憧れのタコメーター!
こんにちはchessinuです。
GB350は本当に乗りやすくて「万能性」のある良いバイクなのですが、少なからず欠点もあり、その一つに「タコメーターが無い!」ということが挙げられます。
なのでどうしてもタコメーターが欲しい場合には、自分で「専用品」または「汎用品」のタコメーターを購入して取り付ける必要があります。
まぁ理想としては「純正」で付いていて欲しかった気持ちはありますが、無いものは無いのでグチグチ言ってても仕方がない!
というわけで今回は、GB350(GB350S)にタコメーター取り付ける方法や取り付けた感想などを紹介した記事となります。
タコメーターについて
タコメーターについて簡単に紹介します。
- タコメーターの役割
- タコメーターの種類
- タコメーターを取り付ける方法
タコメーターの役割
一般的にタコメーターは車やバイクなどのエンジンの「回転数」を測定するための計器という認識ですが、実際のところはエンジンに限らず「回転する物」の回転数を測定する計器をタコメーターと呼ぶらしいです。
そしてこのタコメーターの動きを観察することで、その時のエンジンの調子やエンジンに負担の少ない効率の良い走り方などがわかるようになります。
例えば自分の場合はGB350の最大トルクが「30N・m(3.05kgf・m)/3000rpm」なので、タコメーターを見ながらエンジンの回転数を3000付近に調整してトルク感を楽しんでいます。
ちなみにタコメーター(tachometer)の「タコ(tacho)」とは何なのかを調べてみたところ、ギリシャ語で速度を意味する「τάχος」に由来するそうです。
なお英語圏(特にイギリス)では「Revolution-Counter(Rev-Counter)」とも呼ばれているそうですが、タコメーターと呼んでも普通に通じるとのこと。
タコメーターの種類
一口にタコメーターと言っても「機械式」と「電気式」があり、今回GB350に取り付けるのはプラグコードやイグニッションコイルから「電気信号(パルス)」を読み取ってメーターに表示するタイプの電気式のタコメーターです。
この電気式は機械式のような大掛かりな装置が必要ではないため、値段も安く手軽で簡単に取り付けることができるので、「後付タイプのタコメーター」として人気があり現在の主流だそうです。
タコメーターを取り付ける方法
基本的にGB350(GB350S)にタコメーターを取り付ける方法は以下の3つで、上から順番に試していくことになると思います。
- プラグコードに配線を巻く
- イグニッションコイルから分岐させる
- パルスジェネレーターを使用する
まず始めにGB350の「プラグコード」に配線を巻いて回転数を検知します。
それでもしノイズが多くて上手く拾えなければ、GB350の「イグニッションコイル」に分岐配線を割り込ませて回転数を検知します。ちなみにデイトナが販売しているGB350専用タコメーターは、このイグニッションコイルから分岐させる方法を採用しています。
そして上記の2つの方法でも回転数をうまく検知できない場合には、「パルスジェネレーター」という製品を使用します。
まぁ今回はパルスジェネレーターを使用することはありませんでしたが、その存在を知っておくことで今後役に立つと思います。
GB350に取り付けるタコメーターの紹介
今回GB350に取り付ける汎用品のタコメーターについて簡単に紹介します。
- メーカー
- ライズコーポレーション
- 生産国
- 台湾
- 価格
- 約6,000円
- サイズ
- リム径67mm/メーター部60mm/奥行き45mm
- 対応エンジン
- 2st&4st
- 表示
- 1000RPM×12(MAX12000RPM)
- カラーバリエーション
- ホワイト&ブラック
- 特徴
- 3本の配線接続なので簡単取り付け(電気式)。原付きから大型まで幅広いバイクに対応。バックライトはLED。
防水性能について
Amazonのレビューを読んでみると、バイク用の製品ということで「ある程度」の防水性能は有るようですが、決して「完全防水」ではないようです。
なので気になる方はリムとメーターパネルの隙間をセメダインなどで「コーキング」をしたり、防水シールを貼るなどの対策をしてみてください。
まぁこの手の作業が面倒くさい場合は、雨が降った時に「ラップ」でも巻いておけば良いと思います。
カラーバリエーションについて
このタコメーターには「ホワイト(T07Z9990002WH)」と「ブラック(T07Z9990001BK)」の2種類のカラーバリエーションが用意されていますが、機能やサイズなどの「仕様」に関しては全く同じなので、単純にメーター部分の「色の好み」によって選ぶことになります。
デイトナ製タコメーターとの比較
デイトナが販売しているタコメーターの「VELONA (ヴェローナ)」は、GB350専用品なので加工などをする必要がなく「ボルトオン」で簡単に取り付けることができます。
ちなみにVELONAには「φ48」と「φ60」の2種類があり、それぞれに「デジタル電圧計」や「最高値メモリー機能」などがついていますが、バックライトの「色を切り替える機能」に関してはφ48にしかついていません。
