足つき&取り回し改善!
こんにちはchessinuです。
GB350(GB350S)の足つき改善目的として、ローダウンリアショックを装着する方が多いと思います。
ただしローダウンリアショックを装着しただけでは効果は薄く、また車体のバランスも悪くなるので、同時にフロントフォークの突き出し調整も行う必要があります。
ということで今回は、GB350(GB350S)のフロントフォークの突き出し量調整方法について紹介した記事となっているので、足つきに悩んでいる方などは参考にしてみてください。
フロントフォークの突き出し量調整を行う目的
- メリット
- 足つき改善
- 取り回し改善
- ハンドル交換
- デメリット
- 走行性能が変化
- 見た目が変化
メリット
冒頭でも紹介したとおりローダウンリアショックを装着後、フロントフォークの突き出し調整をすることで足つきが大幅に改善されます。
またフロントフォークの突き出し調整により車体の「重心位置」などが変化するため、エンジンのかかっていない状態のバイクを、駐車場などで押したり引いたりして移動させる取り回し作業に関しても楽になる場合があります。
そしてフンロントフォークを突き出した部分に、「セパレートハンドル(ステー)」などを取り付けることもできたりします。
デメリット
フロントフォークの突き出し量の調整をすることにより「キャスター角」や「トレール量」が変化し、それに応じて良くも悪くも走行性能に影響を及ぼしてしまいます。
具体的にはフロントフォークを突き出すと、キャスター角が小さくなりトレール量が減るため「旋回性」が良くなる反面、本来の「直進安定性」が損なわれる可能性もあります。
またバイクの「見た目」にも影響しますが、これに関しては人によって好みがあるので何とも言えません。
以上。
おすすめのローダウンリアショック
もしローダウン目的でフロントフォークの突き出し調整をする場合には、合わせてローダウンリアショックも取り付けておいた方が足つき改善の効果は大きくなります。
それで各バイクパーツメーカーからローダウン用のリアショックが発売されているのですが、その中でも個人的に良いと思う製品について紹介します。
- ナイトロン(NITRON)
- デイトナ(DAYTONA)
ナイトロン(NITRON)
英国発の世界的なサスペンションメーカーである「ナイトロン」は、日本国内で部品を組み立てて製品の出荷をしていたり、自分好みのスプリングカラーやレートを注文時に設定することも可能ということで、日本国内においても凄く人気があります。
そしてそのナイトロンからGB350専用のローダウンリアショックが発売されていて、これを装着することにより「約20mm」のローダウンをすることができます。
ちなみにナイトロン公式には「GB350S非対応」との記載があるのですが、バイクショップ三井様の動画によると、どうやら取り付けることは可能なようです。【動画リンク】
また「ナイトロンジャパン公式」が詳しく製品紹介をしている動画もあるので、ナイトロンのリアショックの購入を検討している方は、ぜひそちらの方も参考にしてみてください。【動画リンク】【ナイトロン公式HP】
なお色は「3種類」のテーマカラー(ゴールド・ブラック・タイタニアム)と、「2種類」のスプリングカラー(ターコイズ・ブラック)を組み合わせた「全6パターン」の中から選ぶことができます。
スプリングカラーがターコイズ。
スプリングカラーがブラック。
デイトナ(DAYTONA)
デイトナのローダウン用リアショックは「15~30mm」のローダウンができ、価格もナイトロンの製品が「約10万円以上」するのに対し、デイトナの製品は「約5万円」と比較的にお求めやすい感じとなっています。
ただし価格が安いからと言ってスペック的に劣っているわけではなく、ローダウン機能の他にも「無段階プリロード調整機能」や「20段階減衰力調整機能」も付いているので、正直なところ自分もこれが欲しいです。笑
まぁ色の選択肢がブラック×シルバーしか無いのが、若干のネガティブ要素?
