いざという時のために備えておく!
こんにちはchessinuです。
基本的にバイクのタイヤがパンクした時には、以下の方法で対処することになると思います。
- ロードサービスを頼む
- バイク屋に持っていく
- ガソリンスタンドに持っていく
- 自分で直す
このように色々な方法は考えられますが、もしタイヤの「パンク箇所の傷が小さい場合」であれば、自分で直せるように「道具」や「知識」を準備しておくべきだと個人的には思っています。
というのも楽しいツーリング先などで突然パンクをした場合でも、その時に「最低限の道具」さえ持っていれば自分でも簡単に直せる可能性があるからです。
そういうわけで今回の記事では、GB350とGB350Sのタイヤがパンクした時に「役に立つ製品」と「その使用方法」などについて紹介します。
タイヤがパンクする原因と直し方について
- チューブタイヤとチューブレスタイヤ
- タイヤがパンクする原因
- タイヤのパンクの直し方
- タイヤのパンクを防ぐ方法
チューブタイヤとチューブレスタイヤ
基本的にバイクのタイヤには「チューブタイヤ」と「チューブレスタイヤ」が使用されていますが、この2種類のタイヤの大きな違いは「空気を保持する構造」によるものです。
チューブタイヤは名前の通りタイヤとホイールの間に「チューブ」が入っており、そこにバルブ部分からエアポンプで空気を送ることにより、中の「チューブが膨らみ」タイヤの内部で空気を保持する仕組みになっています。
なので釘などを踏んでパンクをすると、中のチューブが破けて「急激」に空気が抜けていきます。
逆にチューブレスタイヤは名前の通りタイヤの内部にチューブがなく、その代わりにタイヤの内側に「インナーライナー」と呼ばれる「空気透過性の少ないゴムシート」を貼り付けることで、「タイヤ本体」と「ホイール」によって空気を保持できる構造になっています。
ということで先ほどのチューブタイヤとは違い、釘などを踏んでパンクをしても急激に空気が抜けることはありませんが、そのせいでパンクしているのに「気づくのが遅れて」ホイールやタイヤに余計な損傷を与える恐れもあります。
そして当然のことながらタイヤ内部の「チューブの有無」によって、タイヤがパンクする「原因」やパンクした際の「直し方」もそれぞれ異なってきます。
タイヤがパンクする原因
一般的にタイヤがパンクする原因は、以下のようなことが考えられます。
- 釘やガラス片を踏む
- タイヤの空気圧異常
- バルブやタイヤの劣化
- リム打ちパンク
おそらくチューブタイヤ&チューブレスタイヤにおいて一番典型的で一番多いのが、道端に落ちている「釘」や「ガラス片」をタイヤで踏んでパンクするパターンだと思います。
他にはタイヤの空気圧調整を低めor高めに設定しすぎて(高速)走行中に「バースト」したり、また純粋にホイール(リム)やバルブやチューブやタイヤの「(経年)劣化」により空気が漏れたりするパンクもあります。
あとはチューブタイヤだけに起こる「リム打ちパンク」と呼ばれるパンクもあり、これはタイヤの空気圧が低い状態で「段差」を乗り越えた時に、中のチューブがホイールのリムと段差の角に「挟まれる」ことにより生じます。
この様に色々な「原因」は考えられますが、基本的にGB350のようなチューブレスタイヤがパンクした際には、「あぁ釘か何か踏んづけたな」って思っておけば間違いないと思います。
タイヤのパンクの直し方
そしてタイヤのパンクの修理方法は、チューブタイヤとチューブレスタイヤでは「全く異なります」。
基本的にチューブタイヤがパンクした場合には、タイヤ内部のチューブを取り出して穴開き箇所に「修理パッチ」を貼って誤魔化すか、またはチューブそのものを「新品」に交換することになります。
チューブレスタイヤの場合にはチューブが無いので、タイヤの外側から「修理用キット」を使用して穴を塞ぐ方法になります。
ということで、基本的には「チューブレスタイヤ」の方がパンク修理作業は楽です。
まぁ実際に自分でチューブ・チューブレスタイヤの「パンク修理をした経験」がありますが、やはりチューブをタイヤ内部から脱着するのが凄く面倒くさいですし、何より修理作業を行うために「用意する道具(工具)」も多くなってしまいます。
それに比べるとチューブレスタイヤのパンクは「修理キット」だけあれば良いので、ツーリングなどの「出先」でパンクしても自分で簡単に直せたりします。
ただしタイヤの「損傷」が激しい場合には直すことは不可能なので、基本的に新しいタイヤに交換することになるのですが、このタイヤ交換作業に関しては「ビード上げ」などの作業が大変だったりするので、素直にバイク屋に任せた方が良いと思います。
タイヤのパンクを防ぐ方法
まぁ100%絶対に防げる方法なんて存在しませんが、以下のことに気をつけておくだけでもだいぶマシになると思います。
- 空気圧をこまめにチェックする
- ホイールやタイヤの劣化具合をチェックする
- できるだけ悪路を走行しないようにする
- パンク予防剤を入れておく(?)