ということでタコメーターの選び方としては、値段は高いけれど「多機能性」や「取り付けの容易さ」を望むのであればデイトナの製品で、値段は安いけれど「機能はシンプル」なので良ければライズコーポレーションの製品を選ぶ感じです。
まぁ自分がライズコーポレーションのタコメーターを選んだ理由は、単純に値段が安くてメーター部分の「色(ホワイト)」が好みだったからです。
ライズコーポレーションのタコメーター
ライズコーポレーションのタコメーターの「付属品」について確認しておきます。
箱を開けると中にはタコメーター本体の他に、「取り扱い説明書」と「ステー&ナット」が入っていました。なお取り付けるのに使用する「工具」は一切付属されていないので、その辺に関しては各自で用意する必要があります。
- タコメーター本体
- ステー&ナット
- 取り扱い説明書
補足事項
このタコメーターは「MAX12000RPM」まで測れる仕様になっていますが、GB350(GB350S)に関してはエンジン回転数の上限値(レブリミット)が「6000RPM」ぐらいなので、実際はメーターの半分ぐらいまでしか使わない感じになります。
タコメーターの裏側には「配線コード」、及び「設定ボタン&セレクトボタン」と「V字ステー」を取り付ける突起部分があります。
配線の先端はほぼ「無加工」の状態なので、自分で電工ペンチを使用して加工する必要があります。
付属の「V字ステー」がこちらです。
このステーをタコメーター裏側の「突起部分」と組み合わせ、どこか適当な場所に固定します。
ただし実際に取り付けてみると分かるのですが、この付属されているV字ステーだけでは「設置方向」などに制限が生じるため、タコメーターを見やすい場所に設置するのに割と難儀します。
なので取り付ける場所によっては、各自で別にステーやボルトなどを用意する必要があります。
タコメーターを取り付けるのに使用する道具の紹介
ライズコーポレーションのタコメーターをGB350に取り付けるのに使用した道具は以下のとおりです。
ただしあくまでもこれは自分が使用した道具というだけなので、取り付け作業をする際に「全く同じ道具」を用意する必要はありません。
- 電工ペンチ
- ステー
- カラー
- 配線コード
- 端子類
- 平型端子
- ギボシ端子
- クワ型端子
- 接続コネクター
GB350にタコメーターを取り付ける方法
ハンドルポスト部分に取り付け
GB350の「ハンドルポスト部分」を利用してタコメーターを取り付けた外観です。
こちらはホームセンターでステーやボルトなどを別途購入する必要があるので、取り付け作業が若干面倒くさい感じになります。
クラッチワイヤーガイド部分に取り付け
GB350の「クラッチワイヤーガイド?(名称不明)」を利用してタコメーターを取り付けた外観です。
こちらは付属のステーのみ使用して取り付けられるので、ハンドルポスト部分に取り付けるよりは楽だと思います。
共通作業
GB350にタコメーターを取り付ける方法に関しては先ほど紹介したとおり、「プラグコードに巻きつける方法」と「イグニッションコイルに割り込む方法」の2つを試してみました。
そしてそのどちらの方法で行うにせよ、共通してやっておかなければならない作業があります。
- タコメーター設置作業
- 配線作業
- ACC電源取り出し
- 配線の端子加工
- 配線をACC電源とアースに接続
タコメーターの設置作業~ハンドルポスト編~
ライズコーポレーションのタコメーターには「V字ステー」と「ナット&ワッシャー」が付属していますが、これだけではGB350に上手く取り付けることができません。
これに関しては実際に作業してみるとすぐに分かるのですが、タコメーターを真っ直ぐに取り付けるとスピードメーターが見えなくなり、スピードメーターに被らないようにするとタコメーターが曲がってしまうのです…。
なので各自で色々と工夫をしながら取り付ける必要があり、自分の場合はまずホームセンターへ行き「ボルト」や「ステー」や「カラー」などを購入しました。
そしてハンドルポストのボルトを外し、購入したボルトとカラーをそこにセットして取り付けます。
付属の「V字ステー」と「購入したステー」を組み合わせます。
タコメーターを更に見やすくするために、「ゴムワッシャー」を挟んで角度を調整しました。
するとこのようにスピードメーターの邪魔にもならず、タコメーターを真っ直ぐに取り付けることができました。
このハンドルポスト部分に取り付ける「メリット」は、次に紹介するクラッチワイヤーガイド部分に比べ、根本の土台がしっかりしているので安定した固定ができることです。
逆に「デメリット」は手前側にタコメーターがくるので、クラッチワイヤーガイド部分に比べると若干見えにくい感じがすることです。
タコメーターの設置作業~クラッチワイヤーガイド編~
GB350のクラッチワイヤーガイド部分の「クルッ」となっている箇所を利用して固定します。
そこら辺に落ちていた適当なM6のボルトとナットで固定します。
クラッチワイヤーガイド部分に取り付ける際の注意点としては、フロントフォークとV字ステーの間隔が狭すぎると接触して傷つけてしまう恐れがあるので、出来る限り間隔が広くなるように固定してください。
あとは先ほどと同じ様にゴムワッシャーを挟んで角度を調整しておきます。
