必須の日常点検
こんにちはchessinuです。
バイクを購入して乗り始めると、様々な日常点検を定期的に行う必要があります。
それが難しい作業であれば購入したバイク屋などに任せても良いのですが、簡単にできる最低限の作業ぐらいは自分で行うようにした方が絶対に良いです。(費用的に考えても)
例えばブレーキやクラッチの調整、及びエンジンオイル量の確認やチェーンの緩み…等々たくさんありますが、今回紹介する「タイヤの空気圧調整」は、その中でも簡単で誰でもできる日常点検作業の一つです。
しかし簡単にできるのにそれをやらないで放置していると、走行中の事故が起こりやすくなり、最悪命を落とす自体にもなりかねません。
なので「GB350」と「GB350S」のタイヤの空気圧の調整方法に関して記事を書いてみたので、ぜひ参考にしながら作業を行ってみてください!
タイヤの空気圧調整に関する知識
「GB350(GB350S)」のタイヤの空気圧調整作業をする際に、「予備知識」として必ず知っておかなければならない事がいくつかあります。
なので先にそちらを紹介してから、実際に「GB350」のタイヤに空気を入れていく作業を行っていきます。
- エアバルブの形状(規格)
- 空気圧を点検する時期
- 空気圧調整に必要な道具
エアバルブの形状について
タイヤの空気を入れる注入口を「エアバルブ(タイヤバルブ)」と言い、ここに手動や自動の空気入れポンプを接続して空気を中に送り入れます。
ただし「エアバルブ」と一口に言っても以下の「3種類」があり、それぞれで役割や特性に違いが出てきます。
そして上の画像を見て分かるとおり、全く見た目が異なります(左から順に英仏米)。
なので車両のタイヤに空気を入れるには、それぞれの「エアバルブの形状(構造)」に合わせた空気入れを使用する必要があります。
ということで、それぞれのエアバルブの違いについて簡単に紹介をしていきます。
- 英式バルブ
- 仏式バルブ
- 米式バルブ
英式バルブ
まず始めに「英式バルブ(English Valve)」について紹介をします。
この英式バルブは主に街中でよく見かけるママチャリのような「自転車(シティーサイクル)」に使用されており、日本国内の一般的な自転車のバルブとしては最も多く使用されています。
この英式バルブは構造上の理由により、「空気圧の調整」が難しく正確な空気圧を測定することができないそうです。まぁ記憶を思い起こしてみると、ママチャリの空気を入れる時にわざわざ空気圧なんて測ったことなんて無いですよね…。
そしてこの「英式バルブ」のタイヤに空気を入れるには、画像のような「トンボロ」と呼ばれているアダプターを使用する必要があります。
このトンボロをエアバルブに挟み込むようにして使用します。
まぁおそらく自転車に乗っている人であれば、誰しも一度は使用したことがあるのではないかと思います。
仏式バルブ
次に「仏式バルブ(French Valve)」について紹介をします。
この仏式バルブも自転車に使用されているのですが、先ほど紹介した英式バルブの自転車(シティーサイクル)とは違い、今流行りの「ロードバイク」や「クロスバイク」のような、いわゆる「スポーツタイプ」と呼ばれる自転車に使用されています。
また仏式バルブは「細かな空気圧の調整が可能な構造」という特徴があります。
なのでわずかな空気圧の違いにより、結果が左右されるようなレース用の自転車などに使用されているのにも納得ができます。
なお仏式バルブタイプのタイヤに空気を入れるには、それに対応した専用の空気入れを使用するか、もしくわ「変換アダプター」をエアバルブに取り付ける必要があります。
他のエアバルブに比べると、空気を入れるのにひと手間必要な感じです。
米式バルブ
最後に「米式バルブ」について紹介をします。
この米式バルブは「耐久性が高く」、また「中の空気が漏れにくい」という特徴があることから、主に走行中のストレス負荷の高い「自動車」や「オートバイ」に多く使用されています。(一部のマウンテンバイクにも使用されています)
