簡易水冷に挑戦!
皆さんこんにちはchessinuです。
秋も深まり過ごしやすい季節になってきましたね。
今回は「AMD CPU&MBに、Cooler Master MasterLiquid ML240L RGB 水冷CPUクーラーFN1138 MLW-D24M-A20PC-R1」の取り付け方を、図解で分かりやすく解説していきます。
取り付け自体は簡単にできるので、こちらの記事を参考にしながら進めていってください!
簡易水冷CPUクーラーについて
ます組み立てる前に、簡易水冷CPUクーラーの仕組みや構造についての知識があった方が良いと思うので、簡単にですが紹介します。
めちゃくちゃ簡易的な図ですが、要は水冷ヘッド(ポンプ)で冷却液によりCPUを冷やします。そのCPUを冷やすのに使用して熱を持った冷却液をポンプによってラジエーターまで送り、ラジエーターに取り付けてあるファンなどによって冷やします。
そしてその冷やした冷却液が再び水冷ヘッド(ポンプ)へ行きCPUを冷やす…の繰り返しになっています。
仕組みだけを見ればとてもシンプルで簡単です。
簡易水冷CPUクーラーの取り付けに使用する物
簡易水冷CPUクーラーの取り付けに使用する道具は以下のとおりになります。
- 簡易水冷CPUクーラー(本体&付属品)
- 自作PC
- ドライバー
- ネジ
簡易水冷CPUクーラー(本体&付属品)
こちらの「Cooler Master MasterLiquid ML240L RGB 水冷CPUクーラー」はIntelとAMD両方のCPUに取り付けることが出来ます。
比較的安価で性能も良いことから、ネットを中心に人気がある製品です。
自作PC
先ほど紹介したとおり、自分はAMD製のCPUを使用しているので、この記事では「AMD CPU&マザボード」への取り付け方を紹介していきます。
Intel製のCPUを使用している方でも、要所要所で共通の部分があったりするので参考にしてみてください。
ドライバー
今回の取り付け作業に使用した工具は「プラスドライバー 2番」の1つだけなので、作業自体はとてもシンプルで簡単に取り付けることが出来ます。
ちなみに磁石付きのドライバーだとより効率よく作業ができると思います。
ネジ
本体(ラジエーター&ファン)をPCケースに取り付ける時にネジを使用するのですが、付属するネジがとても短く合わない可能性が高いです。
おそらく自分でホームセンターなどへ行き、別途長さの合うネジを購入する必要があると思います。
付属品の確認
以降の説明でこちらの付属品のアルファベットを使用しますので、その都度確認しておいてください。
ただしこれはIntel製のCPUに使うパーツも載っており、全てのパーツを使用することはありません。
今回AMD製のCPUに使用するパーツは以下のとおりになります。ちなみに自分はEの付属グリスに関しては使用をしていません。なぜなら基本的に付属するグリスは色々と「質が悪い」ので、出来るだけ使用しない方が良いと思います。
おすすめのグリス
自分が推奨するグリスは以下の2つです。
- MX-4
- Kryonaut
MX-4
今回CPUグリスとして使用したのはこちらの「MX-4」です。
性能はもちろんのこと他のCPUグリスと比べても「粘度」が低いため、AMDのCPUクーラーの取り外し時によくありがちな「すっぽん」をしにくいというメリットがあります。
また「非導電性」ということで、グリスを塗っている最中にマザーボードの電子回路に付着してしまっても、ショートする恐れが無いのもお勧めポイントの一つです。
ということで自分の様な自作PC初心者でも取り扱いやすいため、もしCPUグリスでどれを購入したら良いのか迷っている方にはお勧めします。
- 低粘度
- 非導電性
- 大容量4g
- 初心者~上級者
- 熱伝導率 : 8.5W/m・K
Kryonaut
ちなみに今回は使用しませんでしたが、「Kryonaut」も普通に良いグリスですので愛用しています。
先ほど紹介した「MX-4」に比べると粘度が高いので、塗った際に若干の伸びにくさは感じます。なので塗る前に湯煎してる人もいたりするそうです。
「熱伝導率」における性能ではこちらの方が若干高いようです。しかしそこら辺は本当に微差だと思うので、各自お好みでという感じになります。
- 中粘度
- 非導電性
- 容量1g
- 中級者~上級者
- 熱伝導率 : 12.5W/m・K
取り付け手順
それでは早速取り付けていきたいと思いますが、手順に関しては付属の公式マニュアル通りにやっても構いませんし、自分のやりやすい独自の手順でも大丈夫です。
ここでは説明の便宜上(PCケース内で配線作業をするとごちゃごちゃしてわかりにくいので)、先に配線作業を行ってからPCケース内へ取り付け作業をしていく形になります。
おそらく先にPCケースに本体を取り付けてから配線作業をした方が、綺麗に配線処理が出来ると思います。
まぁどちらにせよ、やることに変わりはありませんのでご安心ください。
手順
とりあえずこの記事での作業手順は以下のようになります!