補足事項
GB350(GB350S)のタイヤとホイールについての簡単な補足事項について紹介します。
- GB350とGB350Sのタイヤの違い
- 純正タイヤと純正ホイールの価格
GB350とGB350Sのタイヤの違い
GB350とGB350Sの前後タイヤの「仕様」をまとめてみると違いがわかりやすいと思いますが、やはりGB350Sの方がGB350に比べて「スポーティー」な乗り心地を売りにしているので、タイヤの「サイズ」や「構造」もそれに合わせて変えていますね。(と言うかメーカーも違っていたのは知らなかった…)
純正タイヤと純正ホイールの価格
Hondaの「カスタマーサポート」に電話して純正タイヤと純正ホイールの価格を聞いてみたところ、純正タイヤに関しては「オープン価格」なので販売店に直接聞いてくれと言われましたが、純正ホイールの価格に関しては分かったので紹介します。
それでGB350の純正ホイールの価格は、フロントホイールが「54,340円(税込)」でリアホイールが「60,830円(税込)」です。
そしてGB350Sの純正ホイールの価格は、フロントホイールが「54,340円(税込)」でリアホイールが「60,720円(税込)」でした。
この様に結構いい値段するので、これからは定期的にホイールの「掃除」をし、タイヤ交換をする際にもできるだけホイールに「傷」を付けないように扱っていこうと固く決意しました。笑
パンク修理とパンク予防に役立つ製品
チューブレスタイヤのパンクに関する製品は大きく分けて「2種類」あり、1つはパンクする前に使用する「パンク予防剤」で、もう1つはパンクした後に使用する「パンク修理剤&パンク修理キット」です。
ただし個人的にオススメするのは「パンク修理キット」だけです。
- パンク修理
- パンク修理キット
- パンク修理剤
- パンク予防
- パンク予防剤
製品の紹介
パンク修理キット
- メーカー
- Amon(エーモン)
- 製品名
- パンク修理キット5mm以下穴用
- 価格
- 約1,400円
- 適合タイヤ
- チューブレスタイヤ
- 仕様
- 刺さっている釘・ガラスの太さが5mm以下の場合に使用可能。穴を塞ぐプラグは、熱でタイヤと同化する未硫化ゴムを使用。
パンク修理キットは名前のとおりパンク修理に必要な道具が「一式揃っている」ので、これをバイクのシートバッグやリアボックスに入れておけば、仮にツーリング先などでパンクした時にもその場で対処することができます。
このような収納袋もついているので、とてもコンパクトなサイズにすることができます。
シートバッグのサイドポケットにも余裕で入ります。
ただしあくまでもこれは「5mm以下」ぐらいの小さな傷穴に対応しているので、タイヤの傷穴が大きく損傷が激しい場合にはタイヤ自体を交換する必要があります。
ちなみにこの記事で紹介するパンク修理キットは「Amon(エーモン)の製品」ですが、パンク修理キットは他にもメルテックやデイトナなど「複数のメーカー」から販売されていますが、どのメーカーの製品においても使用方法はほとんど変わりません。
メルテックの製品も人気がありオススメです。
パンク修理剤
- メーカー
- Holts(ホルツ)
- 製品名
- バイク用パンク修理剤タイヤウェルド
- 価格
- 約1,400円
- 適合タイヤ
- チューブタイヤ・チューブレスタイヤ
- 仕様
- 刺さっている釘・ガラスの太さが3mm以下の場合に使用可能。ガスと液体ゴムによりタイヤを瞬時に膨らまし、穴を塞いでパンクを修理。
パンク修理剤はタイヤがパンクをした時に、空気を入れるバルブ部分に修理剤のノズルを接続し、タイヤ内部へ「液体ゴム」と「ガス」を混ぜた物を注入して膨らませる製品です。
ただしこれはあくまでも「応急処置目的の製品」であり、このパンク修理剤を使用した場合にはできるだけ早めにタイヤ交換した方が良いと言われています。
と言うのもこのパンク修理剤をタイヤ内部へ「放置」したままにしておくと、中のホイールにパンク修理剤の成分(液体ゴム)がくっついて固まり剥がせなくなってしまい、ホイールの「劣化」や「錆」などの原因になってしまうからです。