なおローダウンリアショックを使用してシート高を下げると、純正サイドスタンドを掛けた時に車体が起きて不安定になり、ちょっとした風などで倒れてしまう危険性があります。
なのでそれを防ぐために、同じくデイトナからローダウンリアショック専用の「ショートサイドスタンド」も発売されていて、一応デイトナ側からはローダウンリアショックとの同時装着が推奨されています。
フロントフォークの突き出し量調整方法
使用する道具
- バイクジャッキ
- メジャー又はノギス
- トルクレンチ
- ヘキサゴンソケット
- 6mm
- 8mm
手順
今回は以下の作業手順に従い、GB350のフロントフォークを「約15mm」ほど試しに突き出してみました。(中華製リアショックでリアを20mm下げた状態)
ただしこのやり方が正しいのかどうかは分からないので、あくまでも数ある方法の中の一つという感じで参考にしてみてください。
- トップブリッジのボルトを緩める
- ボトムブリッジのボルトを緩める
- フロントフォークの突き出す
- バイクジャッキで突き出し量を調整する
- トルクレンチで締め付ける
突き出す量について
フロントフォークを突き出す量(mm)に関しては、取り付けるローダウンリアショックにもよって異なるので、販売メーカーに問い合わせてみてください。
ちなみにデイトナのローダウンリアショックの場合は、メーカーに問い合わせてみたところ以下のような回答を得ました。
純正フロントフォークの突き出し量は、アジャスタブルローダウンリアショック(品番97903)の車高調整量(約 353~338mm)、ならびにお客様のお好み(スタイル重視 ⇔ 走行性重視)に応じて「0~15mm」まで対応。(原文ママ)
参考サイト
ホンダドリーム八王子店などでは独自オプションとして、GB350のローダウン施工(リアショック交換+フロントフォーク突き出し)を行っているようなので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
参考動画
GB350のフロントフォークの突き出し方法については、吉井門左衛門様がYoutubeにて紹介しているので、こちらの記事と合わせて参考にしてみてください。
フロントフォークの突き出し量調整作業
トップブリッジのボルトを緩める
まず始めにバイクジャッキをフレームに合わせてセットしておきます。
そして左右のトップブリッジのボルトを「6mm」のヘキサゴンソケットで緩めます。(計2本)
ボトムブリッジのボルトを緩める
次に左右のボトムブリッジのボルトを「5mm」のヘキサゴンソケットで緩めます。(計4本)
フロントフォークを突き出す
バイクジャッキを少しずつ下げていき、フロントフォークの突き出し量を調整していきます。
なおバイクジャッキを下げても突き出し量に変化がない場合は、左右のハンドルに少し体重をかけてあげると(かけすぎに注意)、フロントフォークがにゅるっと突き出してきます。
バイクジャッキで突き出し量を調整する
バイクジャッキをゆっくりと上に持ち上げ、左右のフロントフォークの突き出し量をメジャーやノギスで計測しながら微調整します。
ちなみに先ほど紹介した吉井門左衛門様の作業動画では、トップブリッジをゴムハンマーなどで叩いて調整していましたが、別にその方法でも良いと思います。
トルクレンチで締め付ける
最後に適当なトルクレンチを使用して、メーカー側から指定されている「締め付けトルク(N・m)」で固定していきます。
なおトップブリッジの締め付けトルクは「27N・m」、ボトムブリッジの締め付けトルクは「32N・m」です。
以上でフロントフォークの突き出し作業は終了です。
まぁこの方法が正しいのかは分かりませんが、特に難しいことは無かったと思います。
フロントフォークの突き出し量調整をしてみた感想
今回の作業でフロントフォークを約1.5cmほど突き出した後、実際に街中で取り回し&走行した際に感じたことを紹介します。
- 走行性能
- 取り回し
- 足つき
- 見た目
- 個人的な結論
走行性能
街中や高速道路を走ったりしましたが、正直なところ自分のようなバイク初心者には走行性能面における大きな違いは分かりませんでしたね。笑
まぁ言われてみれば多少旋回性が良くなったんじゃね…?ぐらいの感覚で、劇的に乗りやすくなったとか乗りにくくなったとかは一切感じませんでした。良くも悪くも。
取り回し
エンジンをかけない状態で車体を押したり引いたり回したり…etc.に関しては、本当にハッキリと体感できるぐらい楽になりました。
足つき
中華製ローダウンリアショックだけを取り付けた時よりも、間違いなく足つきは良くなりましたね。
見た目
フロントフォークを突き出したことにより寸詰まり感というか短足感が出てしまい、見た目が少しダサくなってしまったような印象を受けました。
特にフォークブーツが上から圧縮され、真横から車体を見ると残念な感じに…。
個人的な結論
走行性能に関しては全く問題なし。
そして足つき&取り回しもかなり良くなったのでこのままにしておこうかなぁ…と思ったのですが、やはりどうしても「見た目」が気になり、最終的には元の状態に戻してしまいました。笑
まぁ先ほど紹介したデイトナやナイトロンのリアショックであれば、特にフロントフォークの突き出し量の調整はしなくてもいいようなので、自分と同様に見た目が気になる方はそちらを検討してみても良いと思います。
それでは以上で、「GB350とGB350Sのフロントフォークの突き出し方法」について紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~