初めての挑戦!
こんにちはchessinuです。
スーパーカブに乗り始めてから約2年ほど経ちましたが、ついに恐れていた出来事が発生しました…。
それは何かと言うと皆さんもよくご存知の、カブ乗りにとっては宿命とも言える例のヤツ…
そう「タイヤのパンク」です。
今回はそのタイヤのパンクを自分で初めて修理してみたので、その「修理方法」や「必要な道具」などを紹介した記事となっています。
自分でスーパーカブのタイヤのパンク修理をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
タイヤがパンクする原因
【画像引用 GOOD YEAR公式】
それではまず始めに、「何が原因でタイヤはパンクするのか?」ということについて簡単に紹介をします。
タイヤは大きく分けると「チューブタイヤ」と「チューブレスタイヤ」があり、スーパーカブのタイヤはご存知の通り「チューブタイヤ」になります。
チューブタイヤはその名のとおり、タイヤの内側にある「チューブ」に空気を入れて膨らませています。
なのでチューブタイヤで「釘」や「ガラス片」などの鋭利な物を踏んでしまうと、タイヤの中まで貫通してチューブに穴が空き、そこから空気が漏れパンクしてしまいます。
他にはチューブの空気圧が不足している状態で段差を勢いよく超えた時に、ホイールのリムと段差の角に中のチューブが挟まれてパンクをする「リム打ちパンク」と呼ばれる物もあります。
この「リム打ちパンク」の特徴としては、パンク箇所が「蛇に噛まれたような2つの穴」になっていることが多いので、通称「スネークバイト」と呼ばれているそうです。
また、純粋にチューブが経年劣化して穴が空きパンクすることもあるようです。
タイヤの異変に気づく
それでは次に、自分がスーパーカブに乗っていて「タイヤのパンクに気づいた理由」について紹介をします。
もしこれらを感じた場合にはパンクをしている可能性があるので、一応多少は参考になると思います。
- スピードが出ない
- 右左折した時にやたら滑る
- 足付きが極端に良くなっている
- 空気を入れてもすぐに空気圧が低下する
スピードが出ない
そもそもスーパーカブは早いバイクではないのですが、アクセルを回してもいつも以上にスピードが出なくなりました。特に「発進から加速まで」がめちゃくちゃトロくておかしいなぁ…?って思いました。
右左折した時にやたら滑る
右左折する時に、リアタイヤがまるで雨で濡れたマンホールの上を走っているような滑り具合なので、あぁもしかしてこれはパンクなのではないか?と疑い始めました。
足付きが極端に良くなっている
スーパーカブのシート高(しーとこう)は高くないので普段からベタ足ですが、更にベタ足具合が増していたので、あぁこれは間違いなくパンクしているな!と確信に変わりました。
空気を入れてもすぐに空気圧が低下する
実際に家に帰って空気を入れてみても、数十秒経つとすぐに空気圧が低下していくので、間違いなくパンクしているとわかりました。
タイヤのパンクの修理方法
スーパーカブのタイヤのパンク修理方法は以下の2通りあります。
- タイヤを取り外して行う方法
- タイヤを取り外さずに行う方法
パンク修理作業に慣れている人であれば、タイヤを取り外さずに「センタースタンドをかけた状態」で行うこともできるのですが、自分は完全な初心者なので普通にタイヤを取り外して作業を行いました。
なお今回パンクしたのはスーパーカブの「リアタイヤ」です。
なぜ自分でパンク修理をするのか?
