ゴールデンパッドの実力はいかに?
こんにちはchessinuです。
GB350(GB350S)は「前後ディスクブレーキ(油圧式)」を採用しているので、定期的にブレーキパッドの「摩耗具合」を確認し、必要に応じて交換作業を行わなければなりません。
まぁ自分の場合は納車されてから「1,000km」ぐらいの距離で交換したため全く摩耗は無かったのですが、以前から「デイトナのゴールデンパッド」が気になっていたので何となく交換してみることにしました。
ということで今回の記事では、GB350(GB350S)のブレーキパッドの交換方法について紹介していきます。
個人的な意見
こんな記事を書いておいてあれなんですが、正直なところ車両にとって「制動」というのは命みたいなものなので、自分で交換するよりも専門知識のある「バイク屋」で行ってもらう方が間違いなく良いと思います。
そもそもブレーキパッドの交換費用は「数千円」と意外に安く、キャリパー内部の掃除などもしてくれるようなので、自分でわざわざ時間とお金をかけてやるメリットってそんなに無いんじゃないかと今更ながら思っています。笑
ブレーキパッドについて
まず始めにディスクブレーキに使用されているブレーキパッドについて簡単に紹介します。
- ブレーキパッドの役割
- ブレーキパッドの種類
- ブレーキパッドの交換時期
- 純正ブレーキパッド&純正ブレーキローターの価格
ブレーキパッドの役割
バイクに使用されているブレーキキャリパーには「ピストン数(2pot,4pot,6pot)」や「ピストンの設置方法(片押し,対向)」によって数種類に分かれているのですが、基本的な概念はほとんど同じような感じです。
要はフロントまたはリアのブレーキをかけると「油圧」により、ブレーキキャリパー内にある「ピストン(キャリパーピストン)」が押し出されます。
そしてそのピストンや反対側の壁に接している「ブレーキパッド」がブレーキローターに押し付けられ、そこで「摩擦の働き」によってタイヤの回転を停止させています。
GB350の場合はこんな感じでブレーキローターを挟みこんでいます。
ブレーキパッドの種類
バイクに使用されているブレーキパッドは「素材」や「作り方」によって大きく分けると以下の3種類あり、当然のことながら種類によって「性能」や「価格」も変わってきます。
ただしここら辺は専門的でかなり細かい話になるので、興味のある方はぜひググって調べてみてください。
- シンタードパッド
- セミメタルパッド
- オーガニックパッド
ブレーキパッドの交換時期
ブレーキパッドの交換時期に関してはそのバイクの「乗り方」や「パッドの種類」にもよって全く変わってくるので、一概にどれくらいで交換と言うことはできませんが、一般的には「走行距離5千km~1万km」ぐらいが目安とされています。
ただし基本的にブレーキパッドの交換時期は「走行距離」ではなく、ブレーキパッドにある「摩耗限界溝」を目視して判断する必要があります。(摩耗限界溝の底に達したら要交換)
純正ブレーキパッドと純正ブレーキローターの価格
GB350(GB350S)の純正ブレーキパッドと純正ブレーキローターの価格(税込)は以下のとおりです。まぁブレーキパッドもブレーキローターも「消耗品」なので、長く乗っていればいつかは必ず交換をしなければなりません。
- フロントブレーキパッド
- 5,775円
- フロントブレーキローター
- 20,460円
- リアブレーキパッド
- 5,940円
- リアブレーキローター
- 13,860円
交換に使用するデイトナのゴールデンパッドを紹介
今回GB350に新しく取り付けるブレーキパッドについて紹介します。
- メーカー
- デイトナ
- 製品名
- ゴールデンパッドχ(ごーるでんぱっどかい)
- 価格
- 3,000~4,000円
- 発売日
- 2018年2月頃
- 種類
- シンタード
- 特徴
- シンタードパッドの制動力を維持しながらコントロール性も併せ持つゴールデンパッド。そのゴールデンパッドを10年ぶりにリニューアルし、コントロール性と効力を更に向上させたゴールデンパッドχ。街乗りからスポーツツーリングまで幅広く対応。
補足事項
デイトナからはゴールデンパッドχ以外にも様々なブレーキパッドが販売されていますが、それぞれの違いに関してはデイトナ公式でわかりやすくまとめてあるので参考にしてみてください。
「制動性」と「コントロール性」に関するまとめ。
「ブレーキローターへの攻撃性」と「パッドの寿命」に関するまとめ。
ちなみにゴールデンパッドχ(シンタード)以外では、大ベストセラーとなっている「赤パッド(セミメタル)」も良いと思います。
ブレーキパッド交換に必要な道具と作業手順
使用する道具
GB350のブレーキパッドを交換するのに使用した道具は以下のとおりです。
- ゴールデンパッドχ
- シリコングリス
- ブレーキパッドグリス
