GBオーナーの悩み
こんにちはchessinuです。
2022年4月からETCを搭載したバイクへの「特別割引」が始まり、また2022年1月27日から「ETC助成金」も出るということで、地味にETCに関するビッグウエーブが発生中。
しかしGBオーナーであれば誰しもが直面するであろう「ETC設置場所問題」。
これを解決しない限り未来は有りません。
ということで今回は、GB350&GB350SのどこにETCを設置すればいいのかについて色々と考えてみました。
ETCは本当に必要なのか?
【引用元 : (株)首都高速道路】
そもそもバイクにETCが必要なのかどうかについて考えてみました。
- メリット
- 現金不要でスムーズに通過
- ETC向け割引制度の利用
- スマートICの利用
- デメリット
- 導入コストがかかる
- 取り付ける場所が必要
メリット
おそらくバイクにETCを取り付ける最大のメリットは、ETC利用者だけの「割引制度」を受けられることだと思います。
特に2022年4月からETCを搭載したバイクに対して「新たなETC割引制度」が始まり、提示されている色々な条件をクリアした上で、現状の高速道路料金に「37.5%」の割引が適用されます。
現状においてもバイクは軽自動車と同じ料金区分で、普通車と比べると「2割引」の状態であり、そこから更に「4割弱」も安くなると、もはや普通車の高速料金の「半額程度」なのでかなり大きいです。
また他のメリットとしては、年々増加しているETC搭載車専用のインターチェンジ(スマートIC)を利用できたり、あとは「現金が不要」なのでスムーズに料金所を通過することができます。
この直接的な現金のやり取りが必要ないというのは、手に「グローブ」を装着しているバイク乗りにとってはめちゃくちゃ大事な要素ですよね。
デメリット
逆にバイクにETCを取り付ける最大のデメリットはシンプルに「費用」ですね。
基本的にETCの取り付けはバイク屋にお願いするのですが、その総費用はだいたい「3万円以上」はかかります。
- 本体価格 : 約2~3万円
- 取付工賃 : 約1万円
- セットアップ料 : 約3千円
ただし2022年1月27日から6月30日までの期間限定で、1台あたり最大で1万円の「ETC助成金」を受けることができるので、それを利用すればある程度は安く済ますことができますが、やはりそれでも高くは感じてしまいますね。
また費用だけではなく、GB特有の「ETC設置場所問題」もあったりもするのですが、それについてはこの後に「解決方法」を紹介していきます。
個人的な結論
自分はそんなしょっちゅう高速に乗らないのですが、ETC搭載バイクの特別割引が始まったら乗りたくなるような気もしますね…。
ただGBの場合は高速に乗るよりは「下道をまったり走る」のが楽しいバイクなんで、正直かなり悩むところです。
まぁもしGBに取り付けて不必要になっても、再セットアップして「別のバイクに移設」すれば無駄にはならないとは思うので、とりあえず取り付ける方向で心を調整中。
一体型と分離型について
ETCは大きく分けるとカードを入れる「本体」、情報を送受信する「アンテナ」、ランプ点灯で状況を知らせる「インジケーター」の3つから構成されています。
そして一般的にこれら3つが一緒になっているETCを「一体型」と言い、逆に3つがそれぞれ独立しているETCを「分離型(別体型)」と言います。ちなみにアンテナとインジケーターが一緒になっていて、本体だけが別になっているETCも分離型と呼んでいいと思います。
一体型
- メリット
- 設置が楽
- 導入費用が安い
- カードの抜き差しが楽
- デメリット
- 見た目がダサい
- カード盗難率が高い
- 本体が風雨に晒される
一体型の場合はインジケーターやアンテナが本体と一緒になっているため配線が凄くシンプルで、しかも基本的には「ハンドル周り」に取り付けるだけなので設置が楽です。(製品自体も安い)
逆に言うとハンドルの所にデカイ本体があるので、悪い意味で「目立って」しまいます。
この悪い意味で目立つというのは見た目が「ダサい」と言うこともありますが、それよりも問題なのは本体が「剥き出し」なので、中に入っている「ETCカード」をきちんと管理しないと盗まれる恐れがあることです。
ただ現在ではETCカードとクレジットカードは「別々」になっているのが主流であり、仮にETCカードだけを盗んだとしてもそこまで使い道がない上に足も付きやすいので、ぶっちゃけそんなに気にする必要もないとは思います。(用心するに越したことはないですが)
分離型
- メリット
- 見た目がマシ
- カード盗難率が低い
- デメリット
- 設置が面倒
- 導入費用が高い
- カードの抜き差しが面倒
分離型の場合は先ほどの一体型とは逆にそれぞれのパーツが「独立」しているので、例えばインジケーターとアンテナをハンドル周りに装着し、本体だけをシート下などの「人の目に付かない所」へ隠すことができます。
つまり先ほどの一体型と比べると、本体を人目や風雨に晒すことがないので、カードの「盗難率」や「故障率」にも影響してくると思います。
ただしデメリットとしては設置が面倒と言うことです。
特にGB350(GB350S)の場合は「本体を隠すスペース」がほとんどないので、GBオーナーは苦労している感じがします。
