いざという時に役に立つ!
こんにちはchessinuです。
今回はMSIのマザーボードでビープ音(Beep Sound)を鳴らす方法について紹介します。
意外と利用している方は少ないかも知れませんが、いざ問題が発生した時に割と役に立つことが多いです。なのでビープ音に関する知識を持っておいたが方が絶対に良いと思います。
「ビープ音とは何かを知りたい方」や「ビープ音の機能を実際に利用してみたい方」などは、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
簡単な設定ですぐに使用出来るようになりますよ!
ちなみに、実際にビープスピーカーから出るビープ音の音声ファイルも用意してあるので、どの様な感じで音が鳴るのか聞いてみてください。
ビープ音(Beep Sound)について
そもそもビープ音とは一体何のためにあるのかということについてですが、簡単に言うとPC起動の際「ハードウェアに深刻な問題が発生している時に鳴る警告音メッセージ」って感じです。
PCの電源ボタンを押すと、まずOSが起動する前にBIOS(プログラム)でPCに接続されている「周辺機器(ハードウェア)」をチェックし使用できる状態にします。
そのチェックの際に何か深刻な問題が発生してる場合、ビープスピーカーから警告音が鳴ります(正常でも鳴る)。
まぁ”深刻な問題”なんて脅した表現になっていますが、割と多いのがケーブルや接続機器をちゃんと差し込んでいなかったり、または差し込んでいたのが何かの拍子に抜けたり緩んだり~みたいな接続不良系だったりします。
また問題が発生した時に鳴る「警告音」は、電子音で「ピッ」という短音(・)と「ピー」という長音(ー)を組み合わせて鳴らすことにより、どこに問題が有るのかをメッセージ的な感じで知らせてくれます。
なので警告音”メッセージ”と言ったのはそこから来ています。
ちなみにその警告音メッセージ(電子音の組み合わせ)は、使用しているBIOSの種類によっても変わってきます。
というのもBIOSは大きく分けると「AMI BIOS」と「Award BIOS(Phoenix BIOS)」の2種類があり、各マザーボードメーカーがそれぞれのどちらかを選択し、そして独自のカスタマイズを行い組み込んでいます。
- AMI BIOS
- American Megatrends Incorporated社製
- Award BIOS(Phoenix BIOS)
- Award社製。後にPhoenix社と吸収合併
なので自分の使用しているマザーボードがどちらのBIOSなのかを事前に知っておく必要があります。
ただ、最近ではほとんどが「AMI BIOS」らしいですが。
BIOSの種類を確認する方法
先程BIOSには基本的に2種類あると紹介しましたが、それでは自分が使用しているBIOSがどちらなのかを確認する2つの方法を紹介します。
- システム情報
- CPU-Z
システム情報
左下のアイコンを右クリックして「検索」を選択します。
そこの検索欄に「msinfo32」と入力します。
そして「BIOSバージョン/日付」の項目で確認します。
CPU-Z
CPUIDの公式サイトから「CPU-Z」をインストールして利用します。
【公式サイトリンク】
Windowsを選択した後、「SET UP ENGLISH」または「ZIP ENGLISH」のどちらかを選択して「CPU-Z」をインストールします。(基本的にSET UP ENGLISHでOK)
インストールしたら「CPU-Z」を起動し、「Mainboard」タブにあるBIOSの「Brand」項目を見ると情報が載っています。
ビープ音を鳴らすのに必要な設定や操作
ビープ音を鳴らすためにやることが何点かありますが、何も難しい事はなく簡単にすぐ設定できます。
なお既にマザーボード上にビープスピーカー(ビープ音を出すためのスピーカー)を取り付けてあったり、デフォルトでビープスピーカーの役割を持った機能が実装されている場合は、BIOS(UEFI)の設定だけ行ってください。
- ビープスピーカーを取り付ける
- BIOS(UEFI)の設定をする
ビープスピーカーの紹介
今回ビープ音を鳴らすために使用した道具について紹介します。
マザーボードにビープ音を鳴らすスピーカー的なものがオンボード実装されていない場合は、ネット通販または実店舗にてスピーカーを別途購入する必要があります。
自分の場合はマザーボードにオンボード実装されておらず、またPCケースにもビープスピーカーが付属されていないタイプの物だったので、こちらの「アイネックス 実験用スイッチ・LEDセット KM-01」をAmazonで別途購入しました。
セットと言う名前の通り、ビープスピーカーだけでなく他の検証用のスイッチやLEDなどもセットとして付属しているのでとても便利でお得です。
これが今回使用するビープスピーカーです。
この穴が空いているスピーカー部分から音を出します。
極性は黒がプラスで白がマイナスです。極性に関係なく鳴る仕様ですが、一応ちゃんと極性通り差し込んでください。
ちなみにこちらの「アイネックス 実験用スイッチ・LEDセット KM-01」の「Beep Speaker」以外の使用方法について、別の記事にまとめてありますので合わせて参考にしてみてください!