- トルクレンチ
- ソケットレンチ(8mm&12mm)
作業手順
今回はホンダ公式の「サービスマニュアル」に載っている手順に沿ってフロントブレーキパッドの交換作業を行いましたが、リアブレーキパッドの交換作業もほとんど同じような感じです。
- 純正ブレーキパッドを外す
- 新しいブレーキパッドを取り付ける
- ブレーキキャリパーの清掃(番外編)
ブレーキパッドの交換作業~前編~
純正ブレーキパッドを外す
まず始めにブレーキパッドを新品に交換する場合には、事前にキャリパーボディを内側に押してキャリパーピストンを押し込んでおくのですが、この際にマスターシリンダー内のブレーキオイルのレベルが上昇するので注意をする必要があります。
そして次に元々取り付けてある純正のブレーキパッドを外すために、「ブレーキパッドピン」を引き抜いていきます。
ブレーキパッドをパッドスプリングに押し当てながらブレーキパッドピンを引き抜いていくのですが、この際の注意点としてはブレーキパッドピンを引き抜くとブレーキパッドが勢いよく下に落ちてくるので、ホイールなどを傷つけないように気をつけながら作業を行ってください。
というわけでブレーキパッドが落ちてこないように支えながらブレーキパッドピンを引き抜くか、またはホイール周りをタオルなどで保護しておく必要があります。
何やかんやで純正のブレーキパッドを取り外しましたが、ほとんど新品状態なので全く摩耗していない感じですね。
ブレーキパッドの交換作業~後編~
ブレーキパッドを取り付ける
まず始めにブレーキを掛けた際の「ブレーキ鳴き」を防止するために、新しく取り付けるブレーキパッドの押される部分に「ブレーキパッドグリス」を塗っておきます。
まぁ明らかに塗りすぎた感がありますが気にしない方向で…。
次に左右のブレーキパッドをキャリパー内にセットします。
その際にそれぞれのブレーキパッドをそれぞれの「リテーナー」に正しく合わせておきます。
そしてブレーキパッドピンには「シリコングリス」を塗っておきます。
あとはトルクレンチを使用してブレーキパッドピンを「締め付けトルク17N・m」で取り付けておきます。もしトルクレンチを持っていない場合には、事前にマーカーペンでボルトなどに「目印」を付けておくと役に立つと思います。
ブレーキパッドを取り付け終えたら、ブレーキレバーをタッチ感が出るまで数回ほど握ります。
そして最後に手でタイヤを回して、引きずりや違和感が無ければブレーキパッドの交換作業は完了です。
お疲れさまでした!
ブレーキキャリパーの清掃~番外編~
ブレーキキャリパーを掃除する
サービスマニュアルには特に記載されてなかったのですが、本来であればブレーキパッドの交換作業とブレーキキャリパーの清掃作業は「同時」に行った方が良いようです。(汚れた状態のキャリパーピストンを押し込むのはあまり良くないようなので)
ということでブレーキキャリパーを掃除するにはブレーキキャリパーをいったん外す必要があるので、スピードセンサーワイヤーボルトやブレーキキャリパーマウントボルトなどを色々と外していきます
取り外したブレーキキャリパーを「宙ぶらりんの状態」にしておくのはあまり良くないので、何かしらの台の上に置いておく必要があります。
ブレーキダストで結構汚れていますね…。
ブレーキクリーナーと真鍮ブラシを使用して、キャリパーピストンやその周辺を磨いて汚れを落としていきます。
まぁ本来であれば「キャリパーピストンツール」などを使用して、キャリパーピストンを引き出してもっと細かく掃除した方が良いと思いますが、道具を持っていないので何となく「やってる感」を出しておきます。笑
ただしそれでもやらないよりは綺麗になりましたね。(少なくとも見えている部分に関しては)
あとはシリコングリスをキャリパーピストンに軽く塗り、元の状態に戻して簡単な清掃作業は終了です。
今度はピストンツールなどを用意してきちんと掃除をしたいと思います。
ブレーキパッドを交換して走行した感想
ブレーキパッドを交換後に低速や高速や坂道などの「様々な状況下」においてブレーキをかけてみた感想ですが、正直なところ「体感的」には全くと言っていいほど違いを感じませんでした。笑
いや、正確に言うと違いを感じないどころか、全く同じ「ブレーキフィーリング」なので本当に取り替えたのか不安になるレベルでした。
なので現状としてはあまり交換した意味を感じられませんでしたが、まぁこれはおそらくGB350の純正ブレーキパッドが地味に「優秀」なんだとポジディブに捉えることにしました。笑
ただもう少し使い込んでいくと感想も変わるのかなぁ~?って気もしなくないですね。
まぁ何だか最後までグダグダになってしまいましたが、以上で「GB350とGB350Sのブレーキパッドの交換方法」を紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~