交換式と巻き付け式
こんにちはchessinuです。
おそらくグリップヒーター(グリヒ)と聞くと、自分で取り付けるのが「難しい」とか「面倒くさい」って考える人が多いと思います。
まぁ実際にグリップヒーターの「種類(タイプ)」によっては取り付ける作業が面倒くさい場合もありますが、決して全てがそうではなく、簡単に数分で装着できるグリップヒーターも存在します。
ということで今回は、その簡単に装着できるグリップヒーターをGB350(GB350S)に「取り付ける方法」や、実際に「使用した率直な感想」などについて紹介した記事となります。
今までグリップヒーターに興味があったけれど、取り付ける作業のことを考えて敬遠していた人などは、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
グリップヒーターの種類
グリップヒーターは大きく分けると以下の「2種類」になります。
- 交換式
- 巻き付け式
交換タイプ
元々バイクに装着してある純正のハンドルグリップを取り外し、そこに「電熱線」が組み込まれている新しいハンドルグリップを取り付けるのが「交換タイプ」です。
ちなみに交換タイプも大きく分けると以下の「2種類」になります。
- ハンドルグリップだけを交換
- スロットルスリーブごと交換
一つはスロットルスリーブ(スロットルコーン)の上に装着してある「ハンドルグリップだけ」を交換するタイプで、もう一つは土台の「スロットルスリーブごと」交換するタイプです。
まぁどちらにもメリット・デメリットがあるのですが、自分が交換タイプを使用するのであれば「スロットルスリーブごと交換する」のを選ぶと思います。(多分)
巻き付けタイプ
巻き付けタイプは名前のとおり、巻き付けて使用するグリップヒーターです。
それでどこに巻き付けるのかと言うと、現在取り付けてある「ハンドルグリップの上」に装着して使用することになります。
なので現在取り付けてあるハンドルグリップやスロットルスリーブを、「一切取り外さずに装着することができる」ため、とても簡単かつ楽な作業でグリップヒーターを使用することができます。
巻き付けタイプを選んだ理由
それでは次に、なぜ自分が巻き付けタイプのグリップヒーターを選んだのかについて簡単に紹介します。
- 好きなハンドルグリップを使用できる
- 単純に作業がめちゃくちゃ楽
- 他のバイクにも使用できる
好きなハンドルグリップを使用できる
現在取り付けてあるハンドルグリップの上からグリップヒーターを「巻くだけ」なので、自分の気に入っているハンドルグリップをそのまま使用することができるのは、個人的にはかなり大きな「メリット」です。
そもそも交換タイプのハンドルグリップだと、自分の「手の感覚」に合わない可能性もありますからね。
単純に作業がめちゃくちゃ楽
そしてやはり一番大きなメリットは、装着作業がめちゃくちゃ簡単で楽だということです。
例えば使用しない時には「シートバッグなど」に入れておき、ツーリング中に寒くなったら装着するということも可能です。
他のバイクにも使用できる
この巻き付けタイプのグリップヒーターは「簡単に脱着」ができるので、GB350だけではなく他のバイクにもすぐに取り付けることができるという点も地味に大きなメリットだと思います。
デイトナ製グリップヒーターの紹介
今回GB350に装着するデイトナのグリップヒーターは、おそらく巻き付けタイプのグリップヒーターの中では一番人気のある製品だと思います。
- メーカー
- デイトナ(DAYTONA)
- 製品名
- バイク用ホットグリップ 巻き付けタイプ
- 価格
- 約5~6千円(税込)
- 適合
- ハンドル径22.2mm/グリップ長110mm以上/5V2.1A以上
- 仕様
- 巻き付けタイプ/USB接続/温度調節不可
- 特徴
- グリップ交換不要の巻き付け式ホットグリップ。電源供給もUSB接続なので取り付けが超簡単。モバイルバッテリーでも使用可能。ON/OFFスイッチも有り。消費電力11Wの省エネ仕様。
補足事項(温度調節)
USB端子にはON/OFFスイッチが付いているのですが「温度調節ボタン」はないので、暖かさを変えることはできず、常に一定の温度を保つ感じになります。