ちなみになぜ自分でパンクの修理作業を行うのか?ということですが、理由は単純に店でやってもらうと「修理作業工賃が高い!」ってことです。
自分は先ほど紹介したとおり、街中で走行中にパンクに気づいたので近くにあったドリームで修理を依頼しました。しかしそこのドリームでは、チューブを丸ごと交換する方法なので工賃が「7,000円」ぐらい掛かると言われました。
いやーパンク直しに「7,000円」はキツイと思い、それに今後もしパンクした時に自分で直す方法を知っておいた方が絶対に良いだろうと思い、色々と調べて自分で修理作業を行うことにしました。
ちなみに街の個人バイク屋とかであれば、パッチを貼り付けるだけなのでもう少し安くなると思います。まぁパンク修理を受け付けてくれればの話ですが…。
タイヤのパンク修理に必要な道具
スーパーカブのタイヤのパンクに使用した道具を紹介していきます。
なお今回は穴の空いたチューブを新品のチューブと交換する方法ではなく、チューブの穴が空いた箇所にパッチを貼り付けて圧着させる方法で行うので「パンク修理キット」を使用しました。
- 虫回し
- タイヤレバー
- リムプロテクター
- ビードワックス
- パンク修理キット
- その他
虫回し
チューブ内の空気を抜く際に「虫(バルブコア)」を取り外す必要があり、その時に虫回しを使用します。
タイヤレバー
「リム」と「タイヤ」の間にタイヤレバーを差し込んで、中にあるチューブを取り出します。
リムプロテクター
タイヤレバーを使用してチューブを取り出す時に、ホイールの「リムを傷つけないように保護」します。
ビードワックス
ビードワックスをタイヤのビード部分に塗ることにより、タイヤにホイールを取り付ける際の作業が楽に行えます。またタイヤの「ビード部分を保護する目的」もあります。
ちなみにビードワックスを塗るための「スポンジ」は付属していますが、ほぼ1度限りの使い切りみたいな感じなので、次回以降は各自でスポンジを用意する必要があります。
パンク修理キット
穴の空いたチューブを修理するのに必要な「紙やすり」、及び「パッチゴム」と「ゴムのり」が入っている便利なオールインワン修理キット(エーモン)です。
その他
その他に必要なの道具は以下のとおりです。
- バケツ
- 空気入れ
- トンカチ(又はローラー)
- 白ペン
水を入れた「バケツ」の中にチューブを入れて、穴の空いた場所を特定するのに使用します。
「トンカチ」はパンク修理パッチをチューブに「圧着」させるために使用します。トンカチではなくローラーなどでも良いと思います。
「白ペン」はチューブの穴の空いた箇所に「マーキング」するために使用します。ペンの色に関しては、チューブが黒いので目立つ白ペンを選びました。
空気入れはパンク修理作業においての必需品なので、「米式バルブ」に対応している物を事前に用意しておいてください。
リアタイヤを取り外すのに必要な道具
パンクしたリアタイヤを取り外すのに使用する道具は紹介していきます。
- ソケットレンチ(10mm,12mm)
- メガネレンチ(14mm,19mm)
- スパナ(10mm,12mm)
- ペンチ
- ノギス
- トルクレンチ
ソケットレンチ(10mm,12mm)
「チェーンカバー」を取り外すのに使用します。
メガネレンチ(14mm,19mm)
「アクスルナット(アクスルシャフト)」を締めたり緩めたりするの使用します。
スパナ(10mm,12mm)
「ロックナット」と「アジャストナット」を締めたり緩めたりするのに使用します。
ペンチ
「コッタピン」を取り外すのに使用します。
ノギス
チェーンの調整やブレーキペダルの調整に使用します。
トルクレンチ
リアタイヤを取り外してパンクを修理した後に再度リアタイヤを取り付ける際、ホンダ側から指定されている「締め付けトルク値」でボルトやナットを締めるのにトルクレンチが必要になります。
タイヤのパンク修理手順
それでは実際のパンク修理手順について紹介をします。
一連の流れとしては、車体からリアタイヤを取り外して内側にあるチューブを引っ張り出し、そのチューブの穴開き箇所にパッチを貼り圧着させます。
そしてそのチューブを元に戻した後に、リアタイヤを車体に取り付けてパンク修理作業終了です。
なおリアタイヤを取り外す作業に関しては、「ドリブンスプロケット」を交換する方法を紹介した記事で詳しく紹介しているので、そちらを参考にしてみてください。
なのでここでは簡単にサラッと紹介する感じになります。
作業手順
- リアタイヤを取り外す
- チューブを取り出す
- パンク箇所を探す
- 修理パッチを貼る
- チューブを元に戻す
- リアタイヤを取り付ける
リアタイヤの取り外し作業
ドライブチェーンカバーを取り外す
それではまず始めに、ドライブチェーンカバーのボルトを「ラチェットレンチ+10mmソケット」で取り外します。
上下のチェーンカバーを取り外すと、中にあるドライブチェーンが丸見えになります。
ブレーキロッドの接続を取り外す
次に反対のマフラー側に回り、「ブレーキロッド」を接続している部品を取り外していきます。
ここではブレーキロッドを接続している「アジャストナット」、及び「ジョイントピン」と「スプリング」の3部品をそれぞれ取り外す必要があります。
トルクリンクの接続を取り外す
ブレーキロッドの接続を取り外したら、次に「トルクリンク」を接続している物を取り外す必要があります。
