簡単にできるカスタマイズ
こんにちはchessinuです。
GB350が納車された日に「100km以上の距離」を走行したのですが、とても快適で乗りやすく、改めて良いバイクを選べたなぁ~なんて自画自賛している今日この頃です。
それで今回はどんな内容の記事なのかと言うと、タイトル通りGB350(GB350S)の「ミラーの交換方法」や、新しく取り付ける「ミラーの選び方」などについて紹介をしています。
まぁ今すぐ交換するつもりはなくても、いずれ交換する時のために知っておいても損はない「知識」だと思います。
(ちなみにGB350とモンキー125の純正ミラーは同じらしい…豆知識)
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GB350の純正ミラーに「ブルーフィルム」の貼り方を紹介した記事もあるので、よろしければ参考にしてみてください!
ミラー選びの際の注意点について
それでは早速GB350にミラーを取り付けていきます!…と言いたいところなんですが、実はバイクのミラーを取り付ける際に「知っておかなければならない事」が少しあります。
これは決して難しいことではないのですが、「初めてバイクのミラーを交換する」という方にとっては結構戸惑いやすいポイントだったりするので、ぜひここで以下の2つの事を覚えておいてください。
- 正ネジと逆ネジ
- 保安基準
正ネジと逆ネジ
まず1つ目に紹介するのが「正ネジ」と「逆ネジ」についてです。
一般的にそこら辺にあるネジをドライバーなどを使用して取り外す時って、ほとんどの場合は「反時計回り」に動かして緩め、逆に締める時には「時計回り」に動かしますよね。
ただし「ほとんど」と言うことで、実は全てのネジがその通りに働くわけではなく、全く反対の動作を必要とする「逆ネジ」という物(規格)があります。
つまりこの逆ネジは先ほどの正ネジとは異なり、締める時には「反時計回り」に動かし、緩める時には「時計回り」に動かす必要があります。
なので構造上の違いにより「逆ネジ」と「正ネジ」を直接取り付けることはできませんが、その2つの間に「変換アダプター」を挟むことで取り付けが可能になります。
- 正ネジと逆ネジを「そのまま直接取り付けることはできない」ので、変換アダプターを間に挟む必要がある。
- バイク用ミラーはほとんどが「8mm」と「10mm」のネジであり、その大きさを変換するアダプターもあるので、ほぼ全てのバイク用ミラーは変換アダプターを介することで取り付けが可能。
GB350(GB350S)の場合
それでは我ら「GB350(GB350S)」の両サイドのミラーの「ネジ」はどうなっているのかと言うと、先ほど紹介した「逆ネジ(10mm)」になっているので、ここに「正ネジ(10mm)のミラー」を直接取り付けることはできません。
ただしGB350(GB350S)の場合は車体側の「ミラーホルダー部分(正ネジ10mm)」に純正変換アダプター(衝撃緩衝装置)が装着してあるので、それを外せばそのまま「正ネジ(10mm)のミラー」を取り付けることができます。
ただ取り付けること自体は特に問題ないのですが、純正変換アダプターを外した分だけミラーの「位置」が低くなってしまうので、高さを調節したい場合には別売りの「スペーサー」などを利用する必要があります。
逆ネジと変換アダプターの役割
逆ネジと変換アダプターには以下のような「衝撃緩衝装置」としての役割があります。
- 走行中に接触した時の緩衝目的
- 走行中に転倒した時の緩衝目的
走行中に接触した時の緩衝目的
例えば「左側」に正ネジのミラーを取り付けた場合は、走行中に前方から来た人や物にぶつかった時にミラーは「緩む方向」に動くので、ダメージを最小限に抑えることができます。
ただし「右側」に正ネジのミラーを取り付けた場合は、走行中に前方から来た人や物にぶつかった時にミラーは「締まる方向」に動くので、お互いに怪我をする恐れがあります。
ではどうするのかと言うと、右に「逆ネジのミラー」を取り付けることでそれを解決することができます。
そしてこの対応に関しては「各バイクメーカー」によって異なっており、例えばヤマハのバイクは右側にそのまま逆ネジのミラーを取り付けているのですが、ホンダやスズキのバイクは右側と左側のミラーホルダーに「変換アダプター」を介して逆ネジのミラーを取り付けています。
まぁ個人的には変換アダプターを介した方が、衝突時に「前後関係」なくダメージを抑えることができるので良いと思います。(変換アダプターまたはミラーのどちらかが動くため)
ちなみにタナックスの特殊なミラーには「ターナー」と呼ばれる衝撃緩衝機構があるので、ミラーホルダーに変換アダプターを介さずとも前後からのダメージを受け流すことができて便利です。
なお次に紹介する「保安基準」には、歩行者などに接触した際の「衝撃を緩衝できる構造」が必要との記載があるので、この逆ネジと変換アダプターの役割はとても大事だったりします。
