意外と簡単に交換できる!
こんにちはchessinuです。
自分のようなバイク整備初心者にとっては、「バイクのマフラー交換」って聞いただけで難しく感じますよね。
しかし付属のマニュアル、および他のサイトやYoutubeの動画を参考にしながら、実際に自分で取り付けてみると意外と簡単に交換できることが確認できました。
なので興味ある方は、ぜひバイクマフラー交換作業に挑戦してみてください。
自分で取り付けられれば、作業工賃が浮いてお財布にも優しいですからね笑
マフラーについて
まず始めにマフラーについて簡単に紹介します。
バイクのマフラーは「サイレンサー」と「エキゾーストパイプ(通称エキパイ)」で構成されています。
それでこのバイクのマフラーには、(エキパイ部分はそのままで)サイレンサー部分だけを取り外して交換する「スリップオンタイプ」と、サイレンサーとエキパイの両方を取り外して交換をする「フルエキゾーストタイプ」の2種類があります。
ちなみにスーパーカブの場合は基本的にサイレンサー部分が取り外せないので、新しくマフラーを取り付ける時は「フルエキゾーストタイプ」を選択することになります。
材質
またマフラーを構成する部品の「材質」によっても性能に違いは出てきます。
今回自分が選んだマフラーの材質は、錆に強くコスパにも優れた「ステンレス製」の物です。バイクのマフラーでは最も多く使用されている材質だそうです。
ステンレス以外の他の材質としては「チタン」や「アルミ」、「カーボン」などがあります。
メリット
マフラーを交換するメリットは色々とあります。
例えば純粋に見た目がお洒落になる「ドレスアップ目的」や排気効率の上昇に伴う「パワーアップ目的」、また好きなマフラー音を選べる「サウンド目的」など色々とあります。
またスーパーカブの純正マフラーでは、チェーン調整をする際にマフラーが邪魔でトルクレンチが入らなく、非常に使い難かったのですが、その点に関しても解消されたりします。
ただ反対にデメリットとしては、純正マフラーより若干五月蝿くなるってことですかね。
交換するマフラーの紹介
それでは交換するマフラーの紹介をしていきます。
- 製品名
- ハンターマフラー
- メーカー
- ENDURANCE(エンデュランス)
- 規格
- JMCA認定マフラー
- 材質
- ステンレス(エキパイ,サイレンサー)
- 音量
- 74~85db(純正が約78db)
- 適合車種
- スーパーカブ110(JA44)
- クロスカブ110(JA45)
- 製品保証
- 2年または取り付け後20,000kmまで
購入場所
Amazonでは取り扱いがない製品なので、基本的には「エンデュランス楽天市場店」か「エンデュランス ヤフーショッピング店」で購入することなります。
それぞれ条件によってポイントが多くもらえる方で検討してみてください。
本体と付属品
セット内容(本体と付属品)について確認していきます。
- エキゾーストパイプ
- サイレンサー
- マフラープロテクター
- ステー
- 取り付けに必要な金具×4
- 取り扱い説明書&保証書
詳細
エキゾーストパイプ
サイレンサーとスプリングを取り付ける部分です。
ガスケットを使用してエンジンに取り付ける部分です。
サイレンサー
エキゾーストパイプとスプリングで取り付ける部分です。
マフラープロテクター
サイレンサー部分を覆うプロテクターです。
プロテクター部分はブラックとシルバーの2色から選べますが、値段はブラックの方が約1,000円程度高いです。
ステー
純正のリアキャリア部分に取り付けて使用します。
サイレンサー部分を固定するのが目的です。
取り付けに必要な金具
エンデュランス製ハンターマフラーを取り付けるために必要な金具が4つ付属します。
- ボルト×1&ナット×1
- スプリング×1
- ガスケット×1
ステーとサイレンサー部分を取り付けるのに「ボルト×1とナット×1」を使用します。
サイレンサーとエキゾーストパイプを接合させるのに「スプリング×1」を使用します。
純正のガスケットを取り外した後に「ガスケット×1」を使用します。
取り扱い説明書&保証書
付属のファイルフォルダーの中に「取り扱い説明書」や「保証書」などが入っています。
取り扱い説明書に関しては、Web上からPDF形式で見ることも可能です。
マフラーの交換方法について
手順
- 純正のマフラーを取り外す
- 新しいマフラーを取り付ける
当然のことながら、マフラーを交換するには元々取り付けてある「純正のマフラーを取り外す」必要があります。
