On Screen Display(OSD)
こんにちはchessinuです。
YoutubeやTwitchなどのゲーム実況動画で、ゲーム画面上に「謎の数値」が表示されていたりするのを見たことはありますか?
あれは「Afterburner」を使用してプレイしているゲームの画面上に、各ハードウェア(CPU,GPU…etc)のリアルタイムのパフォーマンス数値を表示させてモニタリングしている場合が多いです。
ただしAfterburnerを使用して表示させる以外にも、プレイ中のゲーム画面上に数値を表示させる方法がいくつかあります。
なので1つの方法だけではなくその「代替方法」を知っておくことで、いざトラブルが発生した時にも役に立つと思うので紹介していきます。
OSDの表示に必要なソフトウェア
それではまず始めに、プレイ中のゲーム画面上にリアルタイムの「各パフォーマンスの数値(CPU温度、周波数、ファン回転…etc)」を表示させるために必要なソフトウェアを紹介していきます。
ちなみにここで紹介する以下のソフトウェアは「無料(Free)」で使用することができます。
- Afterburner
- HWiNFO
- RTSS
MSI Afterburner
MSI Afterburnerはグラフィックボード用のユーティリティーソフトウェアです。
このソフトはMSI社が開発・発行をしていますが、他メーカー(GIGABYTE・ASROCK・ASUS…etc)のグラフィックカードでも使用することができます。
そしてAfterburnerの主な機能は「グラフィックボードの各パフォーマンスの調整」と、「ゲーム画面上に各パフォーマンス数値の表示(OSD)」です。
ただしAfterburner単体では「OSD機能」を使用することができないので、「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」という別のソフトウェアと連携させる必要があります。
HWiNFO
「HWiNFO」はPCを構成している各ハードウェア(マザボ・CPU・GPU…etc)のパフォーマンス数値を、めちゃくちゃ詳細に表示してくれるソフトウェアです。
これと似たような名前と機能を持つ「CPUID HWMonitor」というソフトウェアがありますが、機能的には「HWiNFO」の方が遥かに優れています。
こちらもAfterburnerと同じ様に、次に紹介する「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」と連携させることで、ゲーム画面上に数値を表示することができます。
RTSS
「Afterburner」や「HWiNFO」がPCから読み取った各パフォーマンスの数値情報を、「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」に渡して連携させることにより、プレイ中のゲーム画面上で数値を表示することできます。
つまりOSD機能のためにRTSSを単体で使用しても意味はほぼ無く、それぞれのソフトウェアと組み合わせて使用することにより本来の性能を発揮します。
各ソフトウェアのダウンロードとインストール
それでは次に、ゲーム画面上に表示させるのに必要な各ソフトウェアの「ダウンロード場所」と「インストール方法」について紹介をします。
ちなみに使用しているCPUやマザーボードなどが「発売直後の次世代製品」の場合は、各ソフトウェアの機能がまだそのバージョンでは対応してない状況も考えられます。
なのでその場合は正式版の対応を待つか、もしくは「ベータ(β)版」を試しに使用してみるのも1つの手だと思います。
Afterburner
まず始めに「Afterburner」をダウンロードする場所とインストール方法についてですが、基本的には以下の2つのサイトのどちらかでダウンロードをすることになります。
- MSI公式サイト
- Guru3D.com
MSI公式サイト
MSI社製のソフトウェアということで、【MSI公式サイト】からAfterburnerのファイルをダウンロードをします。
2021年1月に確認した所、こちらのサイトでのAfterburnerのバージョンは「4.6.2」となっていました。
Guru 3D
【Guru 3D.com】というサイトからダウンロードをします。
リンク先に飛ぶとGuru3Dの公式サイトへ飛び、そこで「約5秒程度」すると自動でAfterburnerのファイルのダウンロードが始まります。
もし5秒待機しても自動ダウンロードが始まらない場合は、ページ下部にある「click here」を押すと手動でファイルのダウンロードができます。
ちなみに2021年1月に確認した所、こちらのサイトでのAfterburnerのバージョンは「4.6.3.Beta 4」となっていました。
まだ「Beta」が付いた状態ですが、現時点での「最新バージョンのAfterburner」はこちらになると思います。
※最終的にBetaが取れると「Stable/Final」となります。
Afterburnerのインストール方法
先ほどダウンロードしたzipファイルの中にある、「Setup~.exe」を選択してプログラムを実行します。
そしてセットアップナビに従いAfterburnerをインストールしていくだけなので、特に問題はないと思います。
ただし1つだけ補足しておくと、セットアップの途中で「Riva Tuner Statistics Server (RTSS)」をAfterburnerと一緒にインストールしますか?という表示が出てきます。