ということでもう皆さんもお分かりでしょうが、我らが「GB350(GB350S)」に使用されているのはこの「米式バルブ」になります。
米式バルブでバイクに空気を入れる作業自体はとても簡単ですが、自転車のタイヤに比べると空気を入れる体積が大きいので、ポンピングする回数が増えて若干面倒な感じです。
空気圧を点検する時期について
点検をするタイミング
それでは「いつどんなタイミングでタイヤの空気圧を点検すれば良いのか?」ということについてですが、一般的には走行前のタイヤが冷えている時(冷間時)に行うのが良いとされています。
走行前の冷間時に行う理由としては、走行後ではタイヤ内部の空気が暖められ「膨張」している状態なので、タイヤの空気圧の計測値が「少し高め」に出てしまいます。
そして走行後しばらく放置してタイヤが冷えた状態になると膨張が収まり、少し高めに出ていた値の分だけ「空気圧が低く」なってしまいます。
なので一般的には「走行前の冷間時」に行うのが良いとされていますが、まぁそこまで神経質に行う必要もないのかなぁ~なんて個人的には思ったり思わなかったり笑
点検をする周期
空気圧の点検をする時期(周期)に関しては、人それぞれ乗り方や乗る頻度にもよって変わってくるとは思います。
ただし基本的にバイクに乗る乗らないに関わらず、「1ヶ月に一回程度」は必ずタイヤの空気圧のチェックはしたほうが良いと思います。
ちなみに自分の場合は「1ヶ月に一回」は必ず点検を行い、また「長距離ツーリングをする前とした後」にも必ずチェックをしています。
空気圧を調整するのに必要な道具
「GB350」の空気圧を調整するのに必要な道具は以下の2つだけです。
- 空気圧計測(測定)器
- 空気入れポンプ
空気圧測定器
自分が使用している空気圧測定器は「エーモン社製 エアゲージ」です。
こちらのエアゲージは非常に値段も安く、そして大きさもコンパクトサイズなので場所も取らず、また持ち運ぶ際や保管する際にも邪魔にならないのでECサイトでも人気がある理由が分かります。
ただし値段が安いからと言って機能的に問題が有るわけではなく、空気圧の最大測定値も「500kPa」まで測れるので必要十分な感じです。
またサイドにあるボタンを押すことにより、中の空気を減らす(減圧)ができるのでとても便利です。
空気入れポンプ
バイクや自転車の空気入れに関しては、こちらの「パナレーサー社製 楽々ポンプ」が鉄板製品だと思います。
こちらの空気入れは「米式・英式・仏式」それぞれのエアバルブに対応しており、しかも軽くて持ち運びやすく、また価格もかなりリーズナブルなので、Amazonを始めとするECサイトでは抜群の人気を誇っています。
自分もこれを使用して空気圧の調整を行っていますが、使いやすいのでかなりおすすめできる空気入れだと思います。
ちなみに「浮き輪」や「ボール用」のアダプターも付属しているのでお得な感じです。
なお空気圧測定器(エアゲージ)が付属している「オールインワンタイプ」の空気入れが欲しい場合は、同じパナレーサー社製のこちらの製品が良いと思います。
パナレーサー(Panaracer)
パナレーサー(Panaracer) 空気入れ ポンプ 樹脂製フロアポンプ ゲージ付 米式 仏式 対応オートヘッド口金 英式クリップ付 ロングホース イエロー BFP-PGAY2-LH
BFP-PGAY2-LH
携帯用エアポンプ
また「長距離ツーリング」の際に持ち運ぶのであれば、こちらのパナレーサー社製の「携帯用ミニフロアポンプ」をオススメします。
自分も使用しているのですが、当然のことながら「米式・英式・仏式」のそれぞれのエアバルブに対応しており、しかもめちゃくちゃ軽くてコンパクトサイズなので、GIVIボックス32Lにも余裕で収める事ができます。なのでツーリングの際には必ず持ち運んでいます。
