簡単だけど大切な作業
こんにちはchessinuです。
ダックス125が納車されて「約1ヶ月」ほど経ったので、そろそろタイヤの空気圧をチェックしてみることに。
点検作業自体はとても簡単なのですが、おそらく初めてバイクに乗る場合はやり方が分からないのではないかと思います。
ということでこの記事では、ダックス125のタイヤに空気を入れる方法や空気圧の調整の仕方などについて詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしながら自分で行ってみてください。
ちなみにタイヤの空気圧を適切に管理しないことによるデメリットは、以下のように色々あります。
- 燃費の悪化
- 乗り心地の悪化
- バーストの恐れ(破裂)
- タイヤの劣化を早める
- パンクが起こりやすくなる
タイヤの空気圧調整に関する知識
ダックス125のタイヤの空気圧調整作業をする際の「予備知識」として、必ず知っておかなければならない事がいくつかあるので、まず始めにそちらの方を紹介しておきます。
(※必要ない方は読み飛ばしてください。)
- エアバルブの形状(規格)
- 空気圧を点検する時期
- 空気圧調整に必要な道具
エアバルブの形状について
タイヤの空気注入口を「エアバルブ(タイヤバルブ)」と言い、ここに手動または自動の空気入れポンプを接続して空気を中に送り込むのですが、一口にエアバルブと言っても英式・仏式・米式の「3種類」があり、それぞれで役割や特性に違いが出てきます。
そして当然のことながら車両のタイヤに空気を入れるには、それぞれの「エアバルブの形状(構造)」に合わせた空気入れを使用する必要があるため、ここではそれぞれのエアバルブの違いについて簡単に紹介をしていきます。
- 英式バルブ
- 仏式バルブ
- 米式バルブ
英式バルブ
この「英式バルブ(English Valve)」は、主に街中でよく見かけるママチャリのような「自転車(シティーサイクル)」に使用されているのでご存じの方も多いと思います。
ちなみにこの英式バルブは構造上の理由により「空気圧の調整」が難しく、正確な空気圧を測定することができないそうです。まぁ記憶を思い起こしてみると、ママチャリの空気を入れる時にわざわざ空気圧なんて測ったことなんて無いですよね。笑
(いちおう300kPa位が目安らしいですが…気にしたことない!)
そしてこの「英式バルブ」のタイヤに空気を入れるには、ワニの口みたいな形をした「トンボロ」と呼ばれているアダプターを使用する必要があります。
このトンボロを英式エアバルブに挟み込むようにして使用します。
まぁおそらく自転車に乗っている人であれば名前を知らないだけで、誰しも一度は使用したことがあるのではないかと思います。
チャリの空気入れる時にいちいちそんな事を気にしませんからね。笑
仏式バルブ
この「仏式バルブ(French Valve)」は他のエアバルブよりも小型、軽量、耐高圧、細かな空気圧調整可能という特徴が挙げられます。
そのため先ほど紹介した英式バルブの自転車(シティーサイクル)とは異なり、今流行りの「ロードバイク」や「クロスバイク」のような走行性能に重点を置いた、いわゆる「スポーツタイプ」と呼ばれる自転車に多く使用されています。
なお仏式バルブタイプのタイヤに空気を入れるには「仏式専用の空気入れ」を使用するか、もしくわ「変換アダプター」をエアバルブに取り付ける必要があります。
他のエアバルブに比べると空気を入れるのにひと手間必要な感じですが、今はネット通販サイトなどで簡単に道具を購入できるので特に問題はないかと思います。
ただし他のエアバルブに比べ繊細で壊れやすいため扱いに注意。
米式バルブ
この「米式バルブ」は他のバルブに比べ作りが頑丈なため耐久性能が高く、また弁構造によって中の空気が漏れにくいなどの特徴が挙げられます。
そのため走行時におけるストレス負荷の高い「自転車(オフロード系・マウンテンバイク)」、「オートバイ」、「自動車」に多く使用されています。
ということでもう皆さんもお分かりでしょうが、我らのダックス125に使用されているのはこの「米式バルブ」になります。
なおダックス125のエアバルブは標準状態で「L型のエクステンション」になっているので、ガソリンスタンドなどの空気入れを利用する際に便利だったりします。