なので基本的にタイヤがパンクした際には、パンク修理剤よりは「パンク修理キット」を使用して直した方が良いと思います。
ちなみにこちらもコンパクトサイズなので、シートバッグなどに入れて持ち運ぶことができます。
パンク予防剤
- メーカー
- KITACO(キタコ)
- 製品名
- ビーバーシーラント
- 価格
- 約2,500円
- 適合タイヤ
- チューブレスタイヤ
- 仕様
- 刺さっている釘・ガラスの太さが6mm以下の場合に使用可能。予防効果期間は2年。タイヤのパンク予防と自然エアー漏れを防ぐ。液剤は水溶性なので簡単に水で洗い流せる。
パンク予防剤は名前のとおり事前にタイヤの内部へ「特殊な液剤」を入れておくことで、走行中に釘やガラスを踏んだ際に、瞬時に穴を塞いで空気が抜けるのを防ぐ効果があるとされています。
まぁ正直なところ、自分では一切使ったことがないので効果に関しては何とも言えない感じではありますが、いざという時のための「保険」として注入しておいても良いかもしれません。
ちなみにパンク予防剤という名前ですが、パンク修理剤のようにパンクした後に使用しても穴を塞いでくれるという話もあります。
パンク修理製品&パンク予防製品の使用方法
パンク修理キットの使い方
先ほど紹介したとおりパンク修理キットは「様々なメーカー」から販売されていますが、使用方法に関しては多少の違いはあれどほとんど同じ様な感じです。
まずパンクの原因である釘やガラスを取り除きます。もしそれらが抜けた後であれば、タイヤに空気を入れてから中性水溶液などを吹きかけて穴の箇所を特定します。
そして穴の箇所が特定できたら、そこにラチェットハンドルに取り付けたガイドパイプをねじ込みます。
差し込むプラグ(未硫化ゴム)にラバーセメントを塗布します。
プラグの緑色側を下にしてガイドプレートに入れます。
ラチェットハンドルに押し棒を取り付けて、ガイドパイプにセットします。
パンク箇所にプラグだけを残したままガイドパイプだけを引き抜きます。
あとはタイヤ内部へ空気を入れたらプラグの周りにラバーセントを塗布し、プラグの邪魔な部分をはさみなどでカットして作業終了です。
これら一連の作業について詳しく紹介している動画がYoutubeにあるので、興味がある方はそちらも参考にしてみてください。【動画リンク】
パンク修理剤とパンク予防剤の使い方
パンク修理剤とパンク予防剤の使用方法はほとんど同じで、タイヤの空気を入れるバルブ部分に製品のノズルを接続して内部へ注入するだけです。
まずパンクの原因である釘やガラス片を見つけて取り除きます。もしそれらが抜けた後であれば、タイヤに空気を入れてから中性水溶液などを吹きかけて穴の箇所を特定します。
タイヤ内に残っている空気を全部抜き終えたら、タイヤバルブ部分へノズルを接続して赤いツマミをON方向に回します。
タイヤが膨らんだらつまみを戻してノズルを外します。
中の液剤がパンク箇所の穴を塞ぎます。
パンク修理剤を注入した後はパンク穴を塞ぐために、「5~10km」の距離をゆっくりと低速走行します。
製品の詳細に関しては「Holts公式サイト」に載っているので参考にしてみてください。
個人的なパンクに関する結論
個人的なパンクに関する対策を以下にまとめてみました。
- 必ずパンク修理キットは所持しておく
- 小さな傷穴であれば自分で直す
- 大きな傷穴であればタイヤの交換(※作業はバイク屋に任せる)
- パンク修理剤は出来るだけ使用しない
- パンク予防剤は効果があるのかは不明
- こまめな空気圧のチェック
- 荒れた道などは出来るだけ避けて走行する
- JAFや保険のロードサービス内容を確認しておく
まぁもちろん小さい傷穴の場合でも、バイク屋に持っていって直してもらっても良いと思います。ぶっちゃけ簡単とは言え面倒くさいですからね。笑
それでは以上で「GB350とGB350Sのタイヤがパンク修理方法」に関する記事は終わりとなります。