音を管理しよう!
こんにちはchessinuです。
皆さんは普段、どの様な方法でPC上の「音」を管理していますか?
せっかく色々と機能があるのに、ただスピーカーの音量を上げ下げしているだけではモッタイナイ気もします。
なので今回はRealtek社が提供するオーディオ管理ソフト(アプリ)「Realtek Audio Console」の使い方について紹介をしていきます。
ぜひこちらのソフトを利用して、色々と「サウンド(音)」を楽しんでみてください!
Realtek Audio Console
まず始めに、そもそも「Realtek Audio Console」とは一体何なのかということについてですが、正直言って自分もよく分かっていませんでした笑
だって明確な目的がない限り使う機会なんてほとんど無いですし、というより「こんな機能あったの!?」って言うのが本音です。
なのでネット上で色々と調べてみました。そしてザックリとした結論としては「Realtek社発行のオーディオ機能管理に関するアプリ」って感じです。
具体的には以下のとおりです。
- 音量調整
- スピーカーの設定
- 録音に関する設定
- サウンドエフェクト
- PCのオーディオ端子の管理
- …etc.
新たな疑問
よしこれで解決!と思われましたが、なにやら「Realtek Audio Console」とは別に「Realtek HD Audio Manager(オーディオマネージャー)」なんて物があるっぽい。。。
いやーもう訳が分からんっ!、なんてイライラしながらも更に調べていく内に、これらに関することについてまとめてある記事を「ドスパラの公式サイト」で発見。
Realtek HD オーディオマネージャーとの違い
では「Realtek Audio Console」と「Realteck HD オーディオマネージャー」との違いについて紹介します。
「ドスパラの公式サイト」によるとRealtek社が提供するオーディオドライバーには以下の2種類があり、それぞれに対応したオーディオ機能管理用のソフト(アプリ)があるとのこと。
(管理用ソフトの)機能面に関してはほとんど同じ様な感じっぽいです。
- Realtek(R) Audio
- 管理用ソフト : Realtek Audio Console
- Realtek High Definition Audio
- 管理用ソフト : Realtek HD オーディオマネージャー
インストール方法
それぞれの管理用ソフトのインストール方法に関してですが、Realtek Audio Consoleは「MicroSoft Store」から直接インストールします。
ちなみにMS Storeのインストール画面では、ソフトの名称がなぜか「Realtek Audio Control」となっていますが、インストールされた後は「Realtek Audio Console」になっています…ヤヤコシイ。
Realteck HD オーディオマネージャーに関しては、「デバイスドライバーと共に既にインストールされている」そうです。
オーディオドライバーの調べ方
それでは自分が使用しているオーディオドライバーの調べ方について紹介します。方法はとても簡単で、「デバイスマネージャー」を起動させて確認するだけです。
「スタート」を左クリックすると【デバイスマネージャー】という項目が出てくるので選択します。
デバイスマネージャーを起動させて、「オーディオの入力および出力」をクリックすると確認できます。
下の画像は「Realtek(R) Audio」です。
下の画像は「Realtek High Definition Audio」です。
補足事項
ある時、MSIの公式サイトのオーディオドライバーインストール項目が「Realtek HD Universal Driver & Nahimic Driver」に変わっていました。
一応MSI公式サイトには補足として「Windows RS3以降のバージョン」でインストール推奨とありますので、今後は「Realtek HD Universal Driver」を利用していく感じなんでしょうかね?わかりませんが…。
デバイスマネージャーを見る限り、「Realtek(R) Audio」の名称自体は変わっていないようですが。
Realtek Audio Consoleの機能を紹介
それでは「Realtek Audio Console」の使用方法や機能を紹介していきます。
なおこのオーディオに関する分野は専門的な用語が数多く出てくるので、分からない場合はその都度その用語をググって読み進めてください。自分も色々と勉強させてもらいました!
