世界初!?
こんにちはchessinuです。
GB350は本当に優秀なバイクでとても気に入っているのですが、そんな彼にも一つだけ不満があり、それは何かと言うと「フェンダーがメッキじゃない!」ということ。
GB350のベースとなっている「H’ness CB350」は、フロント・リアともにピカピカのメッキ加工が施してあるのに、なーぜ日本では仕様を変えてしまったのかと頭を抱える毎日…。
いや勝手な想像ですが、ピカピカメッキ加工の方が絶対に需要はあると思うんですけどねぇ…。
まぁしかしグチグチ言っててもしょうがないので、さっさと自分好みに「メッキ加工」をすることを決意!
ということで自分と同じ様に、GB350のフェンダーをメッキ加工したい方は参考にしてみてください。
クロムメッキ加工をするメリット
メッキ加工は素材の表面に「金属皮膜」を形成し、様々な特性を付与させることができます。
そして一般的に「ある素材」に対し、クロムメッキ加工をすることで得られるメリットは以下の通りになります。
- 装飾性
- 耐食性
- 耐摩耗性
装飾性
おそらくバイクパーツをクロムメッキ加工依頼する人の99%ぐらいが、この「ドレスアップ(装飾)目的」だと思います。
やはり何と言ってもクロムメッキ特有の「なめらかな美しさ」や「綺麗な光沢」があり、それに伴いバイク全体に「高級感」も出てきますからね。
なので「ピカピカ」のクロムメッキカスタムに憧れる人が多いのも理解できます。(ちなみに自分も「100%装飾目的」)
耐食性
クロムメッキ加工された製品の特徴として、「耐食性が高い」ということが挙げられます。
耐食性というのは「錆(サビ)」に対しての強度を示すものであり、つまり耐食性が高いクロムメッキ加工製品は「錆に強い」ということになります。
やはりバイクは全体的に錆びやすいので、耐食性が高いというのは非常に有り難いことですよね。ただしクロムメッキ加工だからと言って「全く錆びない」ということではなく、日常における定期的な手入れは必要となります。
耐摩耗性
耐摩耗性はその名前のとおり、摩耗に対し比較的強いということです。
あとは「衝撃に強い」と紹介しているメッキ屋もありました。
クロムメッキ加工をする方法
車やバイクのパーツを「クロムメッキ加工」する方法は以下のとおりです。
- 自分でやる
- 業者に依頼する
- 社外製品を購入する
- パーツを個人輸入する
自分でやる
他の「銅」や「亜鉛」などのメッキ加工であれば、(仕上がりの綺麗さなどを無視すれば)自分で道具を用意してやれなくもないのですが、「クロムメッキ加工」に関しては複雑な工程になるので素人では間違いなく無理です。
そもそもどの金属でメッキ加工するにしても、GB350のスチール素材のフェンダーには「ブラックの塗装」が丁寧に施してあるので、まずその塗装を綺麗に「剥離」して「バフ研磨」などをする必要があります。
そしてその後にクロムメッキ加工をする場合には、事前の下地処理として更に「他の金属でメッキ加工」をする必要があります。
もうこの話を聞いただけで面倒くささが分かりますよね笑
なのでサイト上とかでは「自分でメッキ加工をやってみる!」なんて紹介があったりしますが、「仕上がり具合」や「メッキ廃水処理」のことを考えると間違いなくやらない方が良いと思います。
やはり所詮素人作業では物体の表面上に「質の悪いメッキ」を施しているだけなので、速攻で錆びたり剥がれたりする可能性が高く、ハッキリ言って時間とお金が無駄になるだけです。
業者に依頼する
ということで紹介してきたとおり、自分で「クロムメッキ加工」をやるのはほぼ不可能だと考えておいた方が良いです。
なので「純正品のパーツ」をそのまま使用したい場合には、業者にお金を払ってメッキ加工を依頼するのが一番確実です。
ただし一口に「メッキ加工業者」と言っても、価格や品質管理などにおいてそれこそピンキリなので、クチコミなどを利用して自分で調べるしかありません。
つまり業者に依頼する上での一番の難点が「依頼する業者探し」になる感じです。
実際に自分も業者探しには苦労しました。。。
ちなみに【追記】という形になりますが、「メッキ工房 NAKARAI」という会社で、GB350の前後フェンダーのクロムメッキ加工を行っているようです。
なお「費用」や「納期」などの詳細については、直接そちらの方で聞いてみてください。【リンク】
社外製品を購入する
おそらく一番簡単で手っ取り早いのが「社外製品を購入する」という方法で、現在2021年11月現在においては以下の2メーカーから発売されているようです。
- デイトナ(DAYTONA)
- オスカー(OSCAR)
まずデイトナから「ステンレスショートフェンダー」が発売されており、こちらはクロムメッキではなく「ステンレス」なのですが、シルバー光沢のある前後フェンダーが用意されています。