1. ラジエーターとファンを組み合わせる
ではまず最初にラジエーターとファンを取り付けていきます。
取り付けるのに「Fのネジ」使用します。
「ラジエーター」と「ファン」を重ね、ネジ穴を合わせて留めます。
ただし、事前にどの向きでファンを留めるのかを考えておく必要があります。
というのも実際にPCケースやマザーボードにラジエーター&ファンを取り付ける際、ファンから伸びている配線やラジエーターから伸びているホース(管)の位置関係のことを考えておかないと、最終的にPCケース内で上手く配線が整理出来なくなって中がコードでごちゃごちゃしてしまいます。
これはそれぞれの使用しているPCケースやケース内の環境に依るので、事前にPCケースに取り付ける位置などを考えておいてください。そうでないと、取り付けた後にもう一回取り外してやり直す必要が出てきます。
自分の場合は、PCケース内に他の機器やその配線がある都合上、以下の様な向きに取り付けただけです。ただし、ファンの表裏に気を付けてください。それにより吸気と排気が異なってきます。
それでは配置が決まったら留めていきます。
1つのファンにつき4隅・4箇所を留める必要があります。
1つ付けたら今度はもう片方のファンを留めます。
合計8本のネジで留めれば完成です!
2. 水冷ヘッドに金具を取り付ける
では次に水冷ヘッドにDの金具を取り付けます。
この金具Dは、マザーボード上のCPUクーラーを取り付ける「ツメ部分」に引っ掛けるための物です。
金具Dと水冷ヘッドのネジ穴部分を合わせて、「下からLのネジを通して」取り付けます。
通すとこの様になります。
2つ有るのでもう片方も取り付けていきます。
これで水冷ヘッド部分に金具Dを取り付ける作業は完了です。
3. 事前の配線作業
それではマザーボードに取り付ける前に、事前の配線作業を行っていきます。
先ほど紹介したとおり、公式マニュアルでは先にマザーボードやPCケースに本体を取り付けてから配線作業を行っているようです。
ただしここでは説明の便宜上、配線作業をしてからPCケースに取り付けをしていきます。
配線作業開始
繋げる順番は別にどこからでもいいのですが、取り敢えずRGBライト調節コントローラーから繋げていきます。
コントローラー本体のPとパーツQを繋げます。
向きがあるので気を付けてください。
ただし差込口の形状を見れば、どちらの向きに入れればいいのか簡単に分かるので大丈夫です。
差し込むとこの様になります。
次にパーツOを使用し、各パーツを繋げていきます。
まずはパーツOを使用し、パーツNとパーツP(コントローラー)を繋げていきます。赤丸でカッコってある部分に向きの目印があるので、互いに合わせるように取り付けてください。
また力を入れすぎて折れないように慎重に繋げてください。
そして電源に付属しているであろう「ペリフェラルケーブル」を使用してQ部分と繋げます。
最後に反対側のペリフェラルコネクタを電源に接続することになりますが、今はまだ繋げなくていいです。
今度はパーツOとパーツNを組み合わせ、「ファンに付いているコネクタ」と「水冷ヘッドに付いているコネクタ」のそれぞれに繋ぎ合わせます。
ファンに付いているコネクタがこちら。
水冷ヘッドに付いているコネクタがこちら。
これらをそれぞれパーツOとパーツNを組み合わせた物と繋げていきます。
これも向きがあるので、「△矢印」同士を合わせるように繋げます。
全部で3本繋げます。
そして最後に、パーツMとファンから伸びているもう片方のコネクタを繋げます。
以上で事前の配線作業は完了です。
ではこれらをマザーボードとPCケースに取り付けていきます。
4. マザーボードとPCケースに取り付け作業
それではマザーボードに水冷ヘッドを、PCケースにラジエーター&ファンを取り付けていきます!
ラジエーターをPCケースに取り付ける
まずはラジエーターとファンを組み合わせた物を、PCケースの天井に取り付けていきます。
この作業はそれぞれご使用しているPCケースによって、取り付け方が微妙に違うので各々におまかせします。
ただし気を付けておきたいのは「付属のネジの長さが、PCケースに合わない可能性がかなり高い」ので、PCケースにあった長さのネジを事前に購入しなければならない場合もあります。
自分のケースの場合だと、ネジの長さが短すぎて合わなかったので土砂降りの中、急遽ホームセンターにてネジを購入してきました…
ちなみにネジの太さは「M3.5サイズ」です。
マザーボードに水冷ヘッドを取り付ける
水冷ヘッドに付いているシールを必ず剥がします。
そしてCPUグリスまたは熱伝導シートをセットしておきます。
次に、水冷ヘッドをCPU(ヒートスプレッダ)の上に覆い被せて金具部分をツメに引っ掛けた後、つまみを回して調節しながら固定をします。
それではシールを剥がし、CPUグリスを塗ったら早速取り付けていきます。
ここが地味に大変な作業なので、CPUやMBを傷つけないよう慎重に取り付けます。
CPUグリスを塗る前に、ツメ部分の留め方をリハーサルしておくと良いかもしれません。
そして水冷ヘッド(ポンプ)の3ピンとパーツMの4ピンを、それぞれマザーボードの「PUMP_FANコネクタ」と「CPU_FANコネクタ」に取り付け、最後にパーツQに繋げたペリフェラルを電源に接続すれば完成です!
5. 完成&レビュー
とりあえずテストで回してみたので配線が若干ごちゃごちゃしていますが、だいたいこんな感じで光ります。正常に動作することが確認出来たら、配線処理を行ってみてください。
また光り方などは取り付けたRGBライト調節コントローラーや、その他ツールから設定できるので是非色々と試してみてください!
ちなみに色は「7色」から選択できます。

コントローラーについての補足
付属のRGB調整コントローラーの機能について簡単に補足しておきます。
全部で3つのボタンが有るのですが、機能は右から順番に以下のようになっています。
- 明るさの調整(5段階)
- 色の選択(7色)
- 光り方(6種類)
終わりに
皆さんいかがでしたでしょうか?
意外と簡単に取り付けることができましたよね!
この次は簡易ではなく本格的な水冷に挑戦してみてはいかがでしょうか。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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