そしてその後、各自で用意している「新しいマフラーを取り付けていく」という作業の流れになりますが、新しいマフラーの取り付け方に関しては各メーカー(各製品)によって違いますので、付属の取り扱い説明書を参考にして取り付けてください。
この記事では以降、「ENDURANCE(エンデュランス)製マフラーの取り付け方」を紹介していきます。
ただし基本的に同じ車種であれば、どのマフラーでも取り付け方はだいたい同じ様な感じになります。
マフラーの交換に使用する工具(道具)
これらの工具は、あくまでも今回自分がマフラーの交換に使用したというだけなので、全く同じ物を使用する必要はありませんので参考までにどうぞ。
取り外し工具
マフラーの取り外しに使用する工具は以下のとおりです。
- ラチェットレンチ+12mmソケット
- ラチェットレンチ+14mmソケット
- 19mmメガネレンチ
- マイナスドライバー
- トンカチ(ハンマー)
取り付け工具
エンデュランス製の新しいマフラーの取り付けに必要な工具は、「取り外しに使用した工具+以下の2つの工具(道具)」です。
- スプリングフック
- 液状ガスケット
- トルクレンチ
スプリングフック
マフラーのサイレンサー部分とエキパイ部分を、スプリングによって接合させる際に「スプリングフック」を使用します。
スプリングフック以外で何か代用できるものがあればそちらを使用しても良いのですが、スプリングを素手で引っ張って取り付けるのだけは止めたほうが良いと思います。
最悪指や手を挟まれて大怪我する可能性もあるので…。
液状ガスケット
マフラーのサイレンサー部分とエキパイ部分を接合させる時に、気密性を高める目的で塗ります。
メーカー側からは「信越シリコーンKE45」がやんわりと指定されていましたが、値段が高かったのでキタコ社製の液状ガスケット「KC084」を使用しました。
トルクレンチ
最後にトルクレンチを使用して、指定されている「締め付けトルク(N・m)」で締めます。
頭に取り付ける六角ソケットは「12mm,14mm,19mm」が必要になります。
純正マフラーを取り外す
HONDA公式のサービスマニュアルによると、スーパーカブの純正マフラーを取り外す手順は以下のようになります。
手順
- ステップを取り外す
- ピボットカバーを取り外す
- スイングアームピボットナットを取り外す
- エキゾーストパイプジョイントナットを取り外す
- マフラーを取り外す
- ガスケットを取り外す
作業開始
ステップを取り外す
それではまず始めにステップを取り外していきます。
ステップを取り外すには、車体の底側にある4つのボルト(締め付けトルク27N・m)を取り外す必要があります。
ちなみに画像はボルトの位置が分かりやすいように車体を倒していますが、実際の作業は起こした状態で行ってください。
これら4つのボルトは「ラチェットレンチ+12mmソケット」を使用し、時計回りに動かして取り外します。
地面に毛布を引き、うつ伏せに近い状態で作業を行ったので結構大変でした笑
こちらが取り外したステップ(+サイドスタンド)です。また最後に取り付けるので、失くさないように保管しておいてください。
ピボットカバーを取り外す
それではステップを無事取り外し終えたら、次にピボットカバーを取り外していきます。
ピボットカバーは上下2つのボルトで留められています。
上のナットを「ラチェットレンチ+14mmソケット」で取り外します。
下のボルトは「ラチェットレンチ+12mmソケット」で取り外します。
ピボットカバーを取り外しました。ここは特に問題はないと思います、
スイングアームピボットナットを取り外す
続いて、マフラーを留めているスイングアームピボットナット(締め付けトルク59N・m)を「19mmメガネレンチ」を使用して取り外します。
ちなみにこのピボットナット(締め付けトルク 59N・m)は、めちゃくちゃ固く締められています。
自分の場合は日頃の筋トレを活かし、力のゴリ押しでなんとかイケましたが、他の方は「ラスペネ」などの潤滑剤を使用して緩めていたりしました。
取り外したワッシャーとナットを失くさないように保管しておいてください。
エキゾーストパイプジョイントナットを取り外す
それではエキパイ部分を留めているエキゾーストパイプジョイントナット(締め付けトルク27N・m)を取り外していきます。
この2つのナットは「ラチェットレンチ+12mmソケット」で取り外します。
ここは比較的簡単に取り外せると思います。
マフラーを取り外す
それではマフラーをぶつけないよう慎重かつ丁寧に取り外していきます。
それにしてもこの取り外したマフラーって結構保管場所に困りますよね…どうしようかな笑
ガスケットを取り外す