ビープスピーカーを取り付ける
それでは実際にビープスピーカーをマザーボードに取り付けていきます。
取り付け場所の確認
使用方法はとても簡単で、メーカ側から指定されているマザーボード上の端子に接続するだけです。
どこに端子があるのかについては、使用しているマザーボードの取り扱い説明書に書いてあるのでそちらを参考にしてみてください。
自分のマザーボードの場合は下の画像の赤枠で囲ってある「JFP2コネクタ」に取り付けます。
また、事前に極性も確認しておきます。
左がマイナスで右がプラスになっているので、スピーカーもその通りに取り付けます。
実際に取り付ける
それでは実際に取り付けていきます。
先程確認したマザーボードの「JFP2コネクタ」に差し込みます。
左がマイナスなのでスピーカーの白配線を左に差し込み、右側がプラスなのでスピーカーの黒配線側を右に差し込みます。
以上でビープスピーカーの取り付けは完了です。簡単でしたよね。
次にBIOS(UEFI)で設定をしていきます。
BIOS(UEFI)上での設定
おそらくBIOS(UEFI)の初期設定ではビープ音に関する項目は「Disable(無効」となっていると思うで、これを「Enable(有効)」に設定していきます。
手順は以下の通りに進めていきます。
- EZ Mode
- Advanced
- SETTINGS
- Boot
- POST Beep
実際に設定する
ではまず各自お好きな方法でBIOS(UEFI)の設定画面へ行ってください。
EZ Mode画面の場合、「F7キー」を押してAdvanced画面へと進みます。
Advanced画面へと来たら、「SETTINGS」を選択します。
次にその中から「Boot」を選択します。
そして「POST Beep」を選択します。
「Disable(無効)」を「Enable(有効)」に変更します。
設定が完了したら「Save Changes and Reboot」または右上の「バツボタン」を押し、設定項目の変更内容を確認したら終了して再起動します。
ビープ音を鳴らしてみる
それでは取り付け作業および設定作業が完了したので、実際にビープスピーカーを鳴らしてみます。
ただしその前にビープ音(短音と長音)の組み合わせを確認しておく必要があります。でないとビープ音が鳴っても何が何だか分かりませんからね笑
先ほど紹介した通り、基本的にBIOSはAMIとAward(phoenix)の2種類あります。
AMIとAwardのビープ音の組み合わせの詳細に関しては、他サイトで紹介しているのでそちらを参考にしてみてください。
実際のビープ音
まずは正常に起動が行われた場合のビープ音です。
「ピッ」という短音が一度鳴ります。
次にわざとグラフィックボードを抜いた状態で起動した場合の警告音です。
「ピー」という長音1回の後に「ピッ」という短音が2回鳴り、全体としては「ピーピッピッ」という音になります。
終わりに
それでは以上で、MSIのマザーボードで「ビープ音(Beep Sound)」を鳴らす方法を紹介した記事は終わりとなります。
興味のある方はぜひ取り付けてみてください。
意外と便利だったりしますよ!
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