たかが点火プラグ、されど点火プラグ…
こんにちはchessinuです。
GB350&GB350Sの点火プラグ(スパークプラグ)は、他のバイクと比べても非常に「アクセスしやすい場所」にあって簡単に交換できるので、基本的な道具さえ揃っていればセルフ作業で時間や工賃を浮かすことができます。
まぁ長く乗っていれば必ず交換しなければならないパーツなので、自分で作業するにせよお店に任せるにせよ、点火プラグの交換方法を知っておいても無駄ではないと思います。
ということで今回の記事では、GB350とGB350Sの点火プラグ(スパークプラグ)の交換方法について紹介していきます。
点火プラグについて
まず始めに点火プラグについて簡単に紹介します。
- 点火プラグの役割
- 点火プラグの交換時期
- 点火プラグの品番の見方
- 点火プラグを交換する理由
- 純正点火プラグの値段
点火プラグの役割
ざっくり言うと、空気とガソリンの混合気に「火花」を飛ばして着火させるライターの役割を担っています。
そしてこの点火プラグの性能により「加速性」、「始動性」、「燃費」などに違いが出てくることから、とても大事なパーツの一つであることが理解できます。
それでこの点火プラグについて更に詳しく知りたい方は、販売メーカーのNGK公式が分かりやすく紹介しているので参考にしてみてください。
【NGK公式サイト】
点火プラグの交換時期
点火プラグの交換時期に関しては色々な意見があり、一概に「走行距離」だけでは判断できませんが、一応の目安として販売元であるNGKの公式サイトでは以下のように記載されています。
なおGB350(GB350S)の純正プラグは「一般プラグ」に分類され、今回の交換作業で新しく取り付けるプラグは「MotoDXプラグ」に分類されます。
プラグの種類 | 目安の距離 |
---|---|
一般プラグ | 3千~5千km |
MotoDXプラグ | 8千~1万km |
【NGK公式サイト】
ちなみになぜ距離に応じて交換する必要があるのかと言うと、点火プラグの消耗により中心電極の先端が削られることで、外側電極(接地電極)との「隙間(火花ギャップ)」が適正値よりも広がってしまい、火花の飛びが悪くなるため安定して着火できなくなるからです。
なおこの点火プラグが劣化するメカニズムや交換時期に関しても、NGK公式が動画で分かりやすく紹介しているので参考にしてみてください。
点火プラグの品番の見方
点火プラグの品番の見方についてはNGK公式サイトの方で詳しく紹介しているので、興味のある方は参考までにどうぞ。(知っておくと意外に役立つかも!?)
ちなみに純正プラグの型番は「MR6K-9」で、交換作業に使用する新しいプラグの型番は「CPR6EDX-9S」となっています。
【NGK公式サイト】
点火プラグを交換する理由
点火プラグを交換しようと思った理由は2つあり、まず一つが現在の総走行距離が交換目安の「3,000km」に達したこと。
そしてもう一つの理由は、以前からGBオーナーの間で話題になっていた「MotoDXプラグ」がどんな感じなのか使用してみたかったからです。(確か加速感が増したとか何とかで…)
ちなみに話題になったきっかけは「Tamao Motors様」がYotubeで紹介したことだったと記憶しています。
まぁ仮にGB350と相性が合わなかったとしても「スーパーカブ」には適合している点火プラグなので、そちらで使用すればいいだけですからね…。
純正点火プラグの値段
GB350&GB350Sの純正点火プラグ(MR6K-9)の値段は税込で「913円」です。
新しい点火プラグの紹介
- メーカー
- NGK
- 製品名
- NGK MotoDXプラグ
- 希望小売価格
- 約2,420円(税込)
- 熱価
- 6
- 製品の特徴
- 新素材採用のD-Shape外側電極とルテニウム配合中心電極により、従来のイリジウムプラグと比べ加速性、始動性、耐久性、燃費などが向上。2019年に発売された二輪専用点火プラグ。
参考資料
2019年に新しく発売された「MotoDXプラグ」については、販売元であるNGK公式サイトにて詳しく紹介しているのでそちらを参考にしてみてください。
また同じくNGK公式が動画でも詳しく紹介しているので、興味のある方はそちらの方も参考にしてみてください。
点火プラグの締め方について
点火プラグを取り付けた後の締め方に関しては、基本的に以下の2通りから選ぶことになります。
- トルクレンチ
- 締め付け回転角
トルクレンチ
もしトルクレンチを持っている場合には、点火プラグを指定の「締め付けトルク(N・m)」で締めておきます。
それでGB350の純正プラグ(MR6K-9)の締め付けトルクは、NGK公式によると「10~12N・m」となっているのですが、ホンダ公式のサービスマニュアルでは「16N・m」となっています。
そして今回新しく取り付けるMotoDXプラグ(CPR6EDX-9S)の締め付けトルクに関しても、NGK公式では純正プラグと同様に「10~12N・m」となっているのですが、とりあえずサービスマニュアルの通り「16N・m」で締め付けることにしました。
締め付け回転角
もしトルクレンチを持っていない場合には、NGK公式サイトに記載されている「締め付け回転角」を利用して締める方法もあるので、こちらの方法で点火プラグを取り付ける場合には必ず確認しておいてください。
【NGK公式サイト】
またNGK公式による、プラグ取り付け時の注意点を紹介した動画もあるので参考にしてみてください。
点火プラグの交換作業に必要な道具と手順
道具(工具)
GB350(GB350S)の点火プラグを交換するのに使用する道具は以下のとおりです。
- 点火プラグ
- トルクレンチ
- ラチェットレンチ
- プラグソケット(16mm)
自分の場合は点火プラグを取り外すためにプラグソケットを「単品」で購入し、これをラチェットレンチやトルクレンチなどと組み合わせて使用しました。
ちなみにプラグソケットのサイズは「16mm」なので、購入の際に間違えないように気をつけてください。
作業手順
GB350(GB350S)の点火プラグを交換する作業手順は以下のとおりです。
- 点火プラグキャップを外す
- 純正点火プラグを取り外す
- 新しい点火プラグを取り付ける
- トルクレンチで締め付ける
点火プラグ交換作業
点火プラグキャップを外す
まずは純正点火プラグに接続してある「点火プラグキャップ」を外します。
こちらは手で引っ張れば簡単に外れるので、特に問題はないと思います。
純正点火プラグを取り外す
次にプラグソケット(16mm)とラチェットレンチを組み合わせて純正点火プラグを取り外します。
こんな感じで取り外すことができます。
新しい点火プラグを取り付ける
そして新しいMotoDXプラグをある程度まで締め込んでおきます。
トルクレンチで締め付ける
最後にプラグソケットとトルクレンチを組み合わせて、公式サービスマニュアルに記載されている「締め付けトルク16N・m」で締め込んでおきます。
あとは点火プラグキャップを元の状態に戻せば交換作業は完了です。
とても簡単だったと思います。
点火プラグを交換した感想
寒かったり忙しかったりなど色々な理由があり、実はまだ点火プラグを交換しただけでバイクに乗っていません。笑
ということで現時点においてはレビューはできませんが、既にGBオーナーで同じ点火プラグに交換している方(Tamao Motors様)がYoutubeで感想を紹介しているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
それでは以上で「GB350とGB350Sの点火プラグ(スパークプラグ)の交換方法」を紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~