実際にGB350の空気圧調整作業を行う
それでは実際に「GB350」に空気を入れたり抜いたりして空気圧を調整していきますが、作業自体はめちゃくちゃ簡単なのですぐに終わると思います。
手順
- エアバルブキャップを取り外す
- 空気圧を計測する
- 空気圧を調整する
メーカー推奨の空気圧
ホンダ側が推奨しているタイヤの空気圧は、「オーナーズマニュアル」または「スイングアーム」の所にシールが貼ってあるのでそれを参考にします。
なお注意点として、GB350とGB350Sでは使用しているタイヤの「メーカー」も「サイズ」も違うので、当然のことながら推奨されている空気圧も異なっています。
「GB350」の空気圧はこちらです。
- 2名乗車時
- 前輪200kPa : 後輪225kPa
- 1名乗車時
- 前輪200kPa : 後輪200kPa
「GB350S」の空気圧はこちらです。
- 2名乗車時
- 前輪250kPa : 後輪250kPa
- 1名乗車時
- 前輪250kPa : 後輪250kPa
空気圧調整作業開始
エアバルブキャップを取り外す
それではまず始めにエンジンを切った状態でセンタースタンドを立て、ギアを「N(ニュートラル)」にいれておきます。
まずは「エアバルブキャップ」を取り外します。
取り外したキャップは無くさないようにしておいてください。
エアゲージで空気圧を測定する
次に「エアゲージ」で空気圧を測定していきます。
エアゲージを必ず「0kPa」にした状態にして、エアバルブに押し当てます。
エアゲージの押し当て方に関しては、撮影していたので片手しか使えませんでしたが、通常はエーモン公式の画像のように親指を添えて押し当てるような感じで作業します。
計測してみると初期状態での空気圧は「約225kPa」となっており、2人乗り時の推奨設定値になっていました。
まぁ正直なところ、このままの数値でも別に良かったのですが、一応減圧して1人乗り時の推奨設定値である「200kPa」にしておきました。
ちなみに空気圧の「減圧方法」は先ほど紹介した通り、エアゲージのサイドボタンを押すことにより、中の空気を簡単に抜くことができます。
あとは同じようにフロントタイヤの空気圧も調整して作業終了となります。
タイヤに空気を入れる
しかしせっかく空気入れを用意したので、わざと空気圧を推奨値より減らして、空気入れを使用して空気を入れてみたいと思います。
まずはエアゲージのサイドボタンを押して推奨値よりも「減圧」させます。
GB350のエアバルブは「米式バルブ」なので、何もアダプターを付けずに、そのままエアバルブに接続します。
この状態から空気入れ(楽々ポンプ)を使用して、適当にシュコシュコとポンピングして推奨値より多めに空気をいれます。
空気圧を推奨値より高めの状態にし、そこから先ほどと同じ様にエアゲージのサイドボタンを押して、推奨値である「200kPa」まで減圧をして調整します。
最後に取り外したエアバルブキャップを元に戻して空気圧調整作業は終了です。
おまけのドレスアップ
これは完全に番外編のおまけ的な事なんですが、エアバルブに取り付けてある「純正のエアバルブキャップ」を取り替えて、車体の簡単な「ドレスアップ(装飾)」をしたいと思います。
今回使用するのは車体カラー(マットジーンズブルーメタリック)に合わせたアルミ製のエアバルブキャップです。
ノーマルの物よりも耐久性が高く、おそらく空気も抜けにくくなると思うのでこちらにしました。
エアバルブ自体は簡単に取り付けることができます。
ただし遠くから見たら全くわからないので、見た目的には完全に自己満足になります笑
以上で全ての作業が終了しました。
それではこれで「GB350&GB350S」の空気圧調整方法に関する記事は終わりとなります。
さようなら~
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