実はめちゃくちゃ簡単なメンテナンス作業!
こんにちはchessinuです。
GB350(GB350S)のエンジンオイル&オイルフィルターの交換をバイク屋に頼んでも良いのですが、やはり自分で交換作業をできた方が色々な面において「メリット」が沢山あると思います。
- 好きなオイルを入れられる
- 好きなタイミングで交換できる
- GB350についての理解が深まる
- GB350に愛着が湧く
- 作業工賃が無料
- …etc.
ということで今回は、GB350とGB350Sのエンジンオイル&オイルフィルターの交換作業方法について紹介しました。
実際の交換作業は難しいことは何もなく、とても簡単なのでぜひ挑戦してみてください!
エンジンオイルとオイルフィルターの交換時期
まず始めに、GB350(GB350S)のエンジンオイルとオイルフィルターに関していくつか紹介することがあります。
- エンジンオイルの交換時期
- オイルフィルターの交換時期
- 交換時に必要なエンジンオイル量
- メーカー推奨エンジンオイル
エンジンオイルの交換時期
GB350のエンジンオイルの交換時期に関しては「オーナーズマニュアル」に以下のように記載されています。
- 初回 : 1,000kmまたは1ヶ月
- 以後 : 3,000kmまたは1年ごと
まぁマニュアルにはこのように書いてありますが、別にこのとおりにきっちりとやる必要はなく、例えば自分の場合はエンジンオイルの交換は3,000kmではなくもっと早めの「2,000km」で行う予定です。
ただし期間を早くする分には問題ないと思いますが、遅くするのはやめた方が良いと思います。
オイルフィルターの交換時期
GB350のオイルフィルターの交換時期に関しては特に指定はありませんが、基本的にバイクのオイルフィルターは「エンジンオイルの交換2回につき1回の頻度」での交換が推奨されています。
なので自分もそのように交換する予定です。
交換時に必要なエンジンオイル量
GB350のエンジンオイル交換時に必要な「エンジンオイル量」に関しては、こちらもオーナーズマニュアルなどに以下のように記載されています。
- エンジンオイル全容量 : 2.5L
- エンジンオイル交換時 : 2.0L
- オイルフィルター交換時 : 2.0L
ということで、(オイルフィルター交換時を含む)エンジンオイル交換時のエンジンオイルの必要量は「2.0L」です。
ちなみにエンジンオイルの全容量は「2.5L」となっていますが、エンジンオイル交換時にバイク内の全てのエンジンオイルが抜けるわけではないので、エンジンオイルを入れる量は「2.0L」で大丈夫というわけです。
実際にオイルを抜き終えた後に興味本位でクランクケースカバーを開けて確認してみましたが、やはり出しきれなかった古いオイルが普通に残っていました。
メーカー推奨エンジンオイル
GB350の推奨エンジンオイルに関しても、オーナーズマニュアルなどに以下のように記載されています。
- 推奨エンジンオイル : ULTRA G1(10W-30)
毎度おなじみのULTRA G1オイルなんですが、2021年2月頃にリニューアルされたようで色々と仕様が変更されていました。
例えば新バージョンでは粘度が「10W30」から「5W-30」と低粘度化されており、またベースオイルに関しても「鉱物油」から「部分化学合成油」に変更されていました。
ちなみに「外観デザイン」も何となくお洒落な感じに変更されています。
まぁ「旧ULTRA G1」はECサイトや実店舗を探しても一切ないので、素直に「新ULTRA G1」を使用することにしました。
エンジンオイルの交換に必要な道具
GB350のエンジンオイルの交換に使用する道具(工具)について紹介します。
- エンジンオイル
- オイルジョッキ or 漏斗
- オイル処理箱
- シーリングワッシャ
- ソケットレンチ(12mm)
- トルクレンチ
エンジンオイル
先ほど紹介したとおり今回のエンジンオイル交換作業では、メーカー推奨オイルの「HONDA ULTRA G1」を使用しました。
オイルジョッキ or 漏斗
新品のエンジンオイルをクランクケース内へ注ぐ時にどちらかを使用することになるのですが、自分の場合はいつも「漏斗(じょうご)」を使用して交換作業を行っています。
