ピース(駒)の説明
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チェスで使用する駒は上記の6つになります。
ここではPawn(ポーン)について解説していきます。
その他の駒の詳しい解説についてはこちらの記事を御覧ください!
Pawn
ポーンは歩兵を表し、将棋で言う所の「歩」にあたります。
実はこのポーンがチェスの駒の中ではもっとも複雑なルールや動きをする
超癖者なんです。
しかし逆に考えるとポーンのルールや動きさえ頑張って覚えてしまえば、他の駒はポーンに比べてとても単純でわかりやすいのでどうぞご安心ください。
ざっくり言うとポーンにはこんな動きやルールがあります!
- 基本的に前に1マスしか進むことができないが、各ポーンの初手に限り前に1マス動くか2マス動くかを自身で選択できる。
詳しく見る - ポーンで相手の駒を取り進む事が出来るが、それは正面の駒ではなく左右斜め前にある駒を取り左右斜め前に進むことが出来る。
詳しく見る - どの様な状況においても横や後ろに進むことだけはできない。
詳しく見る - プロモーション
詳しく見る - アンパッサン
詳しく見る
はい以上です、って自分で書いてても嫌になるくらいルール有りますよね笑
それでは1つ1つ説明していきます。
基本的に前に1マスしか進むことができない。
しかし各ポーンの初手に限り前に1マス動くか2マス動くかを自身で選択できる
- 自分のポーンは全部で8個あり、その8個それぞれが最初動かす時だけは1マスか2マスを選んで動かせる。
- 一度動かしたそのポーンだけはその後は絶対に1マスしか進めない。
- まだ一度も動かしていないポーンは、また同じ様に最初動かす時だけ1マスか2マスどちらか自由に選択できる。
ここではe列のポーンに注目します。
例えば図1のe2にあるポーンを
図2では初手でe3へ(e2→e3)
図3では初手でe4へ(e2→e4)
それぞれ選んで動かすことが出来ます。
ただしその後、e列に有るポーンは絶対に1マスずつしか移動できなくなります。
しかし他のe列以外(abcdfgh)のポーンは初手に限りまた1マスか2マス自由に動かすことができ、その後また1マスずつしか進めなくなります。
★
以上でこの項の解説は終わりです。
ポーンで相手の駒を取り進む事が出来るが、それは正面の駒ではなく左右斜め前にある駒を取り進むことが出来る
★
- 正面向かい合ってる敵ではなく、左右斜め前にいる敵を取る事ができる。
- しかし敵の駒を取っても取らなくてもどちらでも良い。
将棋を指す方なら間違いなく違和感のある動き方ですね笑
将棋の「歩」は目の前にある駒を取ることが出来ますが、
「歩」にあたるチェスのポーンは斜め前の駒しか取ることができません。
自分も最初は将棋から始めていたのでこの動き方には本当に違和感を感じましたが、
まぁルールなので仕方ないですね。そういう物だという風に捉え深く考えずに従いましょう。
以上でこの項の解説は終わりです。
どの様な状況においても横や後ろに進むことだけはできない。
- 基本的に前にしか絶対に進めない。
- ただし敵を取った後は、その敵が居た場所の斜め前に進むことができる。
- 歩兵は前進あるのみ…戦場を退くことは許されない。
まぁ現実の社会も似たようなものですね…
以上でこの項の解説は終わりになります。
プロモーション
- 敵の一番深い陣地(最終ライン)まで「ポーン」を無事に到達させる。
- するとそのご褒美に辿り着いた「ポーン」を魔法で好きな駒に変身させる的な感じ…
- 最弱の駒であるポーンがプロモーションにより一瞬で最強の駒であるクイーンになれる。
- 基本的にはクイーンに昇格するが、状況によっては稀にその他の駒にプロモーションする場合がある。
- 絶対に「ポーン」でしかプロモーションする事はできない。
何やら「プロモーション」という新しい言葉が出てきましたね…
ちなみに英単語の”promotion”には「昇格」「昇進」などの意味があります。
このプロモーション、実はとても単純で簡単なルールなんですよ。
先程、ポーンって前にしか進めないという話はしましたよね。
もっと具体的に言うとポーンの状態では前か斜め前にしか進めません。
しかしポーンの状態で相手側の最終ラインまで到達したらどうなるでしょう?
