ちなみに逆さ使用もOK!
ノートパソコンの掃除箇所&掃除手順
それではノートパソコンの掃除する箇所と、掃除手順に関して紹介していきます。
掃除する箇所
今回ノートパソコンの掃除をする箇所です。
- CPUグリス拭き取り
- CPUグリスをグリスクリーナーで拭き取ります。
- CPUグリス塗り
- 新しいCPUグリス「MX-4」を塗ります。
- CPUファン掃除
- CPUファンを外して羽部分のホコリを取ります。
メンテナンス手順
そして実際のメンテナンス手順は以下の様になります。
- 完全シャットダウンを行う
- ノートPCのバッテリーを外す
- ノートPCのカバーを外す
- CPUグリス拭き取り&塗リ直し
- CPUファン掃除
補足
一応念のため、ノートパソコンを通常のシャットダウンではなく「完全シャットダウン」状態にしてから作業を行っていきます。
- スタート
- 電源
- Shiftキーを押しながらシャットダウンを選択
・万が一に備え、作業前に必ずデータのバックアップをしておいてください。
ノートPCのバッテリーを外す
まず始めにノートパソコンを完全シャットダウン状態にして電源を落とします。そしてノートパソコンから全てのデバイスを取り外した後にバッテリーを取り外します。
ノートPCのカバーを外す
自分のノートパソコンの場合はカバーを外すのに、何やかんや見えている部分だけで20本近くのネジを外す必要がありました。
更にカバーを取り外した先の見えていなかった部分のネジも外す必要があります。
精密ドライバーでネジを回す際に、力を入れ過ぎてネジなめしないように気を付けて作業を行ってください。
必要なネジを全て取り外したら、カバーをゆっくりと慎重かつ丁寧に開けていきます。1箇所でも外し忘れたネジがあるとカバーが開かず、最悪破損してしまう恐れがあるので気を付けてください。
そしてカバーを取り外すと中はこの様になっています。ちなみにPCカバーを外したこの状態の内部写真をスマホなどで撮っておけば、メンテンス作業終了後に戻し方がわからなくなった場合でも安心できるので撮影しておくことを推奨します。
パーツに関して少しだけ補足します。画像の番号と下記の名称が適合しています。
- ① 光学ドライブ
- ② メインメモリ
- ③ CPUファン
- ④ CPU&ヒートシンク
今回掃除をする箇所は、③CPUファンと④CPUです。
②のメインメモリに関しては、別の記事にてメインメモリ増設方法を紹介しています。よろしければ、ぜひそちらも合わせて御覧ください!
CPUグリス拭き取り&塗る
ここからは静電気防止手袋をして作業を行っていきます。
まずはヒートシンクを留めているネジを精密ドライバーで慎重に外していきます。
ネジを外すとカバーが取れます。う~ん、想像したとおりの雑な塗り方…まぁしょうがない。
気を取り直して、CPUグリスクリーナーを付属のペーパーもしくわキムワイプに垂らし、塗ってあったCPUグリスを拭き取っていきます。
元々塗ってあったCPUグリスを綺麗に拭き取ることが出来ました。
このとおりピッカピカ!
またヒートシンク側のCPUグリスも綺麗に拭き取っておきます。
そしてCPU側とヒートシンク側の両方のCPUグリスを拭き終えたら、CPUグリス「MX-4」を使用してCPU側にグリスを塗っていきます。
薄過ぎず厚過ぎず、ヘラを使用し全体的に均等に塗っていきます。
う~ん少しグリスの量が多すぎた感もあるけど気にしない気にしない。
塗り終わったらヒートシンクを戻して、ネジで留めてCPUグリスの拭き取り&塗替え作業は無事終了です。
CPUファン掃除
それでは次にCPUファンの掃除を行っていきます。
まず最初に先程のCPUと同じ様に、CPUファンを留めているネジを外します。
そしてマザーボードから慎重かつ丁寧に取り外します。
取り外したら、CPUファンを覆っているカバーを取り外していきます。
カバーを取り外したら、CPUファンの羽根部分に溜まっているホコリを取り除いていきます。
最初にエアダスターで吹き飛ばします。
次に爪楊枝を使用して、こびり付いた汚れを軽くこすって落とします。
掃除が終わったら、CPUファンを元の場所に戻してネジで留めて無事終了となります。
あとは全体的に眺めて、ホコリが溜まっていそうな箇所にエアダスターを噴射しておきます。
メンテナンス作業終了&結果
そしてメンテナンス作業が終わったらまた元の通りにネジを全て留め、バッテリーを装着して全ての作業が終了となります。
清掃作業終了後に、ノートパソコンで色々と重たいソフトやゲームなどをしてみた所、CPUファン音やCPU温度が明らかに変わった様な感じがしました。
実際にYoutubeで同じHD動画を10タブ同時に再生して、メンテナンス前とメンテナンス後でCPU温度を比較してみると差が歴然ですね!(なんと約50℃→40℃まで、10℃近くも下がっています!)
やはりこの結果から分かる通り、1年に1度くらいはメンテナンスの一環として清掃作業をした方が絶対に良いです。CPU温度などを改善すれば、ノートパソコン自体の寿命も伸びますし良いことづくめですよね。
あぁそれにしても掃除して、色々と気分が良くなったので満足!満足!
以上でノートパソコン(PC)の「CPUグリス拭き取り&CPUグリス塗り直し」と「CPUファンの掃除」方法に関する記事は終わりとなります。
皆さんもぜひこの記事を参考にしながら、日頃お世話になっているノートパソコン様を掃除してあげてみてください。きっと喜びますよ!
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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