乗り心地が劇的に変わった…!
こんにちはchessinuです。
TwitterやInstagramなどのSNSを見ていると、GB350(GB350S)のドライブチェーンの質はあまりよろしくないとの情報を割と頻繁に目にします。
自分も以前からそのことについてずっと気になってはいたので、今回は思い切ってGB350のドライブチェーンを交換しようと決意!
それで結論から言うと、悩んでないでさっさと交換した方が良かったなぁ~と思いました。いや、想像していた以上に「乗り味」が全く変わる…実に面白い。(ガリレオ風)
ということでこの記事では、GB350&GB350Sのドライブチェーンの交換方法について紹介しているので、交換しようかどうか考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ドライブチェーンの交換に関して
- ドライブチェーンを交換する目的
- ドライブチェーンの交換時期
- ドライブチェーンの処分方法
ドライブチェーンを交換する目的
純正から社外製ドライブチェーンに交換する目的としては「性能向上」が挙げられ、具体的には走行時のフリクションロス(摩擦損失)軽減による燃費改善や加速向上、また剛性向上によるスロットル操作のレスポンス改善などがあります。
他にもメッキ加工による「防錆効果」や、お洒落なデザインによる「ドレスアップ効果」もあったりします。
あとは単純にチェーンの寿命で交換することも。
ドライブチェーンの交換時期
それぞれのメンテナンス環境や乗り方にもよって多少異なりますが、一般的にシールチェーンの交換時期の目安は「約1万5千キロ~2万キロ」とされていて、ノンシールチェーンの場合はシールチェーンよりも伸びるのが早いので、交換時期の目安としては「約5千キロ」と言われています。
ただし冒頭でも紹介したとおり、GB350(GB350S)の純正ドライブチェーン(シールチェーン)は質が悪いとの評判なので、交換時期などを気にせずにさっさと新しいのに交換してしまった方が良いと思います。
ドライブチェーンの処分方法
使用済みの古いドライブチェーンは、バイク用品店などで引き取ってくれたりするらしいです。
あとは自治体にもよりますが、基本的には燃えないゴミ・金属ゴミの日に出せば回収してくれるそうです。
ドライブチェーンの交換費用
バイクのドライブチェーンを自分で交換する場合は作業に必要な道具を一式揃える必要があり、よほど自分で作業をしたいという方を除いては、普通にバイク屋で交換してもらった方が楽だし安上がりだったりします。
なのでここではバイク屋(バイク用品店)で、ドライブチェーンを交換する費用について調べてみました。(なお以下で紹介する金額は、全て「税込価格」となっています。)
- ライコランド
- 2りんかん
- NAPS
- 南海部品
- ホンダドリーム
ライコランド
ライコランドのドライブチェーン交換作業工賃は「3,300円~」で、作業時間は「30分~」となっています。
2りんかん
2りんかんのドライブチェーン交換作業工賃は「2,750円~」で、作業時間は「40分~」となっています。
NAPS
NAPS(ナップス)のドライブチェーン交換作業工賃は「3,080円~」で、作業時間は「20分~」となっています。
南海部品
南海部品のドライブチェーン交換作業工賃は「3,300円~」で時間は「20分~」となっています。
ホンダドリーム
ホンダドリームのドライブチェーン交換作業工賃は「3,000円~」となっています。
まとめ
調べてみてわかったのですが、だいたいどこのバイク屋でも「3,000円前後」ぐらいの作業工賃って感じですね。
ただし同じ企業でも各エリア店舗によって工賃が多少異なっているので、バイク屋でのチェーン交換を考えている方は電話なりメールなりをして確認しておく必要があります。
ドライブチェーンの交換方法に使用する道具
GB350のドライブチェーンの交換に使用した道具は以下のとおりです。
ただしあくまでも自分が使用した道具なので、別にこれと同じ物を使用する必要はありません。
- 交換用ドライブチェーン
- かし丸君(KM500R)
- 19mmメガネレンチ
- 27mmメガネレンチ
- 結束バンド
交換用ドライブチェーン
GB350の純正ドライブチェーンの仕様は、チェーンサイズが「520」でリンク数が「104」ということで、それに合わせて交換用のドライブチェーンを選ぶ必要があります。
それで今回自分が交換に使用したドライブチェーンは、江沼の「EK QXリングシールチェーン 520SR-X2 メタルブルー 104L」です。(江沼は世界で初めてシールチェーンを開発した国内メーカー)
まぁ正直なところ、実際にそのチェーンを装着してみないと走行性能の違いなんて全く分からないので、自分の場合は見た目とブランドだけで選んでしまいましたが、結論から言うとこれにして良かったと思います。
ただ一応このEKシールチェーンの特徴としては「穴あきプレート」を採用しているので、軽量化や性能面に期待できそうな感じです。
あとは「ローフリクション(低摩擦)」なので、エンジンからのパワーロスを減らすことができます。
ちなみに江沼のEKシールチェーンのカラーバリエーションは、メタルブルー以外にレッド、ブラック、ゴールド、シルバーなど全7色展開となっているので、GB350の車体色に合わせたチェーンを選ぶことができます。
なおEK 520SRXシリーズ(104L)のその他のカラーに関しては、下記のリンクからご確認ください。
かし丸君
ドライブチェーン交換における、かし丸君の役割は以下の「3つ」です。
- 古いドライブチェーンの切り離し作業
- プレートの圧入作業
- ジョイントピンのカシメ作業