これは一緒にインストールしても後で個別にインストールしてもどちらでもいいですが、基本的には一緒にインストールしておいた方が手間がかからないので良いと思います。
そして以下の画面が出てくるので「完了」を選択するとAfterburnerのインストール作業は終了です。
ちなみに「Readme(リードミー)」にチェックを入れておくと、初回の起動時にAfterburnerに関する情報を載せたPDF形式のファイルが一緒に開かれますが、これはチェックを入れても入れなくてもどっちでも良いです。
Afterburnerのインストール作業が終わると、続いて「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」のセットアップナビが出てきます。
Afterburnerと違いRTSSには日本語がないので、基本的には英語(English)を選ぶことになります。(もちろん英語以外でも構いません)
OKボタンを押すとセットアップ画面に移るので、ナビゲーションに従いインストール作業を行っていきます。
HWiNFO
それでは次に「HWiNFO」をダウンロードする場所とインストール方法について紹介します。
HWiNFOはこちらの【HWiFO公式サイト】からファイルをダウンロードします。
ダウンロードする場所は一番左の「Installer」にある、緑色アイコンの「Free Download」にカーソルを持っていきドロップダウンリストにある「Local(U.S.)」を選択してダウンロードします。
なおオレンジ色アイコンのFree Downloadは、ここでは「関係のない紛らわしい広告」だったりするので押さないように注意してください。
ちなみにUSBメモリなどにダウンロードして持ち運んで使用する人は、ポータブル版の「Portable」を選択してください。
HWiNFOのインストール方法
HWiNFOのインストール方法は、先ほどダウンロードした「hwi~.exe」を選択してプログラムを実行します。
そしてセットアップナビに従いインストール作業を進めていきます。
ちなみにこちらは自分の使用しているPCのWindowsのビット(32bit or 64bit)に応じて、自動で「HWiNFO32」または「 HWiNFO64」をインストールしてくれます。
RTSS
最後に「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」をダウンロードする場所とインストール方法について紹介をします。
先ほど紹介したAfterburnerと一緒にRTSSをインストールしなかった方は、こちらの【Guru3D.com】のページ下部に「ダウンロードリンク」があるので、そちらからバージョンを選択してファイルをダウンロードします。
最新版のBetaバージョンのRTSSもありますが、基本的には「Recommended(推奨)」の方をダウンロードする方が良いと思います。
RTSSのインストール方法
RTSSのインストール方法に関しては、Afterburnerと一緒にインストールした時と全く同じなので省略します。
最初に適当な言語を選択し、セットアップナビゲーションに従いインストール作業を行っていくだけです。
ゲーム画面上に各パフォーマンスを表示させる方法
ここまでのダウンロード&インストール作業で、必要なソフトウェアが全て揃いました。
ということで、それではゲーム画面上に「CPU(GPU)温度」、及び「FPS」や「ファン回転速度(回転数)」などのPCの各パフォーマンスの数値を表示させる方法について紹介をしていきます。
ちなみにここでは以下の2通りの方法を紹介していきますが、「どちらの方法が良いの?」ということについては、個人的な使い方や好みによるので何とも言えません。
ただし機能的にそこまで大きな差はないと思うので、実際に各自で使って判断してみてください。
- AfterburnerとRTSSを連携
- HWiNFOとRTSSを連携
AfterburnerとRTSSを連携させて表示する方法
まず1つの方法は、「Afterburner」と「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」を連携させてゲームプレイ画面上に表示させます。
手順
- Afterburnerを起動する
- モニタリングを開く
- 画面上に表示させる項目を選択
- ゲーム画面で表示されているか確認する
実際にゲーム画面上に数値を表示させてみる
Afterburnerを起動する
まず始めに「Afterburner」を起動させます。
次に「設定」を選択します。
モニタリングを開く
設定のウィンドウが開いたら、そこから「モニタリング」を選択します。
次にその中から実際にゲーム画面上に表示できる項目を見ていきます。
画面上に表示させる項目を選択
そして自分がゲーム画面上で表示させたい項目を選択したあと、下にある「オンスクリーンディスプレイでの表示」にチェックを入れます。
すると項目の所に「場所OSD」と表示されます。
ここでは適当に「CPU&GPUの温度」と「FPS(Frames Per Second)」を選択して、実際にゲーム画面上に表示させてみます。
それぞれを選択したら「OK」を押したらOSD設定は完了です。
実際にゲーム画面上で表示されているのかチェック
それでは実際に適当なゲームを起動して、ちゃんとゲーム画面上に表示されているのかを確認します。
今回プレイするのは「Control」という海外制作のゲームです。
そして実際に起動させてみると…ちゃんと画面左上に表示されていました!