GB350の場合はオイル量が「2.0L」とキリのいい数字なので、わざわざオイルジョッキを使用しなくても問題はなかったりします。
ぶっちゃけ使用後のオイルジョッキって洗うの結構面倒くさいんですよね笑
オイル処理箱
地元のホームセンターで購入した「オイル処理箱 4.5L」を使用して、古いエンジンオイル(廃油)2Lを処理します。
ただし廃油を「燃えるゴミ」として出せるかどうかは自治体によって違うので、各自で確認しておく必要があります。
ちなみに中身はこんな感じで「不織布」が敷き詰められています。
吸収性はかなり良かったです。
シーリングワッシャ
エンジンオイル交換時には、毎回シーリングワッシャも新品に交換する必要があります。
ソケットレンチ(12mm)
オイルドレンボルトを締めたり緩めたりする時に使用します。
トルクレンチ
オイルドレンボルトを締め付けトルク「24N・m」で取り付けるのに使用します。
トルクレンチを使用せずに作業を行う場合には、事前にオイルドレンボルトなどに水性ペンで「目印」を付けておくと良いと思います。
オイルフィルターの交換に必要な道具
GB350のオイルフィルターの交換に使用する道具(工具)について紹介します。
- オイルフィルター
- Oリング
- ラジオペンチ
- ソケットレンチ(8mm)
- トルクレンチ
オイルフィルター
純正のオイルフィルターを使用します。
オイルフィルターは「OUT-SIDE」と書かれている面を「外側」にして取り付ける必要があります。
Oリング
オイルフィルター交換時には、毎回Oリングも新品に交換する必要があります。
ちなみにOリングはオイルフィルターカバーの内側についています。
ラジオペンチ
古いオイルフィルターを取り出す時にラジオペンチを使用します。ちなみにラジオペンチは100円均一のでOKです。
ソケットレンチ(8mm)
オイルフィルターカバーのボルトを外すのに「ソケットレンチ(8mm)」を使用します。
トルクレンチ
オイルフィルターカバーのフランジボルト6mmを「12N・m」で取り付けるのに使用します。
ただしここのボルトは強く締めすぎるとねじ切れてしまう恐れがあるので、あえてトルクレンチを使用せずに水性ペンなどで付けた「目印」を頼りに締めても良いかもしれません。
補足事項
HONDA 純正パーツについて
GB350のエンジンオイルとオイルフィルターの交換時に使用する「HONDA 純正部品(パーツ)の型番」について紹介をします。
まぁパーツリストを見ればすぐに分かるのですが、自分のための「備忘録」も兼ねて記載しておきます。
- オイルフィルター
- 15412-K0N-D01
- Oリング
- 91301-MG8-003
- シーリングワッシャ
- 94109-12000
オイル&フィルター交換キット
デイトナからGB350とGB350Sに対応している、便利な「オイル&フィルター交換キット」が発売されました。
この製品は以下の「消耗品」がセットになっているので、一つ一つ型番を調べて発注する必要もないので楽でいいですね。
- オイルフィルター
- オイルフィルター用Oリング
- オイルフィラーキャップ用Oリング
- シーリングワッシャー
また他にもMOTO OCCから似たような交換キットが販売されていますが、こちらは先ほどのデイトナの製品とは違い「ホンダ純正パーツ」を3点まとめて売っています。(オイルフィラーキャップ用Oリングが無い)
その他に用意した方がいい物
その他に用意した方が良い道具に関しですが、「ゴム手袋」や「ウエス」や「新聞紙」などが挙げられます。
特に服装に関しては、作業時に汚れてもいいのを着る必要があります。
あとはこれから色々なメンテナンス作業を行う場合には、「トルクレンチ」も一本持っていた方が絶対に良いと思います。
トルクレンチの使用方法に関しては、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。
エンジンオイルとオイルフィルターの交換作業の流れ
ホンダ公式の「サービスマニュアル」に書かれている手順に従い作業を行っていきます。
- 暖機運転(アイドリング)をする
- 古いエンジンオイルを抜く
- オイルフィルターを交換する