かし丸君ではない別の製品を使用して作業を行ってもいいと思いますが、やはり大手チェーンメーカーのDID(大同工業株式会社)が作っている製品なので、他の安い類似製品よりも間違いなく質は良いです。
メガネレンチ(19mm&27mm)
27mmのメガネレンチでかし丸君本体を動かないように固定し、19mmのメガネレンチでボルトを回して切り離したりカシメたしりします。
結束バンド
古いドライブチェーンと新しいドライブチェーンをスムーズに入れ替えるために使用します。
ドライブチェーンの交換作業手順
交換作業手順
- 古いドライブチェーンを切り離す
- 新しいドライブチェーンセットする
- プレートの圧入作業
- ジョイントリンクのカシメ作業
- ドライブチェーンの調整作業
- ドライブチェーンの注油作業
参考動画
正確なドライブチェーン交換作業手順に関しては、大手チェーンメーカーのDID(大同工業株式会社)が動画で詳細に紹介しているので、自分で交換される方は必ず一度は見ておいた方が良いと思います。
ドライブチェーン交換作業開始~切り離し編~
古いドライブチェーンを切り離す
まず始めに古いドライブチェーンをかし丸君で切り離していくのですが、GB350(GB350S)の純正チェーンには「ジョイント部分」が無いので、切り離す場所はどこでもいい感じです。
ということで、このようにかし丸君を適当な場所にセットしておきます。
そして24mmのメガネレンチでかし丸君本体が動かないように固定し、19mmのメガネレンチでボルトを回してピンを押し出します。
反対側から見ると分かりやすいのですが、ピンは後ろの穴から押し出されます。
ボルトを回すたびに、少しずつ少しずつピンが出てきました。
それでなんやかんやあって、無事にピンを押し出すことができました。
ピンを押し出すと古いドライブチェーンが切り離されてブラブラするので、ホイールやフレームにぶつけたりしないように気をつけてください。
交換用のドライブチェーンをセットする
古いドライブチェーンを切り離したら、結束バンドで新しいドライブチェーンと接続しておきます。
そして切り離した古いドライブチェーンの片側を引っ張ることで、スムーズに新しいドライブチェーンと入れ替えることができます。
新しいドライブチェーンが一周してきたら、結束バンドをハサミなどで切っておきます。
以上で古いドライブチェーンの切り離し作業、及び新しいドライブチェーンのセット作業は完了です。
続いて新しいドライブチェーンの取り付け作業に移ります。
ドライブチェーン交換作業開始~カシメ編~
プレートの圧入作業
新しいドライブチェーンに付属のプレートを圧入していきます。
ただしその前に、付属のグリスをプレートやジョイントリンクやシールに塗布しておきます。
付属のグリスを余らせることなく、たっぷりと全体的に満遍なく塗っておきます。(下の画像はジョイントリンク)
ジョイントリンクを反対側から通し、プレートを仮止めをしておきます。
そしてかし丸君でプレートを圧入していきます。
力の加減を間違えたのか何なのかは不明ですが、せっかくの綺麗なメタリックブルー塗装に「圧入跡」が付いてしまいました…。涙
ジョイントリンクのカシメ作業
それでは気を取り直して、かし丸君でジョイントリンクのカシメ作業を行っていきますが、基本的に先ほど行った切り離し作業や圧入作業とやる内容に変わりはありません。
そして一応こんな感じに仕上がりましたが、果たしてこれでOKなのかどうかは不明。
でもまぁダイジョブでしょう!
ドライブチェーンの調整作業
あとはドライブチェーンの調整作業を行います。
ドライブチェーンの注油作業
まぁこれはやってもやらなくてもどっちでもいいと思いますが、とりあえず今回はドライブチェーンの注油作業も行っておきました。
そして最後にチェーンカバー(チェーンケース)を元に戻して、GB350のドライブチェーン交換作業は全て完了です。
お疲れ様でした。
ドライブチェーンを交換した感想
それでは最後にGB350のドライブチェーンを交換した感想を紹介していきます。
- 外観
- 乗り心地
- 取り回し
外観
まずドライブチェーンを取り付けた外観ですが、やはり想像していた通り、マットジーンズブルーメタリックの車体に似合っていると思います。
ただ正直GB350の樹脂製チェーンカバーがすこぶるダサいので、あまり取り付けたくなかったです。笑
どのメーカーでもいいので、メッキ調の格好いいチェーンカバーを出してくれると嬉しいのですが…。
乗り心地
一番大きく効果を感じたのは発進時の「滑らかさ」ですね。
これはマジのガチでびっくりするぐらいスムーズになりました。というか気持ち悪いぐらいの滑らかさ。ヌルヌルヌルって感じ。笑
やはりローフリクション(低摩擦)によりエンジンからのエネルギーロスが減り、後輪に対して力がダイレクトに伝わることで、見えない何かに押し出されるように前に進んでいく感じです。
それと信号待ちなどの停車時に、ほんの少しでもクラッチレバーを緩めると前に前に進んで行きそうにもなり焦りました。いや本当にエンジンのパワーが無駄なく伝わっているのがわかりますね。
取り回し
チェーンのフリクション(摩擦)が減少したことにより、車体の取り回しもしやすくなったと思います。
まとめ
結論から言うと、ドライブチェーンを交換して大成功!
何ならもっと早く交換しておけば良かったとさえ思うので、個人的にはGB350納車後に1,000~2,000km走って純正のドライブチェーンの感覚を確認後、社外品に交換するのが良いかと。
それでは以上で「GB350&GB350Sのドライブチェーンの交換方法」を紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~