そう、それ以上前に進めずにどうしようもなくなってしまうのです。
★
それを防ぐためにプロモーションというルールが有ります。
将棋を指す方なら御存じの通り、将棋にも同じ様に「成り<る>」と言うルールが有ります。
しかし将棋の「成り」は敵陣地の3ライン以内に入ると成りの選択ができるのに対し、
チェスのプロモーションの場合は必ず敵陣地の最終ラインまで到達しないと行うことができません。
そしてもう1つ決定的に違うのは将棋の成りは「金」と「王」以外の駒でできるのに対し、チェスのプロモーションは
絶対にポーン
でしかできません。
また将棋の場合は駒によって成れる物は決まっていますが
プロモーションの場合はポーンとキング以外になら自由に選択して変身することができます。
つまりクイーン・ルーク・ビショップ・ナイトの4つの中から選択することになり、
実戦においてはほぼ全ての状況において最強の駒であるクイーンを選びます。
以下まとめ図★
将棋 | チェス | |
条件 | 相手陣地の 3ライン以内に到達 | 相手陣地の 最終ライン到達 |
成り/プロモーション できる駒 | 「金」と「王」以外の 全て | 「ポーンだけ」 |
変身できる駒の種類 | 各駒によって 1つに決まっている | クイーン/ビショップ/ナイト/ルークの どれか一つを選択する |
以上でこの項の解説は終わりです。
アンパッサン
- 敵のポーンが最初に2マス進めた時に、自分のポーンの(左右)真横に来たらその敵のポーンを取ることができる。(選択可能で取らなくてもok)
- ただしポーンを取った後は真横に動くのでなく敵が居た斜め前に移動する。
- 取ることができるのは真横に来たターンだけで、その時に取らなければその敵のポーンはアンパッサンできなくなる。
- 敵のポーンと自分のポーン、つまりポーン同士でしか適用されないルール。
- 正直文字説明だけじゃ何言ってるかサッパリわからないと思います…
“en passant”(アンパッサン)は、フランス語で「通過の途中で」「通過しながら」を意味する。敵のポーンが2マス移動する「途中」で、まるでそのポーンが1マスしか動いていないかのように取るポーンの動きを表現している。
<wikipediaより引用>
うーん、なるほどなるほどサッパリ分からない…
多分自分が初心者の時に聞いてもさっぱり理解できないです。
それぐらいアンパッサンって説明が難しいんですよね。
というより、もっと言うと説明を聞いて理解した所で
何でこんな動き必要なの?って誰しも思うんです。
でも気になって実際に調べてみても、諸説あるだけで正確には誰も知りません。
(個人的にはゲームの中盤にかけて駒たちが停滞するのを防ぐため説?が有力)
だって遥か昔から有るゲームですからね。今の形を作った人はもういませんし、まぁそういうルールあるんだねってぐらいでとどめておきましょう。
でも実際にチェスをやり始めるとアンパッサンの重要性や必要性がとてもよく分かってきます。本当に良くできたルールだと思えますよ。
では実際にアンパッサンを詳しく解説をしていきます。
アンパッサンができる条件
- 敵のポーンが最初に2マス移動して(左右)真横に来る
- 必ず真横に来たそのターンだけでしかアンパッサンはできない
- 必ず敵のポーンと自分のポーンの、ポーン同士でのルール適用
この条件をざっと頭に入れおいてから↓の動き方を御覧ください。
アンパッサンの動き方
前述の通りポーンって
最初は1マスか2マスの選択移動できるというのはよろしいですよね
そして今、敵のポーンが最初に2マス移動して真横に来ました
そうすると真横にいるポーンを取ることができます。
そしてその後の移動は斜め前に移動します。
これが一連の流れになります↓
また、できないパターンがこちらです↓
★
真横に来たターンを過ぎてからはできません。
どうですか?
ご覧の通り動き自体は凄く単純で難しくはないですよね。
正確に言うと真横にいるポーンを打ち取っていると言うよりかは
通過している最中のポーン
を討ち取っている
という感覚でしょうか。
それなら討ち取った後、斜め前に移動してる理由が何となく理解できますよね。
以上でこの項の解説は終わりです。
終わりに
皆さんお疲れ様でした。
いかがでしたでしょうか?
結構ボリュームが有りましたよね。
でもポーンについて理解する事で他の駒の動き方やチェスのルールについて理解しやすく、また取り組み易くなると思います。
では以上でポーンについての解説は終わりになります。
そして次の記事ではその他の駒について解説していきます。
それではまたお会いしましょう!!
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