- 新しいエンジンオイルを入れる
- エンジンオイルの量を点検する
- 古いエンジンオイルを処理する
暖機運転(アイドリング)をする
まず始めに、エンジンオイルの「流動性」を高めて抜けを良くするために「暖機運転」を行います。
ちなみに暖機運転の目安時間について調べてみたところ、夏場は「5分前後」で冬場は「10分前後」ぐらい行えばいいそうです。
ただ住宅街に住んでいる方は暖機運転中の「アイドリング音」が気になると思うので、そういった場合には近所を軽く走ってくる方法もあります。
ちなみにこのエンジンオイルを交換する前の「暖機運転の是非」については、本当に色々な「意見」や「議論」があるのですが、ここではホンダ公式の「サービスマニュアル」に書いてあるとおりに作業を進めていきます。
古いエンジンオイルを抜く作業
暖機運転をし終えたらエンジンを切り、「オイルフィラキャップ(レベルゲージ)」を緩めておきます。
そしていよいよ「古いエンジンオイル」を抜いていきます。
古いエンジンオイルはクランクケースの下部にある「オイルドレンボルト」を外して排出させます。
このオイルドレンボルトは「ソケットレンチ(12mm)」を使用して外すのですが、一つ大切な注意点としてレンチの「回す向き」を間違えないようにしてください。
ソケットレンチを回す向きは「時計回り」です。ここを間違えると最悪の場合、パーツが破損してかなり面倒くさいことになってしまいます…。
ソケットレンチで軽く緩めたら、あとはゴム手袋を装着した手でドレンボルトを回して外した方が効率が良いです。
なおオイルドレンボルトを取り外すと同時に、中から押し出されるような感じで勢いよく古いエンジンオイルが排出されるので、「跳ねたオイル」で火傷や服を汚さないように気をつけてください。
そしてこちらが取り外した「オイルドレンボルト」と「シーリングワッシャ」です。
基本的にオイルドレンボルトは破損がなければ再利用しますが、シーリングワッシャは必ず「新品」と交換することになります。
ちなみにオイルドレンボルトを外しただけでは、バイクの中にあるエンジンオイルを「全て抜くこと」は不可能です。なので基本的には「5~10分」ぐらい放置して、古いオイルがポタポタとあまり出なくなったら大体OKという感じになります。
ただオイル交換をする人の中には、ある程度オイルを出し切ったら一旦ドレンボルトを締めて数秒ほど「アイドリング」をし、更にオイルを抜く人もいるようですが自分はそこまではやっていません。
なお今回は古いオイルの様子を「視覚的」に分かりやすいようにしたかったので受け皿を下に敷きましたが、通常は「オイル処理箱」を下に敷いてそのまま捨てる方が楽だと思います。
まぁエンジンオイル交換で一番めんどくさい作業って、実は排出した古いオイル(廃油)の処理だったりするんですよね笑
オイルフィルターを交換する
それではエンジンオイルを大体排出し終えたら、次に反対側(車体右側)へ行きオイルフィルターの交換作業を行っていきます。
オイルフィルターカバーのボルト2本を「ソケットレンチ(8mm)」で取り外します。
オイルフィルターカバーを外すと中から少量のエンジンオイルが出てくるので、新聞紙を下に敷き、タオルやウエスをオイルフィルターカバーの付近にセットしておきます。
そしてラジオペンチでオイルフィルターを丁寧に取り出します。
特に「スラッジ」などの汚れもなく綺麗だったので、ビジュアル的には凄くつまらない感じになってしまいました。
次にオイルフィルターカバーについている「古いOリング」を外して、新しいOリングを取り付けます。
それで古いOリングの外し方についてなんですが、自分の場合は両方の人差し指の爪をOリングの上に置き、中央に向かってたわませるようにして取り出しました。
新品のOリングに「エンジンオイル」を塗ることで、ボルトを締めた時の密着性が良くなりオイル漏れを防ぐことができるそうです。
まぁ古いエンジンオイルを塗っても良いと思いますが、自分は何となく新しいエンジンオイルを指先につけて軽く塗っておきました。
新しいオイルフィルターを取り付ける際には、「OUT-SIDE」と書かれている面を必ず「表側(外側)」にします。
最後にトルクレンチを使用して、オイルフィルターカバーのボルトを指定されている締め付けトルクの値で取り付けます。