ちなみに米式バルブは仏式バルブのようにバルブ先端を緩めたり締めたりする必要がありません。
そのためバイクのタイヤに空気を入れる作業自体はとても簡単です。
空気圧を点検する時期について
- 点検するタイミング
- 点検する時期(周期)
- メーカー指定の空気圧
点検するタイミング
タイヤの空気圧を点検する「タイミング」についてですが、一般的には走行前のタイヤが冷えている時(冷間時)に行うのが良いとされていて、一応納車時に渡されるオーナーズマニュアル(P39参照)にも必ず冷えた状態で行ってくださいと記載があります。
ではなぜ走行前の冷間時に行うのか?についてですが、走行後ではタイヤ内部の空気が暖められ「膨張」している状態なので、タイヤの空気圧の計測値が「少し高め」に出てしまいます。
そして走行後しばらく放置してタイヤが冷えた状態になると膨張が収まり、少し高めに出ていた値の分だけ「空気圧が低く」なってしまうので、基本的にタイヤの空気圧点検は「走行前の冷間時」に行うことになっています。
点検する時期(周期)
空気圧の点検をする「時期(周期)」に関しては人それぞれ乗り方や乗る頻度にもよって変わってくるとは思いますが、基本的に「1ヶ月に一回程度」は必ずタイヤの空気圧のチェックはしたほうが良いと思います。
先ほど紹介したオーナーズマニュアル(P39参照)にもそう書いてありますからね。
ちなみに自分の場合は「1ヶ月に一回」は必ず点検を行い、また「長距離ツーリングをする前とした後」にも必ずチェックをするようにしています。
メーカー推奨の空気圧
ホンダが推奨しているダックス125のタイヤの空気圧に関してはオーナーズマニュアル、サービスマニュアル、スイングアームの所に貼ってあるシールなどに記載があるので、そちらを参考にしてみてください。
ちなみにダックス125の空気圧はこちらです。
- 1名乗車時
- 前輪200kPa : 後輪200kPa
- 2名乗車時
- 前輪200kPa : 後輪200kPa
空気圧を調整するのに必要な道具
ダックス125の空気圧を調整するのに必要な道具は以下の2つだけです。
ここでは実際に自分が使用している製品について紹介します。
- 空気圧計測(測定)器
- 空気入れポンプ
空気圧測定器
空気圧の測定には「エーモン社製 エアゲージ」を愛用しています。エーモンと言えばバイクや車を弄るのが好きな方にとっては大変馴染みのある企業ですね。
こちらのエアゲージは値段が千円ぐらいで安く、サイズもコンパクトなので場所を取りません。そのためツーリング時の持ち運びやガレージ内での保管に便利です。
ただし別に値段が安いからと言って機能的に劣っているということはなく、空気圧の最大測定値も「500kPa」まで測れます。ちなみにダックス125の空気圧推奨値は前後とも「200kPa」なので十分すぎますね。
またサイドにあるボタンを押すことにより、中の空気を減らす調整(減圧)ができるのでとても便利です。それとデザインもお洒落で良い感じ。
- メーカー
- エーモン工業株式会社
- 価格
- 約1,000円(税込)
- 色
- レッド、ブラック
- 特徴
- 最大測定値は500kPa。減圧機能付き。口金が360度回転するので角度を合わせやすい。落とした際の衝撃を吸収するラバープロテクターで覆われている。
空気入れポンプ
バイクや自転車の空気入れに関しては「パナレーサー社製 楽々ポンプ」が鉄板製品だと思います。(車の空気も入れることはできますが、ポンピングがちょっとしんどいです。笑)
こちらの空気入れは「米式・英式・仏式」それぞれのエアバルブに対応。しかも軽くて持ち運びやすく、価格もかなりリーズナブルなので、Amazonを始めとするECサイトやホームセンターでは抜群の人気を誇っています。
浮き輪やボール用のアダプターも付属していて、本体には収納スペースもあります。
自分もこれで空気圧の調整を行っていますが、使いやすいのでおすすめできる空気入れですね。
ちなみにパナレーサー社は主に二輪用品の製造や販売を手がける日本の会社(元親会社パナソニック)で、品質や保証に対してもきちんと管理されていると思います。
- メーカー
- パナレーサー(Panaracer)
- 価格
- 約2000円弱
- 色