走行中に転倒した時の緩衝目的
こちらも先ほど同じ様な感じなんですが、走行中に転倒した時にバイクのミラー又はアダプターが「緩まる方向」に動くので、ミラーや乗っている人に対する衝撃を和らげることができます。
保安基準
まぁこう言ったら怒られてしまうかもしれませんが、本当にここら辺が面倒くさいというか細かい所で、バイクに取り付けることのできるミラーには「制限」があります。
要は国土交通省が定める「道路運送車両法の保安基準」に適合したミラーでないと、バイクに取り付けて使用することができないということです。
それでこの保安基準はそのバイクが「製造された年代」によっても異なっており、「2007年(平成19年)1月1日以降」に製造されたバイクには「新保安基準」が適用され、2007年以前製造のバイクに適用されていた保安基準よりも制限が厳しくなりました。
そしてGB350(GB350S)に関しては2021年製のモデルなので、当然のことながら「新保安基準」に適合したミラーを選ぶ必要があります。
新保安基準について
それでこの「新保安基準」についてなんですが、説明するのが「すこぶる面倒くさい感じの仕様」になっています。
ただし【TANAX(タナックス)のHP】や【motor-fanのHP】に載せている説明が分かりやすくまとめられているので、ぜひこちらを参考までにご覧になってみてください。
補足事項
まぁしかしぶっちゃけた話をすると、この「新保安基準」に適合していないミラーを取り付けた所で、街中で即警察に捕まり点数をひかれるなんて事は滅多に無かったりします。(事故を起こしてとかは除く)
ハッキリ言ってこの基準自体がかなり「形骸化」している感じがあり、多くの人が車検の時だけ元に戻してやり過ごすみたいな事をしていたりします。
…とか言いましたが、ちゃんと決まりは守らなければ絶対に駄目ですよ!(笑)
ミラー探しの旅
取り付けるミラーをAmazonなどの「ECサイト」を利用して探すのも良いのですが、ネット上の画像と実物ではかなり色味やサイズ感に「ズレ」があったりするので、「実店舗」で現物を見ながら探すのが一番確実だと思います。
ということで、「GB350」に取り付けるミラーを探しに某バイク用品店へ出発します。
やはり県内最大級の規模のバイク用品店ということもあり、たくさんの種類のミラーがおいてあります。
カラーバリエーションも豊富ですね。
色々と見て回り個人的に気に入ったのが、こちらの鏡面部分が青くなっている「ブルーミラー」です。夜間走行時の車のライトの眩しさの対策に期待ができ、そしてデザインもめちゃくちゃお洒落!
しかし「2007年保安基準非適合シール」が貼ってあるため、こちらのミラーをGB350に取り付けることはできません。(おそらく鏡面の大きさが駄目な感じ)
とりあえず下の画像のような「適合シール」が貼ってあるミラーであれば取り付けOKなので、探す時の目印として便利ですね。
まぁもし適合しているのかどうか分からない場合は、近くにいる店舗スタッフさんに聞けばすぐに教えてくれるので、悩んでいないですぐに聞いた方が良いです。
んで結局どれにしたのかと言うと、こちらの「ナポレオンミラー」にしました。理由はメッキ加工でしかも鏡面部分が広く、また「新保安基準」にも適合しているからです。
ちなみにGB350(GB350S)を「カフェ仕様」にしたい方は、こんな感じの「バーエンドミラー」なんかが良いと思います。
例えばTANAX(タナックス)の汎用バーエンドミラーであれば、GB350とGB350Sに簡単に取り付けることができるそうです。
ミラーの形状は「丸型」と「角型」があり、色もそれぞれの形状に対して「ブラック」と「シルバー」が用意されています。
GB350にミラーを取り付ける方法
基本的にバイク用のミラーは「バラ売り」になっているので、同じ製品を2つ購入する必要があります。
GB350の「純正ミラー」と比較をするとこんな感じです。
そしてこちらの「正ネジ(10mm)」のナポレオンミラーを、GB350に取り付けるには以下の2つの方法が考えられます。
- 純正変換アダプターを外して装着
- 純正変換アダプターを外さないで装着
純正変換アダプターを外して装着
このナポレオンミラーは「ターナー機構(衝撃緩衝機構)」になっているので、純正変換アダプターを外してミラーを装着しても「新保安基準」をクリアすることができます。
ただしミラーの位置が低く感じる場合には「スペーサー」などで調整する必要があります。
純正変換アダプターを外さないで装着
GB350に元々取り付けてある純正変換アダプターを外さずに「正ネジ(10mm)」のミラーを取り付けるには、元々取り付けてある純正変換アダプターの上から更に別売りの変換アダプターを取り付ける方法もあります。