ちなみにこちらは6mmのフランジボルトを使用しているので、トルクレンチを「12N・m」にセットして締めておきます。
新しいエンジンオイルを入れる
そしてオイルフィルターの交換作業を終えたら、「ソケットレンチ(12mm)」を使用して元の場所にオイルドレンボルトと新品のシーリングワッシャを取り付けます。
シーリングワッシャは平らな面を上側(クランクケース側)にしてセットしておきます。
サービスマニュアルによるとオイルドレンボルトの締め付けトルクは「24N・m」となっているので、最後にトルクレンチを使用して指定されている値どおりに締めておきます。
ついに「新品のエンジンオイル」をクランクケース内に注いでいきます。
ちなみにエンジンオイルを注ぐ場所は、オイルフィラキャップ(レベルゲージ)を外した所です。
それではいつもどおりに「漏斗(じょうご)」を使用して、エンジンオイル2.0Lを入れていきます。このオイルは1.0L入りの缶なので、特に何も考えずに「2缶」をそのまま漏斗に向けて丁寧に注ぐだけです。
まぁ別に「オイルジョッキ」を使用しても良いのですが、交換オイル量2.0Lとキリのいい数字なので、わざわざオイルジョッキを使用する必要もないような気がします。
なんせ洗ったりしなくてはいけなくなるんで、片付けの手間が増えてしまいますからね。
エンジンオイルの量(オイルレベル)を点検する
新しいエンジンオイルを入れたら、一応念のためエンジンオイル量(オイルレベル)を確認しておきます。
エンジンオイル量の確認手順は以下のとおりです。
- エンジンを始動して3~5分ぐらい暖機運転を行う
- エンジンを停止して2~3分ぐらい放置する
- レベルゲージを取り外してゲージ部分を拭く
- レベルゲージをねじ込まずに差し込んで戻す
- レベルゲージを再度取り外してゲージ部分を確認する
手順通りにレベルゲージ(オイルフィラキャップ)の「オイルレベル」を確認します。
ゲージ部分の「上限」と「下限」の間にオイルがあればOKです。オイルが下限近くにある場合には、エンジンオイルを少しずつ足しながら調整する必要があります。
ちなみにレベルゲージの根本部分にも「Oリング」が取り付けてありますが、こちらは毎回取り替える必要はなく、様子を見て劣化しているようであれば変える感じになります。
古いエンジンオイルを処理する
最後にお世話になった古いエンジンオイルさんを処理します。
まぁ本来であれば「オイル処理箱」で直接オイルを受けるのでこの作業は行わないのですが、今回は意図的に受け皿を敷いていたので無駄な手間が増えてしまいました。
容器内に2.0Lのオイルがあるので重たいですが、こぼさないように慎重にオイル処理箱へ移していきます。
このオイル処理箱は4.5L用なのでまだまだ余裕があります。
あとはオイル処理箱を折りたたんで「燃えるゴミの日」に出すだけです。
ただ先ほど紹介したとおり、燃えるゴミに出せるかどうかは住んでいる「自治体」にもよって違うので事前に確認しておいてください。
おまけ
ヒューエルワン(FUEL 1)
ワコーズのヒューエルワンは燃料系統の「洗浄」や「防錆」など様々な効果をもたらす「燃料添加剤」で、バイクや車を好きな人の間では知らない人がいないというくらいに超有名な製品です。
それでこれを入れる「最良のタイミング」は、エンジンオイル交換の「500~1000km前」または「1ヶ月ぐらい前」に燃料タンク内に入れるのが良いと言われています。
ちなみに自分は次のエンジンオイル交換前に入れようと思っています。
それでは以上でGB350とGB350Sのエンジンオイルとオイルフィルターを交換する方法について紹介した記事は終わりとなります。
さようならー
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2 comments
オイルフィルターのカバーのトルクって12ニュートンであってますか?
他の人は10ニュートンと言っています。
そして12ニュートンで、締め付けたらボルトが折れました。
ホンダ GB350についての質問です。
右側クランクケースカバーの締め付けトルクを教えて下さい。
詳しい方、よろしくお願い致します。