まとめ
一体型の場合はハンドル周りに取り付けるだけなので特に問題はないと思います。
ということで、この記事では分離型ETCの「本体設置場所」について紹介していくことになります。
GB350でETCを取り付ける場所
GB350でETC本体を取り付けられそうな場所について色々と調べてみました。
- シート下
- サイドカバー
- バッテリー収納場所
- キジマのETCケースステー
- エンデュランスのETCケース
- その他
シート下
純正シートの下で利用できそうな空間は以下の「2箇所」あるのですが、結論から先に述べると両方ともかなり「キツイ感じ」です。
- エアクリーナーケース上面
- リアフェンダー上面
エアクリーナーケース上面
エアクリーナーケース上面にはETCを置けるだけの「スペース(広さ)」はあるのですが、基本的にここには物を置かない方がいいと思われます。
というのもここはエンジンへ安定した量の空気を供給するための「導入経路」となっているので、物を置いて塞いでしまうと、走行面に関して少なからず影響がありそうな感じはします。
リアフェンダー上面
純正シートの裏側とリアフェンダー上面にあるスペースを利用して設置する方法もあり、それについては「ホンダドリーム大牟田様」がYotubeの動画で詳しく検証しているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
【動画リンク】
それで検証動画を見た限りでは、シート裏側にある「ツメ部分」を削る加工が必要であったり、またここにETCを設置すると「タンデム」する時に押し潰す可能性もあるので、個人的にはかなり微妙なライン。
まぁ設置できなくはないよ!って感じですかね。
サイドカバー
右側のサイドカバー
GB350の右側のサイドカバー内には「エアクリーナーケース(エアクリーナーダクト)」があるので外側に出っ張っており、しかも車検証や自賠責を携帯するための「書類入れ」もあるので更にスペースが狭くなっています。
外側の書類入れ(インナーカバー)を外すと出現する「エアクリーナーケース」。
なおGB350の右側サイドカバーにETCが入るかどうかについては、Yotubeで「Tamao Motors様」が紹介しているので参考にしてみてください。
【動画リンク】
もしかすると書類入れの「ツメ部分」を削ればギリギリで入りそうな気もしますが、試していないので何とも言えない感じです。
まぁインナーカバー自体は税込で「1,870円」とそこまで高くはないので…駄目元で。
左側のサイドカバー
ETCを左側のサイドカバー内に取り付けた様子をYotubeで紹介している方(あまとー様)がいたので、この場所を検討している方はぜひそちらを参考にしてみてください。
【動画リンク】
バッテリー収納場所
左のサイドカバーを開けるとバッテリーがあり、そのバッテリーの下には高さ調整用の「スペーサー」があります。
それを外すとバッテリーの上にスペースができるので、そこにETCを入れて運用している方もいました。
まぁ入れるETCの「サイズ」にもよりますが、一応左のサイドカバー内を利用することはできる感じですね。
ちなみにこのスペースのがどれくらいあるのかアバウトに計測してみたのですが、「(横幅)12cm×(高さ)3.0cm×(奥行き)6.5cm」ぐらいだったので、ちょうどETCが一個入るぐらいの広さでしたね。笑
キジマのETCケースステー
キジマからGB350専用のETCケースステーが販売されているので、そちらを利用して設置する方法があります。
- メーカー
- キジマ(Kijima)
- 製品名
- ETCケースステー
- 希望小売価格
- 3,800円(税込)
- 適合車種
- GB350・GB350S 共通ステー
- 適合ETCケース
- HD-06663、HD-06664、ZK3-10001B、ZK3-10001G
- 製品の特徴
- 見た目に違和感がなく目立たない箇所にETCの取り付けが可能。またキジマ社製バッグサポートとキジマ社製タンデムグリップの同時装着可能。スチール製ブラック仕上げ。
使用方法
実際の「ETC設置手順」としては、まず車体にキジマの「ETCケースステー」を取り付けておきます。
次にそのETCケースステーに、キジマが販売している専用の「ETCケース」を装着します。
そしてそのETCケースの中に「ETC本体」を入れて使用します。
注意点
なおETCケースステーに取り付けるETCケースはキジマ側から「指定」されており、更にそのETCケースに取り付けるETCも指定されているので、事前に「ETCケースとETCの組み合わせ」を確認しておく必要があります。
ただ「指定外」のは絶対に装着できないかと聞かれたら、まぁ何とも言えない感じです…。(自己責任で)
組み合わせの紹介
ETCケース「HD-06663」は、ミツバサンコーワ社製ETCの「MSC-BE51」・「MSC-BE51W」・「MSC-BE61」・「MSC-BE61W」・「MSC-BE700E」・「MSC-BE700S」の計6種類に対応。
ETCケース「HD-06664」は、日本無線社製ETCの「JRM-11」と「JRM-21」の計2種類に対応。