それでは最後にガスケットを取り外します。
さきほどエキゾーストパイプジョイントナットを取り外した時に、一緒にガスケットも取り外せた方はここはスルーしてください。
自分の場合、この様にガスケットが熱により固着していたので(画像の銀色っぽいやつ)、手で引っ張って取り外すことができない模様。
なので仕方なく「マイナスドライバー」と「トンカチ(ハンマー)」を使用して取り外しました。これが良い方法なのかはわかりませんが笑
マイナスドライバーを固着している隙間に入れ、そのお尻をトンカチで軽く慎重に叩いていき、テコの原理的なことを利用してガスケットを浮かし、手またはピンセットなどで取り除きます。
そして格闘すること約10分…ようやく熱で固着していたガスケットを取り外すことができました。
新品のガスケットと比べてみます。
自分はマイナスドライバーなどを使用して作業をしましたが、「ガスケットリムーバー」という専用の液剤があるので、そちらを利用しても良いかもしれませんね。ただしかなり強力なようなので、使用する際は肌に付着したり吸いこんだりしないよう、十分気をつけて作業を行う必要があります。
新しいマフラーを取り付ける
ここからは新しいマフラーの取り付け作業に入っていきますが、人によって取り付けるマフラーは違うので参考程度に見ていってください。
なのでザッとした流れだけを紹介する感じになります。
手順
- リアキャリアに付属のステーを取り付ける
- エキパイを取り付ける
- エキパイとサイレンサーを接合する
- ステップを取り付ける
作業開始
それではまず始めに、リアキャリア部分に付属のステー(サイレンサー固定用)を取り付けていきます。
ということで、リアキャリアを留めているボルトとナットをそれぞれ緩めます。
まず左右のリアサスペンション上部にある「リアクッションアッパマウントナット(締め付けトルク29N・m)」を、14mmソケットレンチで緩めます。(取り外す必要はありません)
次に赤丸で囲まれている「リアキャリアマウントボルト(締め付けトルク32N・m)」2本を12mmソケットレンチで取り外します。
そしてリアキャリアと車体の間にステーを挟み、リアキャリアマウントボルト2本で仮止めをしておきます。
エキパイとガスケットを取り付ける
まず先に付属のガスケットを取り付けた後、エキパイを取り付けていきます。
エキパイとサイレンサーを接合する
エキゾーストパイプとサイレンサーを接合します。
ただしその前に「液状ガスケット」を接合部に塗る必要があります。
それでは接合部に塗っていきます。
しかし初めてなので、どのくらいの量のガスケットを塗って良いのかが分からない(´Д`;)…。というか塗るのはこっち側で良いのだろうか?笑
なんか塗りすぎた気もしますが、とりあえず接合させます。
うーんやはり量が多すぎたせいなのかハミ出たなぁ…拭いておこう。
そして別途用意しておいた「スプリングフック」を使用し、エキパイとサイレンサーをスプリングで取り付けて固定します。
各部の締め付けを確認
最後にステップを取り付けた後、各部のクリアランスおよび締め付けトルクを確認して終了です。
締め付けトルクの確認にはトルクレンチを使用します。
外観とマフラーの排気音の確認
それではエンデュランス製のハンターマフラーを取り付けた外観を紹介します。
純正マフラーと比べると、かなり足元がスッキリした印象です。
メンテナンス作業や取り付け作業が楽にできそうですね!
リアサスペンションとマフラーの間にも余裕があります。
ちなみに両方ともエンデュランス製の製品です。
マフラーの排気音
それでは実際にエンジンをかけてマフラーの音がどんな感じなのか確かめてみます。
個人的な感想としては、純正マフラーよりは多少うるさくは感じますが、住宅街や街中での走行において全然許容範囲内の癖になるサウンドです笑
「エンジンスタート音」
「アクセルを開けた時の音」
走行性について
1速からの出だしがだいぶ滑らかになりましたが、加速力というか最高速度到達時間が若干落ちた(遅くなった)気がします。
まぁ気のせいかもしれませんが笑
とりあえず総合的な評価としては大満足です。特に見た目が気に入って購入したマフラーだったので、これからスーパーカブに乗るのが更に楽しくなりそうです。
排気音や走行感に関しては、良くも悪くも気になる点は余りありませんでした。
これから乗っていく内に、何か問題点や気づいた事があったら報告します。
それでは以上でスーパーカブのマフラー交換に関する記事は終わりです。
さようなら~
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