このクラッチワイヤーガイド部分に取り付けるメリットは、やはりスピードメーターの「真横」にタコメーターがあるので見えやすいということです。
逆にデメリットとしては先ほどのハンドルポストとは違い、固定してある根本の土台がしっかりしていないので、やはり高速走行をする際には「若干のグラつき」が生じる可能性があることです。
配線作業
ACC電源取り出し作業
次に「ACC電源」を適当な場所から取り出しておく必要があるのですが、自分の場合はヘッドライトケース内にあるオプション端子の「USBチャージャーコネクター」を利用しました。
ただし既にキタコのUSB電源でも使用しているコネクターなので、「Y型ギボシ端子」を作って分岐させる必要がありました。
ちなみにこのACC電源に関しては「ブレーキスイッチ」から分岐させてもいいですし、シート下の配線から引っ張ってきても良いので、自分の都合のいい場所を考えておいてください。
配線加工
タコメーターの設置場所が決まったので、次にタコメーター本体から出ている配線を必要な長さに加工していきます。
カッターやハサミなどを使用して、外側の「配線保護チューブ」を剥いておきました。ちなみに様々な色の配線がありますが、使用するのは「赤,白,黒」の3色だけです。
そしてタコメーターを元の設置場所に戻し、ACC電源やアースを取る位置などと調整しながら最終的な配線の長さを決めていきます。なお「赤白黒以外の配線」は必要ないので切っておきました。
タコメーターの「赤色の配線(ACC)」をUSBチャージャーコネクタを分岐させた線と繋ぎ、「黒色の配線(アース)」はヘッドライトケースを固定しているボルトと共締めをしました。(ボディーアース)
とりあえずこの状態でタコメーターが「起動」するのかチェックしておきます…よしOK。
これで赤線(ACC)と黒線(アース)の接続は完了したので、最後に回転数を検知するための「白線(パルス線)」の接続をしていきます。
プラグコードに巻く&イグニッションコイルに割り込ませる
プラグコードに巻く方法
まずプラグコードに巻く方法を試してみますが、配線を「どれくらい巻けば良いのか(巻数)」は全く不明なので、完全に手探り状態でやってみるしかない感じです。
それではプラグコードに0.2sqの配線を巻いていきます。
外した方が巻きやすいかと思ったけど特にそんな事はなかったです。
どれくらい巻いたら良いのか分からない…(´Д`;)
とりあえず適当に巻いた後にビニールテープで配線を固定し、タコメーターのパルス線と繋ぐための「接続コネクター」を取り付けておきました。
イグニッションコイルに割り込ませる方法
次にイグニッションコイルに接続されている「平型端子」を外して分岐させていきます。
ただし手前にある「フロントホイールスピードセンサー2Pカプラ」が半端ないぐらい邪魔なので、いったんコイツを取り外しておく必要があります。
カプラの下部分に「ツメ」があるので、それを押しながら外します。
そしてイグニッションコイルに接続されている「平型端子(メス)」を丁寧に外します。
そして事前に自作しておいた「分岐ケーブル」を接続します。ちなみに使用したのは「250型」の平型端子で、端子の「型番号」が違うと接続できないので注意が必要です。
こんな感じで平型端子(オス・メス)に分岐ケーブルを接続します。
そして分岐させた配線をタコメーターの「白色配線(パルス線)」と接続します。
とりあえずこれでタコメーターの「暫定的」な取り付け作業は完了したので、あとは実際に走行してメーターの動き方を確認した後に配線の位置などを「微調整」していきます。
GB350にタコメーターを付けた感想
設定方法
まず走行する前にタコメーターの「セッティング作業」を行う必要がありますが、説明書通りに設定するだけなので特に難しいことは何もありません。
ちなみに設定方法はタコメーターの裏側にある「黒いボタン」を押すだけです。
メーターの1000に合わせると「単気筒(2st)/2気筒(4st)」で、2000に合わせると「単気筒(4st)」と書いてありますが、実際に走行してみると何故か「1000」に設定した方がきちんと回転数が検知されていました笑
プラグコード or イグニッションコイル
結論から言うと「イグニッションコイル」から分岐させた方が良かったです。
と言うのもプラグコードに配線を巻きつけたパターンで走行してみたところ、若干針の動き方が怪しい時があったり、またレスポンスが遅く感じる時がありました。しかしその原因が「巻き方」のせいなのか何なのかがよく分からないんですよね…。
その後にイグニッションコイルから分岐パターンで走行してみたのですが、こちらは針がゆらゆらブレたりすることなく、無難に回転数を検知している感じがしました。
まぁ暇な時に巻き方を色々変えて試してみようかと思っています。(多分)
感想
そして実際にタコメーターを取り付けて街中を走行しましたが、やはり最初のうちは「新鮮」に感じるので楽しいですね。あぁ今までこんな「回転数」で走ってたんだなーって(笑)
ただしタコメーターに気を取られて事故を起こさないように気をつけてくださいね!
それでは以上で「GB350とGB350Sにタコメーターを取り付ける方法」について紹介した記事は終わりとなります。
さようならー
1 comment
大変参考になりました。ありがとうございます!!