デイトナのステンレスショートフロントフェンダー。
デイトナのステンレスショートリアフェンダー。
またOSCAR(オスカー)から「アルミ素材」のフロントフェンダーが発売され、こちらは「ショートサイズ」と「ノーマルサイズ」の2種類が用意されています。
まぁ正直なところ、個人的にはこちらの製品の方が好きですね。ただリアフェンダーが無いのは非常に残念なのですが、フロントはオスカーにして、リアはデイトナにするとかでも良いと思います。
ショートサイズはこちら。
ノーマルタイプはこちら。
パーツを個人輸入する
GB350は元々インドで販売されている「H’ness(ハイネス) CB350」を、日本仕様にカスタマイズしたバイクです。
そしてその「H’ness CB350」のフロント&リアフェンダーは日本仕様とは違い、羨ましいことに「ピッカピカ」のメッキ加工が施してあります。
なのでそのフェンダーパーツをインドから「個人輸入」する事ができれば万事解決なのですが、まぁ色々と今の社会情勢も相まって厳しいのが現実です。
ただし国内外問わず、今後どこかの業者が輸入して販売する可能性もなくはないと思います。またはネットビジネスとして活動している、「個人の輸入代行業者」と直接契約を結んでお願いする方法もあります。
クロムメッキ加工業者に依頼するまでの段取り
実際に自分がクロムメッキ加工業者に依頼するまでに行った「段取り(手順)」は以下のとおりです。
ちなみに今回は「フロントフェンダー」だけを依頼して、どんな感じに仕上がるのか様子を見ることにしました。
- クロムメッキ加工業者を探す
- クロムメッキ加工業者に問い合わせる
- GB350のフェンダーを持っていく
- フェンダーを取り外して渡す
クロムメッキ加工業者を探す
まず始めにやることはクロムメッキ加工業者を探すことですが、「ネット」で探す以外の方法が全く思い浮かびませんでした。
なのでとりあえずGoogleで「〇〇県 クロムメッキ加工 バイク」みたいな感じで検索し、それで引っかかった候補を片っ端から調べてみました。
しかし探してみても「個人」を相手にしてくれる業者って本当に少なくて、電話をしてみても「法人」以外は取引を受け付けない所がほとんどでした。
それでやっと見つけたとしても自分の住んでいる県からはかなり遠く、無駄に配送費や時間がかかってしまう可能性があります。
やはりそのメッキ加工業者と直接会ってどの様にメッキ加工してもらうとか、費用はいくら掛かるとか、納期はいつ頃になるとか相談した方が失敗は少ないと思います。
ちなみに自分が業者を選ぶ上での「要点」をまとめるとこんな感じです。
- 価格
- 品質
- 工場(会社)の様子
- 工場スタッフの人柄
- 工場(会社)が近い
クロムメッキ加工業者に問い合わせる
そして何やかんやネット上で探しまくった結果、ようやく自分の条件に合いそうなメッキ加工業者を発見したので、早速電話をして色々と話を聞きました。
電話対応をしていただいた女性スタッフさんの愛想もよく、また途中で女性スタッフと変わって話した社長の話も分かりやすく、そして「価格面」などの対応も良かったので工場に行って直接話を聞いてみることにしました。
まぁここでは名前を伏せますが、関東にある某メッキ加工業者です。
GB350のフェンダーを持っていく
それで何時頃に行けば良いのか聞いた所、工場の営業日であったら特にアポイントメントはいらないと言われたので、暇な時にGB350に乗って現場へお邪魔させていただくことにしました。
そしていい陽気のとある日曜日、ついに工場へ出陣!
しかし良い天気だなぁ~…というか暑すぎる…。
それで何やかんやあってようやく辿り着くことができました。
いやぁそれにしても「工業の街」ということもあり道が結構ごちゃごちゃしていたので、スマホナビを使用して走っていてもちょっと迷ってしまいました笑
フロントフェンダーを取り外す
GB350のフロントフェンダーとリアフェンダーの取り外し方については、別の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
それでは早速フロントフェンダーを取り外していくのですが、今までお世話になった記念として画像を残しておきます。
ちなみにフロントフェンダーを取り外すには、全部で「4つのボルト」を取り外す必要があります。
ということで「六角棒スパナ」を使用し、ボルト穴がナメないように気をつけながら4つのボルトを取り外していきます。
取り外し終えた姿がこちらです。
フロントフェンダーが無くても、意外とそれが似合っていてカッコいい!
という訳で、これからフロントフェンダーさんと「2~3週間」ぐらいお別れをすることに…ちゃんと綺麗になって帰ってこいよー!