- ①デバイス選択
- 出力および設定するオーディオ機器を選択します。
- ②サウンド設定
- 選択したデバイスに関する様々な設定
- ③接続に関する設定
- オーディオジャックの接続管理
- ④音量調整
- フロント、およびリアパネルに接続したスピーカーの音量調節や左右の音量バランスの調整
- ⑤デバイス詳細設定&ソフト情報
- Realtek Audio ConsoleのUIバージョン情報、および再生&録音デバイスに関する詳細設定
注意点
どうやら「Realtek Audio Console」は使用しているマザーボードメーカー、PCのモデルおよび接続デバイスなどによって起動後の操作画面(UI)が違ってくるらしいです。
例えば自分は「MSI」のマザーボードを使用していますが、「ASUS」のマザーボードでは下の画像のように表示されます。(画像出典 : ドスパラ公式サイト)
なので他のマザボメーカーの「GIGABYTE」や「ASRock」なども、それぞれUIが変わってきます。また使用しているRealtek Audio Consoleの「バージョン」によっても多少変わってくると思います。
サウンド設定
サウンド設定は以下の項目で構成されています。
- スピーカー設定
- (録音)マイク設定
- サウンドエフェクト
- 室内音響補正
- デフォルトフォーマット
スピーカー設定
スピーカー設定の項目を上から順番に見ていきます。
①スピーカー構成の選択
スピーカー構成を選択し、Play icon [▶]をクリックするとスピーカーテストが行われます。
②ヘッドフォンインピーダンス検出
接続したオーディオデバイスのインピーダンス(Ω)を検出します。
③ヘッドフォン出力
ヘッドフォン出力を「バランス・ダイナミック・アルティメット」の中から選択します。実際に聴き比べてみると違いが分かりやすいと思います。
④オプショナルスピーカー
「オプショナルスピーカー」は使用するスピーカーをチェックします。
自分の場合はサブウーファーを接続してスピーカー構成を「5.1ch」に設定し、サブウーファーにだけチェックを入れ「2.1ch」として利用しています。この使用方法が正しいのかは微妙ですが、なぜか選択肢に「2.1ch」が無いので仕方がない…。
⑤フルレンジスピーカー
「フルレンジスピーカー」および「サラウンドスピーカー」を使用する場合はチェックを入れます。
⑥低音管理の有効/無効
「低音管理の有効/無効」に関しては、具体的にどの様な役割を持つのかイマイチよくわからないのですが、とりあえずサブウーファーを利用する場合はチェックを入れておくと良いのかもしれません。
また、「スワップ センター/サブウーファー出力」は公式で以下のように説明されているので、そのとおり指示に従ってみてください。
低周波音をサブウーファーから再生させるオプションです。低周波音がすでにサブウーファーから再生されている場合、この項目をチェックする必要はありません。(原文ママ)
まとめ
接続したスピーカーから音が出ない場合は、とりあえず適当にガチャガチャと弄って試している内に意外と解決したりするので、諦めずに色々と設定してみてください!
ちなみに「サブウーファー」がどの様な感じなのか試してみたい方は、こちらのlogicool製の2.1chスピーカー「Z213」が良いと思います。
実際に自分もゲームをする時などに使用していますが、安価かつ性能もそこそこなのでネット上での人気も納得できる製品です。
マイク効果(設定)
デバイスで「マイク」を選択をすると、「マイク効果(設定)」の画面になります。
上の画像と下の画像で設定項目に違いがありますが、おそらくこれは「使用しているPC(デスクorノート)またはマイク(ステレオorモノラル)の種類」によって変わると思われます。
ちなみに上の画像はデスクトップPC&ステレオマイクで、下の画像はノートPC&ステレオマイクです。
それでは各設定項目の紹介をしていきます。
マイク効果には以下の5つの機能があります。
- Microphone Effects(マイク効果)
- All Off(機能オフ)
- Uni-Directional(一方向)
- Omni-Directional(全方向)
- Enhance Voice Recognition(音声認識強化)
- High Quality Record(高品質録音)
All Off(機能オフ)
マイク効果機能を利用せずに通常のステレオマイクとして動作します。
Uni-Directional(一方向)
指向性録音により一方向からの音声を拾いやすくします。またノイズ抑制機能により、PCファンの動作音やキーボードの打鍵音を抑えることも出来ます。
テレワーク(リモートワーク)中に一人でWeb会議に参加する場合や、ボイスチャットなどをする時に設定すると良いのかもしれません。
Omni-Directional(全方向)
全方向においてマイクからの距離に関わらず音声を拾いやすくし、音声も一定になるように調整されます。
例えば会議室で真ん中にマイクを置き、複数名でWeb会議に参加する場合などに良いのかもしれません。
こちらもノイズ抑制機能があります。
Enhance Voice Recognition(音声認識強化)
Cortana(コルタナ)やその他の音声アシスタント機能を利用する場合に、自分の発した声をソフト側に認識されやすくなるように調整されます。
High Quality Record(高品質録音)
例えば動画投稿サイトに、ゲーム実況動画や歌ってみた系の動画を投稿する際に使用すると良いかもしれません。
その他
AEC removes the acoustic echo coupled into the microphones from the loudspeaker output thru air.
エコーを取り除きハウリングが発生するのを防ぎます。
ただし「High Quality Record(高品質録音)」ではこの機能を使用することは出来ません。
Far Field Pickup can pick up voice from a distance, so user doesn’t have to sit in front of computer to talk.
マイクから離れた場所にいても音声を拾ってくれるので、側にいる必要がなくなります。
ただしこの機能は「Omni-Directional(全方向)」でのみ使用できます。
Microphon Boost(マイクブースト)
マイクからの入力信号を増幅させます。
マイク録音の音量が小さかったりする場合に調整してみてください。ただしノイズが大きくなる可能性もあるので注意してください。
サウンドエフェクト
サウンドエフェクトの設定に関しては、別のソフトの「Nahimic」で管理をします。
ただしMSIの「WorkstatoinシリーズのPC」を使用している場合、下の画像のようにRealtek Audio Consoleの画面上からサウンドエフェクトを直接設定できます。
ちなみにNahimicに関しては別の記事で詳しく紹介していますので、合わせて参考にしてみてください!