ちなみにスイッチをONにすると「パイロットランプ」が赤く点灯する仕様なのですが、外で使用するとランプが暗すぎて付いているのか分からない感じです。笑
補足事項(出力)
このデイトナのグリップヒーターはUSB電源かモバイルバッテリーで使用できるのですが、条件として「5V2.1A以上」の出力が必要となります。
なので事前に対応しているモバイルバッテリーを購入するか、もしくわUSB電源を購入して装着しておく必要があり、自分の場合はこちらのデイトナの「ブレーキスイッチ接続型USB電源」を取り付けました。
なお取り付け方法などに関しては別の記事で詳しく紹介しているので、興味のある方はそちらを参考にしてみてください。
補足事項(ハンドルカバー)
グリップヒーターと合わせて「ハンドルカバー」も取り付けることで最強の防寒対策が完成します。
今回取り付けたのはネット上でも人気のあるOSS(大阪繊維資材)のハンドルカバーで、取り付け方法などに関しては別の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
グリップヒーター本体と付属品
デイトナのグリップヒーターの本体と付属品について紹介します。
- グリップヒーター本体
- USBプラグ
- 取扱説明書
- 結束バンド
- 紐
グリップヒーター本体
グリップヒーター本体は左用と右用が各1個ずつの「計2個入り」です。
ちなみに先ほどからグリップヒーターと呼んでいますが、デイトナ公式の取扱説明書では「ヒートシート」という名称になっています。そしてこのヒートシートに「電熱線」が組み込まれていて、USBプラグのスイッチをONにすることで暖かくなります。
なおこのヒートシートには「表と裏」があり、ハンドルグリップと接する側(裏側)は滑り止めで「ザラザラ」しているので間違えることはないと思いますが、一応取り付ける際に「向き」を間違えないように気をつけてください。
USBプラグ
USBプラグは先ほどのヒートシートと「ギボシ接続」をし、その反対側の「USB端子」をバイクに取り付けてあるUSB電源ソケットに差し込みます。
先ほども紹介したとおりUSB端子には「ON/OFFスイッチ」が付いていますが、温度調整ボタンは付いていません。
取扱説明書
超簡易的な取扱説明書が一枚だけ入っていますが、これはデイトナ公式ホームページからも無料で閲覧&ダウンロードできるので、どんな感じの取り付け方法なのか気になる方はそちらから確認してみてください。
結束バンド&紐
ハンドルグリップに巻き付けたヒートシートを固定するのに使用する「紐」と、最後の配線処理に使用する「結束バンド」がそれぞれ2本ずつ付属しています。
以上でデイトナ製グリップヒーターの内容紹介は終わりになりますが、この様にとても「シンプルな構成」となっているので簡単に取り付けることができます。
デイトナのグリップヒーター取り付けに使用する道具と手順
道具(工具)
デイトナのグリップヒーターを使用するためには「5V2.1A以上」の出力が必要なので、同じくデイトナの「ブレーキスイッチ接続型USB電源」を事前に取り付けておきました。
そして先ほども紹介した通りグリップヒーターを取り付けた後に、OSS(大阪繊維資材)の「ハンドルカバー」を装着して最強の防寒対策を実施します。
- デイトナのグリップヒーター
- デイトナのブレーキスイッチ接続型USB電源
- OSS(大阪繊維資材)のハンドルカバー
作業手順
デイトナのUSB電源を取り付ける方法に関してはここでは取り扱いませんが、別の記事で詳しく紹介しているので興味のある方はそちらを参考にしてみてください。
- 動作確認テスト
- ヒートシートを巻きつける
- 付属の紐で固定する
- 配線処理
- ハンドルカバーを取り付ける
デイトナのグリップヒーター取り付け作業
動作確認テスト
まず始めに正常に暖まるかどうかの「動作確認テスト」を行う必要があるので、USBプラグのギボシ端子とヒートシートのギボシ端子を接続させ、USBプラグのUSB端子を電源に差し込んでおきます。
次に準備ができたらUSB端子の所にあるスイッチを「ON」にして起動させます。
そしてスイッチをONにして起動させると、そこそこの速さで暖かくなります。(1分ぐらい?)