ちなみにメッキ加工費用は「2万円(税抜き)」でした。
メッキ加工業者に依頼するメリット
社外製のメッキ加工パーツを買わず、メッキ加工業者に依頼する「メリット」は以下のとおりです。
- 純正パーツを使える
- メッキ加工の自由度が高い
- 社外製品を買うより安く済む場合がある
純正パーツを使える
まず自分が真っ先に思いついたメリットが、GB350の「純正パーツ」を使えるってことです。
個人的に純正フェンダーの「質感」や「デザイン」を凄く気に入っているので、これをそのままピカピカのクロムメッキにすることができるのが最高です。
やはり元々取り付けてある純正パーツこそが、そのバイクの全体的な「バランス」を一番考えて作られていると思います。
メッキ加工の自由度が高い
一口にメッキ加工と言っても色々と種類があります。
例えば先ほどから紹介している「クロムメッキ」以外にも、銅や亜鉛やニッケル…など数多くの種類の中から、自分の好きなメッキ加工を依頼することできるのも大きな利点の一つです。
まぁ基本的にオートバイパーツのメッキ加工と言ったら、ほとんどの人は「クロムメッキ」で依頼をしますが。
社外製品を買うより安く済む場合がある
例えばデイトナからステンレスショートフェンダーが発売されるようですが、発表されている画像を見た限りでの個人的な感想を言わせてもらうとめちゃくちゃ「微妙」です。
そもそも「ショートフェンダー」が好きではなく、しかも凄く薄っぺらい感じがするんですよね…。
それでこれの価格も一緒に発表されているのですが、フロントフェンダーが「20,900円(税込)」で、リアフェンダーが「42,900円(税込)」となっています。
いやー高いなぁ…ってのが率直な感想です。
これだったら純正パーツをそれぞれ「約2万円」で、メッキ加工業者に依頼した方がどう考えても良いと思いました。
メッキ加工業者に依頼するデメリット
逆にメッキ加工業者に依頼する「デメリット」は以下のとおりです。
- 失敗する可能性がある
- 納期が長い場合がある
- 完成するまでフェンダーレス状態
失敗する可能性がある
これがメッキ加工業者に依頼する最大のデメリットだと思います。
メッキ加工に限らずこの手の業者は本当に「当たり外れ」が大きいので、やはり完成品がどうなるのかは手元に来ないと一切わからないんですよね。
なのでまぁ口コミとかで情報を調べたとしても、やはり限界があるので若干の「運ゲー」みたいな感じではあります。
納期が長い場合がある
自分は色々な業者に電話で「納期」について伺ったのですが、だいたいどこの業者も「約1ヶ月以上」はかかるそうで、遅いと半年以上なんてところもあったりしました。
まぁ純粋に加工に時間がかかったり、また「人手」が足りなかったり、そもそも「企業」との取引を優先している場合が多いので、どうしても個人は後回しにされるケースが多いようです。
なのでもし急ぎの場合は業者に片っ端から電話をして、「短納期対応」して貰えるところを探すしか方法がないです。
完成するまでフェンダーレス状態
まぁ地味にこれがめちゃくちゃ不便ですよね笑
要は純正パーツを加工するということで、フェンダーが一時的にバイクから無くなってしまうんです。
これがフロントフェンダーならまだ全然いいのですが、問題は「リアフェンダー」です。
リアフェンダーには「ナンバープレート」、及び「ウィンカー」や「ブレーキランプ」が取り付けられているので、何らかの対策をしないと一切バイクに乗れなくなってしまいます。
なのでリアフェンダーを加工する場合には、先ほど紹介した「納期」が結構大事になってきます。
クロムメッキフェンダーを取り付けた外観
それでは最後に、GB350にクロムメッキ加工のフェンダーを取り付けた外観を紹介します。
クロムメッキのフロントフェンダーが気に入ったので、今度はリアフェンダーのクロムメッキ加工を依頼しました。
なのでそちらも完成次第、この記事にて紹介したいと思います。
【追記】リアフェンダーのクロムメッキ加工が完成しました。
正直なところ、画像で見るよりも「実物」の方がカッコよく見えますね。
しかしGB350の「純正シートカバーの色」とメッキフェンダーが微妙に合ってないような気がしたので、思い切ってシートカバーを交換してみることにしました。
このシートカバー交換方法に関しては、また別の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
そして現在は更にフォークブーツを装着済み。
純正フォークブーツの装着方法に関しても別の記事で紹介しています。
やはり夏の日差しはクロムメッキが映えますね!
では以上で「GB350のフェンダーをクロムメッキ加工する方法」について紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~
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1 comment
私も同じマットブルーのGBオーナーです。メッキフェンダーのハイネスのようにしたいと思っていましたので、この記事がとてま参考ななりました。前後メッキフェンダーのGB、カッコイーですね!なはり思った通りでした。私も近々加工業者さんを探します!素晴らしいレポートありがとうございました。