ここではトルクリンクを接続している5部品(コッタピン,ナット,ワッシャ,シートラバー,ジョイントボルト)を取り外す必要があります。
リヤアクスルシャフトを取り外す
ドライブチェーンを最大限に緩めた状態にした後、リヤアクスルシャフトを引き抜きます。
そしてドライブチェーンをドリブンスプロケットから取り外し、最後にリアタイヤを取り外します。
パンクの修理作業
虫回しで虫(バルブコア)を取る
無事にリアタイヤを取り外すことができたので、いよいよ本題であるパンクの修理作業を行っていきます。
まずは虫回しを使用して、中にある「虫(バルブコア)」を取り外してチューブの空気を抜きます。虫を取り外すと、一気に空気が「プシュー」と抜けるので気持ちが良いです。
もし取り外した「虫(バルブコア)」が劣化しているようであったら、新しい物に交換する必要があります。と言うのも、チューブの穴空きではなく、バルブコアの劣化が原因で空気漏れが起きている事があったりするからです。
虫(バルブコア)を取り外したら、「12mmスパナ」を使用してリムに留めてある「ナット」を取り外します。
チューブの取り出し作業
それではチューブ内の空気を抜き終わったら、次にタイヤとホイールの間にあるチューブを取り出していきます。
タイヤレバーを差し込む前に、ホイールのリムを傷つけないように「リムプロテクター」をセットします。
しかし実際に「リムプロテクター」を取り付けて作業を行ってみて分かったのですが、ぶっちゃけこれが無い方がやりやすかったです笑。
なので自分はリムプロテクターを取り外して、リムとチューブに傷をつけないように慎重に作業を行いました。
3つのタイヤレバーを駆使し、無事にホイールからタイヤの「ビード部分」を取り外すことができました。
今回はタイヤを交換するわけではないので、片面だけのビード取り外し作業だけでOKです。
ということで、早速中にあるチューブを取り出していきます。
チューブの穴空き箇所の特定作業
チューブを取り出したら虫回しで虫(バルブコア)を取り付けて、チューブに空気を入れて膨らませておきます。
そして水を入れてあるバケツの中に、そ膨らませてあるチューブを入れて泡がブクブク出てくる場所を探します。
どうやら今回はバルブの反対側の所に穴が空いているようです。
チューブに付いた水を拭き取った後に改めて確認してみると、あぁこりゃ見事に穴が空いてますね…。
バンク修理作業
それでは穴空き箇所を特定したので、パンク修理キットを使用して穴を塞ぐ作業を行っていきます。
修理パッチの接着強度を高めるため、付属の「紙やすり」で穴の周囲1cm程度を擦って軽く荒らしておきます。
それにしても、今回の穴空き箇所がバルブの反対側にあるので少し作業がしづらいです笑
次に付属の「ゴムのり」を指などで薄く伸ばして塗ります。
塗ったら1~3分程度乾かし、修理パッチを貼っていきます。
修理パッチの大きさは大中小と3種類あるのですが、今回は真ん中の大きさの「中サイズの修理パッチ」を使用しました。
その上から「トンカチ」などで軽く叩き、修理パッチをチューブに圧着させます。
またはローラーを使用して圧着させてもいいと思います。ちなみに圧着専用のローラーが売っていたりしますが、このローラーは100均で適当に買ったやつなのでかなり微妙な感じです笑
そして圧着させ終わったら、貼ってあるフィルムを丁寧に剥がし、再度バケツの中の水に入れて穴がちゃんと塞がっているのかをチェックします。
しばらく水の中に入れていても泡が出てこないので、どうやら穴がきちんと塞がれているようです!
締めの作業
パンク修理作業が無事に終了したので、空気を抜いたチューブをタイヤとホイールの間に戻します。
そしてタイヤのビード部分をホイールに戻しやすくするために、「ビードワックス(ビードクリーム)」をビード部分に付属のスポンジで塗っておきます。
手である程度組み込んだら、残りの部分は「タイヤレバー」を使用して組み込んでいきます。
とりあえずビード部分をホイールへ組み込み終わりました。
そして虫(バルブコア)を取り付けて空気を入れたら、「エアゲージ」で空気圧の測定をします。
特に問題はなさそうですね!
それではリアタイヤを車体に戻していきます。
そしてチェーンを調整して…
最後にリアブレーキの調整を行ったら全てのパンク修理作業が終了です!
あとがき
パンクの原因について
パンク修理前にタイヤを隅から隅まで見ましたが、結局どこにも釘やガラス片みたいな物はささっていませんでした。また、タイヤとホイールの隙間に手を入れて調べてみても何もありませんでした…。
なので結局原因が何なんだか分からず終いなのが少し気がかりですが、走行中にきっとどこかに刺さっていた破片が落ちたのか、それともチューブ自体の経年劣化的な物なのかもしれませんね。
まっいいか!
パンク修理作業をした感想
とりあえず他のブログや動画などを参考に見様見真似でやってみましたが、思ってたよりはスムーズに作業ができた感じはします。
ただパンク修理作業と同時に、ブログの画像撮影や載せる構図なども考えながら行っていたので、余計に時間と体力を消費したのは否めません笑
一度パンク修理の方法を覚えておけば、次にパンクした時にも焦ることなく対処できるので、今回の一連の作業はとても良い経験になったと思います。
それでは以上で「スーパーカブのパンク修理方法」を紹介した記事は終わりとなります。
さようなら~
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