- レッド、ブラック、イエロー
- 特徴
- 英米仏式エアバルブに対応。浮き輪用とボール用のアダプター付属。軽いポンピングで空気が入るNEWモデル。空気圧上限値700kPa。
なお空気入れと空気圧測定器が一体化しているタイプがいい場合は、同じくパナレーサー社から販売されているこちらの製品が良いと思います。
携帯用エアポンプ
また日頃からリアボックなどに入れて持ち運ぶのであれば、こちらのパナレーサー社の「携帯用ミニフロアポンプ」がオススメです。
先ほどの楽々ポンプと同様に「米式・英式・仏式」のそれぞれのエアバルブに対応しています。
実際に自分も使用しているのですが、やはり圧倒的に軽いですね。そしてコンパクトサイズなので、リアボックスやサイドバッグなどにも余裕で納めることができます。
こちらを一つ購入しておけば、家と出先の両方で使用できるのがGOOD。
ダックス125の空気圧調整作業の手順
作業手順
空気圧調整作業自体はめちゃくちゃ簡単なのですぐに終わります。
ちなみに作業時のポイントとしては、指定値(200kPa)よりもわざと「多め」に空気を入れた状態(高圧)にしておき、その後に中の空気を抜く減圧作業で空気圧を調整します。
- バルブキャップを外す
- 空気圧を測定する
- 空気を入れる
- 減圧作業
補足事項
残念ながらダックス125には「センタースタンド」が付いていません。
そのためサイドスタンドを掛けた状態で空気圧調整作業を行うことになるのですが、やはりそれだと微妙に作業しづらいので「メンテナンススタンド」を使用します。
別に今回の作業ではメンテナンススタンドが無くても問題はありません。(使用した方が楽ではありますが)
ただしこれから自分で様々なメンテナンスやカスタムパーツの取り付けを行おうと考えている方は、絶対にメンテナンススタンドは用意しておいた方が良いと思います。
実際にダックス125の空気圧調整作業を行う
1. バルブキャップを外す
まず始めに黒いバルブキャップを外します。
ちなみに今回はリアタイヤから作業を行っていますが、別にフロントからでも問題ないです。
うーん何か地味なバルブキャップですね。お洒落は足元からという言葉があるので、全ての作業が終わったら別のバルブキャップに交換します。
2.空気圧を測定する
次にエアゲージ(空気圧測定器)で現在の空気圧を測定します。この時点で指定値の「200kPa」であれば特に弄る必要はありません。
なお今回は撮影しながらの作業だったので片手ですが、本来であれば左手でエアバルブを押さえ、右手でエアゲージの口金をエア漏れが無いように強く押し当ててください。
計測してみると「160kPa」でした。
しばらく空気を入れてなかったので、結構エアーが抜けていましたね。やっておいて良かった…。
3.空気を入れる
空気入れのヘッドを米式バルブ用にセットします。
あとはそのままエアバルブに接続し、適当にポンピング作業をするだけです。それにしても「L字型」のエクステンションバルブなので作業が行いやすくて良いですね。
4.減圧作業
空気をある程度入れたので、再度エアゲージで計測してみたところ「約240kPa」になっていました。
あとはサイドボタンを押して減圧作業を行い、メーカー指定空気圧の「200kPa」に調整するだけです。
そしてリアタイヤが終わったら、同様の作業をフロントタイヤで行うだけです。
以上でダックス125の空気圧調整作業は全て完了です。
とても簡単な作業だったと思います。
エアバルブキャップをお洒落にする
先ほど紹介したとおり純正のエアバルブキャップが地味なので、ここをお洒落な物に交換しておきます。
まぁハッキリ言ってほとんど人目につかないような場所なので、どうでもいいっちゃどうでもいいのですが一応。笑
以前バイク用品店で購入した、サイコロ型キャップとユニオンジャック模様の丸形キャップ。
どちらにしようか小一時間悩む…。
ユニオンジャックか…。
サイコロか…。
それで結局のところ「サイコロ型」のエアバルブキャップにしておきました。
まぁダックス125とユニオンジャックって別に関係性ないですからね。(それ言ったらサイコロもだけど笑)
ということで「ダックス125(ST125)の空気の入れ方及び、空気圧の調整方法」について紹介した記事終わりとなります。
さようなら~