またグラフを表示させたり、文字の色を変更することもできます。
ちなみにRTSSを起動させると、ゲーム画面と連動させながら文字のサイズやフォント(メイリオ、游ゴシック…etc)などを変更することができるので大変便利です。
この2つソフトを上手く組み合わせながら使用してカスタマイズを行ってみてください。
HWiNFOとRTSSを連携させて表示する方法
「HWiNFO」と「Riva Tuner Statistics Server(RTSS)」を連携させ、ゲームプレイ画面上に各パフォーマンスの数値を表示させます。
手順
- HWiNFOとRTSSを起動させる
- Sensor Status画面を開く
- ゲーム画面上に表示させる項目を選択
- ゲーム画面で表示されているか確認する
実際にゲーム画面上に数値を表示させてみる
HWiNFOとRTSSを起動させる
まず始めに「HWiNFO」と「RTSS」をそれぞれ起動させる必要があります。
HWiNFOは「Sensor-only」にチェックを入れた状態で「Run」を選択して起動させます。
RTSSを起動させたら「Show On-Screen Display」を必ず「ON」にします。これを「ON」にしておかないと、ゲーム画面上に設定をした数値が表示されません。
Sensor Status画面を開く
HWiNFOが起動したら「Sensor Status」という画面の右下にある、「Configure Sensors(歯車アイコン)」を選択します。
すると「Sensor Settings」という画面になるので、その中にある「OSD(RTSS)」を選択します。
ゲーム画面上に表示させる項目を選ぶ
後はこちらもAfterburnerと連携させた時と同じ様に、ゲーム画面上に表示させたい項目を選択してから下にある「Show value in OSD」をチェックするだけです。(チェックをするとNoからYesに変化)
ここでは先ほどと同じ様にCPU&GPUの温度、及び周波数(クロック)やそれぞれのファン回転数の値を表示させてみました。(メモリークロックやFPSも追加)
実際にゲーム画面上で表示されているのかを確認
それでは「設定をした項目の値」がきちんと反映されているのかをチェックします。
先ほど同じ様にきちんと設定どおりに表示されていました!
しかしあまりごちゃごちゃと項目を追加すると画面が見づらくなるだけなので、こちらもAfterburnerの時と同じ様に「RTSSと連携させて」、画面が見やすくなるような数値の配置や色分けをするなど工夫が必要となります。
ただおそらく説明を聞いているだけではよくわからないと思うので、実際にインストールして各自で作業を行ってみてください。
適当に設定を弄っていれば、どういう風にゲーム画面上に表示されるのかがすぐにわかってくると思います。
補足事項
ちなみに「Afterburner」と「HWiNFO」は、「RTSS」と組み合わせて同時に使用することができます。
なのでお互いに足りない要素を補うことができますが、逆にゲーム画面上がごちゃごちゃして見づらくなる可能性もあります。
(画像の赤い枠内がAfterburner、黄色い枠内がHWiNFOの設定項目)
その他の方法
MSIの製品を使用している人であれば、「MSI Dragon Center」や「MSI Companion」を利用してゲーム画面上に数値を表示させることもできます。(ただし機能がショボいので参考までに)
MSI Dragon Centerを使用して数値を表示。(透過できないので邪魔ですね)
MSI Companionを使用して数値を表示。(ショボ過ぎますね)
まとめ
基本的には「RTSS」を「Afterburner」や「HWiNFO」と連携させ、ゲーム画面上に表示させる方法を知っていれば十分だと思います。
また何か他の方法を発見したら追記します!
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