簡単かつ安全にアップデート!
こんにちはchessinuです。
WordPressを利用してサイトを作っていると、テーマやプラグインの更新を割と頻繁にすることになりますよね。
WordPressの公式ディレクトリに登録されてあるテーマやプラグインであれば、インストールした後の定期的な更新も管理画面上から行うことができるので、特に気にするようなことは無いかもしれません。
しかしEnvato Market(エンバトマーケット)を始めとする外部のサイトで購入したテーマやプラグインに関しては、前者の物と比べると少しだけ更新作業に手間がかかります。
今回はその更新作業が「あるプラグイン」を導入することで「簡単・安全・素早く」できるようになり、また購入したテーマやプラグインを「WordPressにインストールする作業」も楽にできて大変便利なので紹介します!
Envato Marketとは?
この記事を読んでいる方は、既にEnvato Marketを利用してテーマやプラグインを購入している方がほとんどだと思うので、「Envato Marketって何なのか?」なんて紹介は今更必要ないとは思いますが、一応簡単に少しだけ書いておきます。
Envato Marketは、「Web制作」や「動画制作」などをしているクリエイターに役に立つ製品(テーマ・プラグイン・コード…etc)を販売している「総合デパート」みたいな感じです。
ちなみにwikipedia先生によると、運営元のEnvato(エンバト)社は2006年にオーストラリアのシドニーで設立されたようです。(現在の本社はメルボルン)
Envato Marketの製品はそれぞれの使用目的によって細かくカテゴライズされているので、自分に必要な製品がとても見つけやすくなっています。
- ThemeForest(シームフォレスト)
- WordPressのテーマやHTMLテンプレート
- CodeCanyon(コードキャニオン)
- WordPressのプラグインやコード
- VideoHive(ビデオハイブ)
- 動画制作に使用する動画素材など
- AudioJungle(オーディオジャングル)
- 動画制作に使用する音源素材など
- GraphicRiver(グラフィックスリバー)
- グラフィック素材
- PhotoDune(フォトデューン)
- 写真素材
- 3D Ocean(3Dオーシャン)
- 3Dモデル素材
購入後に更新(サポート)がある製品
購入したら終わりではなく、その後も製作者側から定期・不定期の更新サポートがあるのは、「ThemeForest」で購入したWordPressのテーマやテンプレートと「CodeCanyon」で購入したプラグインやコードです。
その他の制作素材に関しては、あくまでも写真や画像の素材を購入するだけなので、特に購入後の更新はありません。
アップデート方法の種類
記事の冒頭でも述べましたが、WordPress公式ディレクトリに登録されてあるテーマやプラグインであれば、更新は特に問題なく管理画面上から行えます。
しかしEnvato Makertなどの外部サイトから購入したテーマやプラグインの更新に関しては、少しだけ手順が変わってくるので注意が必要です。
基本的にEnvato Marketの「ThemeForest」や「CodeCanyon」で購入したWordPressのテーマやプラグインを更新するには、ダウンロードしたファイルをアップロードして更新する「手動更新」と、専用のプラグインを利用して更新する「自動更新」の2種類があります。
ちなみにここで言う「自動更新」とは、管理画面上に更新通知が来たら自分で更新ボタンを押して更新するという意味で、知らない間にプログラム側で勝手に更新してしまうということではありません。
- ファイルをアップロードして更新する(手動更新)
- プラグインを利用して更新する(自動更新)
ファイルをアップロードして更新をする
まず1つ目に紹介するのは、Envato Marketにログインしてダウンロードしたファイルを、ワードプレスの管理画面にある「新規追加」からアップロードして更新する方法です。
こちらの方法で行う「メリット」は、テーマやプラグインを最新バージョンにアップグレードしてコードエラーなどによる不具合が生じた時に、今まで使用していた「元のバージョンに戻せる(ダウングレード)」ことです。
なので自分の場合は、一応そのテーマやプラグインのバージョンごとのファイルをまとめて保管するようにしています。
また、ThemeForestで販売しているほとんどのWordPressのテーマには、「バンドル製品」として何らかのプラグインが付属されているのですが、そのプラグインのアップデートは手動でしかできません。
例えば、数多くのテーマにバンドルされている「WPBakery Page Builder」というプラグインが有名です。このプラグインはバンドル版の場合、手動でファイルをアップロードして更新する必要があります。(このプラグインを単体で直接購入した場合は、自動更新に対応しています)
手順
- テーマやプラグインの更新通知が来る
- Envato Marketでファイルをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルをアップロードする
実際のアップデート作業
テーマやプラグインに何か更新があった場合は、Envato Marketから登録してあるメールアドレスにお知らせ(更新通知)が来ます。
指示に従い更新通知メールに添付されているリンクをクリックすると、Envato Marketで購入したテーマやプラグインのファイルダウンロード画面になります。
更新されたファイルをダウンロードしたら、WordPressの管理画面に戻り、テーマまたはプラグインから「新規追加」を選択します。(ここではテーマを更新します)
- バンドル製品のアップデートができる
- アップグレードだけではなくダウングレードもできる
- プラグインを利用する方法に比べると多少手間がかかる
Envato Market WordPress Pluginを利用して更新をする