いや、正確には暖かいと言うよりも素手では触りたくないような熱さで、例えるなら「缶コーヒー(ホット)」を握っているような感覚に近いですね。笑
ただし冬の寒さ対策には丁度いい温度だと思います。(グローブ越しで)
ヒートシートを巻きつける
正常に暖まることが確認できたので、次にヒートシートをハンドルグリップに巻き付けて付属の紐で固定します。
取り扱い説明書に記載されている様に紐を通していきます。
もう少しキツく縛れそうな感じはしましたが、とりあえずクラッチ側のハンドルグリップへの取り付けは完了しました。
試しにハンドルグリップを握ってみましたが、特にズレたり緩んだりすることはなかったです。
同じ様にしてスロットル側のグリップにヒートシートを巻き付けていきます。
こちらは(アクセル)スロットル側なので、実際にグリップを捻りながらズレたり緩んだりしないかをチェックしておきます。
配線処理
それでUSBプラグやヒートシートから出ている配線の処理をするのですが、これに関しては綺麗に隠すのは無理だと悟り諦めました。笑
なのでこれは冬の「一時的に使う物」だと割り切って、配線を邪魔にならない所に束ねておきました。
と言うわけで、とりあえずこれでGB350にデイトナのグリップヒーターを取り付ける作業は完了しました。
ハンドルカバーとグリップヒーターを組み合わせる
そして次にOSS(大阪繊維資材)のハンドルカバーとグリップヒーターを組み合わせて、真冬における「手の最強防寒対策」を施してみました。
若干入り口で引っかかりましたが、ハンドルグリップにヒートシートを装着した状態でもハンドルカバーを取り付けることができました。
ハンドルカバーの中はこんな感じになっています。
クラッチ側の取り付け作業が終わったので、同じ様にしてスロットル側にもハンドルカバーを装着しましたが、こちら側も特に問題なく取り付けることができました。
ただし装着した後に手を入れてグリップを捻ってみると、ハンドルカバーの「穴が狭い」ので引っ掛かってしまい、グリップが上手く動いてくれませんでした。
なのでハンドルカバーのグリップ差し込み口を、ハサミなどで「拡張」してあげる必要がありますね。
ただしそこまで大きく穴を拡げる必要はないので、上手く調整しながら作業を行ってみてください。
以上でグリップヒーターにハンドルカバーを取り付ける作業は全て完了しました。
デイトナのグリップヒーターを装着して使用した感想
巻き方に関する注意点
デイトナの取り扱い説明書通りに巻いて街中を走行してみたのですが、当然のことながら手のひらで「紐部分」を握ることになり全然暖かくなりませんでした。
なのでこんな感じで手のひらに「ヒートシート部分」が来るように巻き直してみたところ、今度はめちゃくちゃ暖かくなりました!
というよりも素手や軍手だと「握っていられない」ぐらいに熱くなり、厚手のバイクグローブでちょうど良い感じの温度でした。
なのでやはりその時の状況に合わせて温度を変更できる「温度調節機能」が欲しかったと言うのは本音ではありますが、まぁここら辺は「価格」と「お手軽さ」とのトレードオフって感じだと思って納得しておきます。
ハンドルカバーを装着した感想
まず始めに「グリップヒーターだけ」を装着して街中を走行してみましたが、やはり想像していた通り「握っている手のひらの部分」はめちゃくちゃ暖かくなりますが、直接的に風を受ける「指先」や「手の甲」に関しては普通に寒かったです。笑
そして次にグリップヒーターにハンドルカバーを装着した状態で走行してみましたが、ちょっとした「こたつ」みたいな感じで、手が若干汗ばむぐらいに暖かったです。
やはり巻き付け式であろうがグリップ交換式であろうが、グリップヒーター単体だけでは手の防寒対策としては明らかに不十分なので、「グリップヒーター+ハンドルカバー」でようやく完成すると思います。
結論
ガチで「寒い地方」に住んでいたり、「通勤や通学」でほぼ毎日バイクに乗る方は、巻き付け式よりも機能面で優れている「グリップ交換式」のグリップヒーターにした方が良いのではないかと思いました。
まぁあくまでもこの巻き付け式は「簡易的な物」なので、無いよりは有ったほうがマシかな?ぐらいの感覚で考えておいた方が良いと思います。
ただし先ほども紹介したとおり、グリップ交換式にせよ巻き付け式にせよ、それ「単体だけ」では普通に手のひらしか暖かくならないので、グリップヒーターを使用するのであればハンドルカバーとの「併用」も考えた方が良いと思います。
まぁ他の選択肢としては「電熱グローブ」であれば、これ一つで「グリップヒーター+ハンドルカバー」みたいな感じなので、手の防寒対策の候補に入れても良いと思います。
それでは以上で「GB350とGB350Sにグリップヒーターを取り付ける方法」について紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~
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