こちらの場合はそれぞれの変換アダプターによりミラーの位置が高くなるので、特に「スペーサー」を使用する必要がない感じです。
純正変換アダプターを外して装着
作業中にミラーや工具を落として燃料タンクを傷つけないように、なるべく「柔らかいタオル」を上に被せてから作業を行います。
これは特に初めてミラーの交換作業を行う場合には、絶対にやっておいた方が良いと思います。(傷を付けてからでは遅いので)
それではまず始めに「純正変換アダプター」を外す必要があるので、ミラーの根元に付いている「保護カバー」を上にズラします。
保護カバーをズラすと「ミラーロックナット」と「純正変換アダプター」が露出します。
そしてこのミラーロックナットを「スパナ(14mm)」で緩めるのですが、先ほど紹介したとおり、この部分は逆ネジになっているので「時計回り」に動かす必要があります。
ミラーロックナットを緩めたら、あとはミラーを落とさないように気をつけながら外します。(時計回り)
ミラーを外すと純正変換アダプターが残るので、こいつを「ソケットレンチ(14mm)」で外します。(反時計回り)
なお「スパナ(14mm)」でも作業は可能ですが、変換アダプターがかなり固く締まっているので、ソケットタイプの方が力が掛けやすくて楽だと思います。
純正変換アダプターを取り外すとこんな感じになっています。
あとはナポレオンミラーを取り付けるだけです。(時計回り)
なおミラーの位置が合わない場合には、別途スペーサーを用意して高さを調整する必要があります。
以上で純正変換アダプターを外して取り付ける作業は終了です。
純正変換アダプターを外さないで取り付ける
やることは純正変換アダプターの上から「別の変換アダプター」を取り付けるだけです。
こんな感じで取り付けます。
あとはナポレオンミラーを取り付けるだけです。
まぁ変換アダプターを取り付けた所の見た目が少し気になりますが、こんなやり方でも取り付けることができます。
以上で作業は終了です。
ミラーが見えにくい場合の対処方法
GB350(GB350S)のミラーホルダーの位置は左右で「非対称」だったり、また幅が狭かったりするので、その人の「体格」や「服装」によってはミラーが見えにくい場合があります。
実際に自分も肩幅が広い方なので、後方確認する際に肩の先がミラーに映ってしまい見えにくいと感じていました。(特に「冬場」は厚着をするのでより酷い感じ…)
それでその対処法なんですが、とりあえず以下の2つが考えられます。
- オフセットホルダーを装着
- ロックナットを締める位置調整
オフセットホルダーを装着
おそらく一番効果的な方法はミラーホルダーに「オフセットホルダー」を装着して、ミラーの位置を「補正」してあげることです。
それで一口にオフセットホルダーと言っても色々なメーカーが販売しているのですが、今回は適当に「タナックス」の製品を購入して取り付けてみました。
まず「右側」のミラーホルダーに装着したのですが、そのままではミラーホルダーの周りにある「ケーブル」に干渉して綺麗に取り付けることができませんでした。
どんなにケーブルを押し下げてもこれが限界の模様。(一度ケーブルを外せばイケるかも…しかしメンドクサイ)
それで一応ガレージにあった「高さ調整アダプター」を使用して解決しました。
そして左側にもウインカースイッチボックスがあり干渉したので、右側と同様に高さ調整アダプターを使用しました。
ちなみに自分が使用したタナックスのオフセットホルダーはこちらの製品です。
もしタナックスのオフセットホルダーをきっちりと「真横」に向けて取り付けたい場合には、こちらの「高さ調整アダプター」も同時に購入しておいたが方が良いと思います。(2個入で500円ぐらいなので…)
ブラックはこちら。
ロックナットを締める位置調整
他の方法としては、ミラーロックナットの「位置」を調整してミラーの高さを変えることができます。(左が最低で右が最高)
まぁ左右の長さを変えることはできませんが、高さを変えるだけでも多少はマシになるとは思うので、色々と試しながら自分にとって丁度いい高さに調整してみてください。
GB350のミラーを交換した外観の紹介
それでは最後にミラーを交換したGB350の「外観」を紹介してこの記事は終わりとなります。
皆さんは「丸形」と「楕円形」のどちらのミラー形状が好みでしょうか?
ちなみに「SR400」のミラーは楕円形のメッキ加工なので、新しく取り付けたミラーにかなり似てますよね笑
また「クランプバー」などもミラーと一緒に挟んで取り付けることが出来るので、興味ある方は別の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
それでは以上で「GB350の新しいミラーの選び方と交換方法」について紹介した記事は終わりとなります。
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