室内音響補正
室内音響補正は室内特性の欠点を補います。この機能を使用すると、各スピーカーの距離とゲインを調整できます。
室内音響補正に関しては特に紹介する必要もなく、そのままの通りの機能です。
それぞれのオーディオ環境に合わせて「距離とゲイン」の数値を調整してください。ちなみに右下にある設定で、距離を「メートル」から「フィート」に単位を変えて調整することも出来ます。
デフォルトフォーマット
共有モード時における、再生する音の「サンプリング周波数」と「ビット数」の組み合わせを変更できます。
事前に組み合わせパターンがソフト側で用意されているので、その中から各自で選択して使用します。選ぶ数値を高くすればいいというわけではないのでご注意ください。
接続に関する設定
フロントパネルとリアパネルのオーディオポートに接続されている、スピーカーやマイクなどのデバイス機器の検出に利用します。ちなみに「アナログ/デジタル」の両方に対応しています。
またそれぞれのオーディオポートの配置に関しては、各自使用しているマザーボードのマニュアルに記載されていますので確認してみてください。
コネクタ設定
歯車アイコンをクリックすると「コネクタ設定」が開きます。
「フロントパネルのジャックポップアップダイアログを無効にする」はオーディオデバイスを接続した時、操作画面上にポップアップダイアログで通知する機能を「有効/無効」にする設定です。
「デバイスを差し込むとき、ジャック検出を有効にする」はオーディオデバイスを接続した時、それの検出を「有効/無効」にする設定です。
デバイス詳細設定&ソフト情報
再生デバイス
「前面ヘッドフォンデバイスを差し込むと、背面出力デバイスが消音になります。」はそのままの通りの意味です。
ただしこの設定を機能させるには、コネクタ設定の「フロントパネルのジャックポップアップダイアログを無効にする」のチェックを外して有効にする必要があります。
チェックをしたまま無効の状態だと、リアパネルのオーディオデバイスからも同じ音が出力してしまい、消音にならない可能性があります。
「フロントとリアの出力デバイスが2つの異なるオーディオストリームを同時に再生するようにします。」も先程と同じ様にそのままの意味の機能です。
フロントパネルとリアパネルのオーディオジャックに接続されたオーディオデバイスから、別々の音(サウンド)を再生する時に設定します。
例えば、A動画はフロントパネルのオーディオジャックに接続してあるイヤホン・ヘッドフォンで流し、B動画はリアパネルのオーディオジャックに接続してあるスピーカーから流すみたいな感じです。
サウンドカードを別途取り付けずに、それぞれのオーディオデバイスから別々の音(サウンド)を流せるのでとても便利な機能だと思います。
なおこの機能を利用するにはもう1つ設定が必要なので、以下の手順で行ってください。
- Windowsの設定
- システム
- サウンド
- アプリの音量とデバイスの設定
ここからそれぞれの出力デバイスの設定を行います。
Youtubeの動画に関しても、ChromeやFirefoxなどのブラウザごとにそれぞれ出力デバイスを割り当てて使用することで、別々の音を流して再生させることが出来ます。
録音デバイス
「同型の入力ジャック、つまりライン入力またはマイクを 1つの入力デバイスとして統合します。」に関しては、以下のような説明がありました。
音声端子が 1つしかない製品は、「 4極対応タイプ 」 です。
ラインとマイクの端子は 1つに統合されているので、こちらを選択してください。
<出典元 : マウスコンピューター>
「すべての入力ジャックを独立した入力デバイスとして分離します。」に関しても、以下のような説明がありましたので参考にしてみてください。
音声端子が 2つ以上ある製品は、「 3極対応タイプ 」 です。
ラインとマイクの端子がそれぞれ独立しているので、こちらを選択してください。
<出典元 : マウスコンピューター>
例えばノートパソコンの場合は、ジャックが「マイク端子(3極)×1+ヘッドフォン端子(3極)×1」と「マイク・ヘッドフォン端子(4極)×1」の2パターンあるので、それぞれ確認して選択してください。
またデスクトップPCの場合は基本的に4極には対応していないので、変換ケーブル(3極↔4極)を購入したりします。ただしデスクトップで使用されるのを見越し、変換ケーブルが同梱されている製品も多いですが。
「もし外部マイクを接続しても録音デバイスとして認識されない場合」などには、この項目を見直してみると良いと思います。
備考
現在、プラグ(ジャックに差し込む金属部分)には「2~5極」まであり、それぞれにおいて機能に違いが出てきます。
3極の場合は「2本の線(端子)」でステレオ形式での音声入力・出力に対応しています。
4極の場合は3極にマイク機能が足され、「1本の線(端子)」でステレオ形式での音声入力・出力に対応しています。
終わりに
ここまで「Realtek Audio Console(Cntrol)」の使用方法について一通り紹介をしてきました。
今後ソフトウェア側のアップデートにより、他の機能が追加されたり削除されたりすると思うので、出来る限り記事の更新を行っていきたいと思っています。
色々と調べて使用していく内に、意外と便利な機能が多いなぁという印象を持ちました。
ぜひ皆さんも色々と試して利用してみてください!
さようなら~
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