そして2つ目に紹介するのは、Envato Marketで購入した製品をアップデートする「専用のプラグイン」を利用して行う方法です。
そのEnvato Market専用のプラグインは、「Envato Market WordPress Plugin」という名称です。
このプラグインはWordPress管理画面のプラグイン検索で探しても出てこないので、プラグイン発行元の「Envato Market公式サイト」に直接行き、そこでプラグインファイルをダウンロードする必要があります。
この方法で行う「メリット」は、WordPressの管理画面上からテーマやプラグインの更新が確認できて、しかも「簡単に安全にスピーディーにアップデートできる」ことです。
逆にこの方法で行う「デメリット」は、最新バージョンへのアップデートにしか対応しておらず、更新して何か不具合が生じた際に「元のバージョンへ戻せない(ダウングレードできない)」ことです。
また、先ほど紹介したようにバンドルされたプラグインには対応しておらず、「単体で購入(独自ライセンス)したテーマやプラグインだけ」に対応していることもデメリットとして挙げられます。
手順
- 公式サイトからプラグインをインストールする
- 新規追加からプラグインファイルをアップロードする
- Envato API Personal Tokenを作成する
- テーマやプラグインを更新する
実際のアップデート作業
まず始めに【公式ダウンロードリンク】から、「Envato Market WordPress Plugin」というプラグインファイル(envato-market.zip)をダウンロードします。
次にダウンロードした「envato-market.zip」を、WordPress管理画面の「プラグイン新規追加」からアップロードします。
インストールしてプラグインを「有効化」すると、管理画面左下の方に「Envato Market」という項目が追加され、こちらを選択するとプラグイン設定画面が表示されます。
そしてWordPressにEnvato Marketで購入したテーマやプラグインの更新を受信させるために、「Envato API Personal Token(パーソナルトークン)」を作成する必要があります。
作成するには設定画面にあるリンクをクリックします。
リンクをクリックすると、「Envato API Personal Token」の作成画面が表示されます。
ここでトークンに適当に好きな名前を付け、以下の項目をチェックしておきます。(ちなみに名前や項目は【build.envato.com】で、トークンを作成した後でも自由に変更することができます)
- View and search Envato sites
- Download the user’s purchased items
- List purchases the user has made
そして最後に、一番下の「I have read~(利用規約に同意)」の欄にチェックを入れ、「Create Token」ボタンを押してトークンを作成します。
画面上にToken(トークン)が表示されるので、それをコピーして設定画面へと戻ります。
設定画面へ戻ったら、先ほどコピーしたトークンを指定された場所へ貼り付け、「Save Changes(変更の保存)」を選択します。
作成したEnvato APIの接続が確立されると、「Themes」と「Plugins」という項目(タブ)ができるので、そちらに「ThemeForestで購入したテーマ」や「CodeCanyonで購入したプラグイン」が表示されます。
オレンジ色の更新通知が出ているものはアップデートできます。
また「ダッシュボード」のテーマ・プラグイン更新ページや
「外観」→「テーマ」からもアップデートを行うことができます。
- 簡単に安全にスピーディーにアップデートできる
- バンドルのプラグインに対応していない
- 何か不具合があっても元のバージョンに戻せない
その他の機能について
簡単インストール作業
「Envato Market WordPress Plugin」には更新作業だけではなく、Envote Marketで購入したテーマやプラグインを簡単に素早くインストールする機能もあります。
インストール方法はとてもシンプルで、各テーマやプラグインに表示されている「install」をクリックするだけです。
Single Item Tokens
これに関しては正直よくわからないのですが、おそらくEnvato Marketで購入した全てのアイテムを画面に表示させるのが嫌な場合、実際に使用しているアイテムだけを個別に1つ1つ追加して管理するための機能?だと思います。
またはweb制作者側がクライアントに対し、製作者側の全てのアイテムへのアクセスではなく、必要なアイテム単体でのアクセスを許可する時に使用する機能…?
使用方法は個別に作成した「Token」と、購入したテーマやプラグインの「Item ID」を入力するだけっぽいです。
なお「Item ID」は、Envato Marketの購入リスト画面から「License certficate & purchase code」をダウンロードして数字を確認するか、購入リスト画面でアイテムをクリックした先の「URLの末尾にある数字」を見て確認します。
あとがき
実際にこの「Envato Market WordPress Plugin」を使用して更新作業を行った感想としては、もっと早くから使っておけば良かったなぁって思います。
まぁとにかく更新作業が楽になるので、Envato Marketを利用してWordPressのテーマやプラグインを購入しているのであれば、間違いなく導入したが方が良い「必須のプラグイン」と言えます。
Envato Market同士の皆さんも、ぜひこのプラグイン導入を検討してみてください!
それでは「ThemeForest&CodeCanyonで購入した製品のアップデート作業に関する記事」は以上で終わりとなります。
さようなら~
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