ETCケース「ZK3-10001B」は、日本無線社製ETCの「JRM-11」と「JRM-21」、ミツバサンコーワ社製の「MSC-BE51」・「MSC-BE51W」・「MSC-BE61」・「MSC-BE61W」・「MSC-BE700」の計7種類に対応。
「ZK3-10001G」は「ZK3-10001B」と色違いモデルで仕様は同じです。
エンデュランスのETCケース
エンデュランスからGB350専用のETCケースが販売されているので、そちらを利用して設置する方法があります。
- メーカー
- エンデュランス(ENDURANCE)
- 製品名
- ETCケース
- 希望小売価格
- 13,200円(税込)
- 適合車種
- GB350・GB350S
- 適合ETC
- ミツバサンコーワ社製3種類と日本無線社製2種類の計5種類
- 製品の特徴
- ETCケースとETCケースステーがセットになった製品。ステーは見た目の違和感がない黒塗装。ミラー共締めタイプのアンテナステー付属。なおETCケースは非防水。
適合ETCについての補足
エンデュランスのETCケースに対応しているETCは以下のとおりです。
- ミツバサンコーワ
- MSC-BE51
- MSC-BE51W
- MSC-BE61
- MSC-BE61W
- MSC-BE700E
- MSC-BE700S
- 日本無線
- JRM-11
- JRM-21
排熱に関する疑問
発売された当初からネット上でもよく話題になっていましたが、ETCケースの取り付け位置が「エンジンに近い」ので、ケース内にあるETCへの「排熱による影響」はどうなのかをエンデュランスの方に直接問い合わせてみました。
以下がエンデュランスからの回答です。
この度はお問合せ頂き誠にありがとうございます。排熱によるETC本体への影響はございません。商品ページの注意事項にもございますが、駐車するときは直射日光を避けてください。
実際に購入して取り付けてみた
ちなみに自分はエンデュランスのETCケースを使用しているので、取り付け方や使用感などについて興味のある方はぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
その他
その他にはグラブバーなどのパイプに適当な「ツールバッグ」を取り付け、その中にETCを入れておく方法もあります。
例えばレンタルバイクとかがそんな風にしているのを見かけますね。
他には「Degner(デグナー)」が販売しているレザーケースを利用する方法もあります。
なお取り付け方に関しては「シート」を留めているボルトと共締めをするのですが、それに必要な加工も有料で行っているようなので、興味のある方は【デグナー公式】の詳細欄を参考にしてみてください。
GB350SでETCを取り付ける場所
GB350SでETC本体を取り付けられそうな場所について色々と調べてみました。
- シート下
- サイドカバー
- バッテリー収納場所
- キジマのETCケースステー
- エンデュランスのETCケース
シート下
純正シートの下で利用できそうな空間は以下の「2箇所」あります。
- エアクリーナーケース上面
- リアフェンダー上面
エアクリーナーケース上面
ここは先ほど紹介したGB350と全く同じ理由により、個人的には「ナシ」だと思います。
リアフェンダー上面
実はGB350Sのシート下とリアフェンダー上面の空間に関しては、先ほど紹介したGB350よりも「広い」ので、おそらくGB350Sの場合はシート下にETCを設置できると思います。
なおそれについてはYoutubeで「ホンダドリーム大牟田様」が詳しく紹介されているので、ぜひそちらの動画を参考にしてみてください。
【動画リンク】
サイドカバー
右側のサイドカバー
GB350の右側サイドカバーと同様の理由により、ここにETCを設置するのはキツイ感じがします。
なおそれについてはYoutubeで「ホンダドリーム大牟田様」が詳しく検証しているので、ぜひそちらの動画を参考にしてみてください。
【動画リンク】
左側のサイドカバー
おそらくGB350の左側サイドカバーと同様に、ETCを取り付けることはできると思います。
バッテリー収納場所
GB350とGB350Sでバッテリー収納場所の基本的な「構造」は変わらないと思うので、先ほど紹介したように、バッテリーの下にある「スペーサー」を取り外せばETCを設置できるかと思います。(ETCのサイズにもよりますが)
ETCケース&ETCケースステー
GB350と同様に、キジマのETCケースステーまたはエンデュランスのETCケースを装着して使用します。
ETC取り付け場所に関する個人的な結論
ここまでGB350(GB350S)のETCの取り付け場所に関して色々と対策を考えてみましたが、自分なら間違いなく「エンデュランスのETCケース」を使用すると思います。
やはりETCケース自体の見た目もお洒落で格好いいですし、使い勝手も良さそうですからね。
それに不必要になった時に売ってしまえば、実質的にはほとんどマイナスにはならないと思います。
まぁ皆さんも色々と検討してみてください!
それでは以上で「GB350とGB350SにETCを取り付ける方法」について紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~