備えあれば憂いなし!
こんにちはchessinuです。
車でのドライブやバイクでのツーリングの際に、万が一ガス欠を起こしたら結構対処が面倒くさいですよね。近くに運良くガソリンスタンドがあればいいのですが、そうそう都合良く有るわけではないですからね。
そもそもガソリンスタンド自体が年々減少しているんで、ツーリング先が田舎の方だと探すのに大変苦労します。
なのでそういう自体に備え、ツーリングの際にはガソリン携行缶を1つ持っておくが良いのではないかと思います。
ということで、今回は数あるガソリン携行缶の中でも人気のある「X-EUROPE(クロスヨーロッパ) BT-1000」について色々と紹介していきますので、購入を考えている方などは是非参考にしてみてください!
ガソリン携行缶について
ガソリン携行缶はとても便利な物ですが、その中に入れる「ガソリン」はとても危険な物質です。なのでガソリンを取り扱う際には、細心の注意を払う必要があります。
しかし自分はこの辺の分野に関してあまり知識がなかったため、ネット上で色々と調べてみたのですが、やはり事前に知っておいた方が良いと思える事がたくさん有りました。
ということで、この項目ではガソリン携行缶を所持する上で必要な知識を簡単にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ガソリンの性質
ガソリンは原油を精製して作られる石油製品の1つです。皆さんご存知の通り、主に車やバイクなどの燃料として使用されています。
またガソリンは石油製品の中でも沸点が低く揮発性が高いため、使用または保管に関して適切に取り扱う必要があります。
ちなみにガソリンの元々の色は「無色透明」ですが、軽油や灯油と分かりやすく区別するために色を「オレンジ色」に着色してあります。
なお軽油は「淡黄色」で灯油は「無色」です。
- 沸点が低い
- 揮発性が高い
- 引火しやすい
- 非水溶性
- オレンジ色
危険物運搬容器の規格
危険物運搬容器には以下の2つの規格があるそうです。どちらかの規格の合格認定を受けていないと、ガソリンを入れる容器として使用することが出来ません。
なので灯油などを入れている「非規格」のポリ容器でガソリンを保存することは消防法で禁止されています。
- KHK規格
- UN規格
KHK規格
KHKとは危険物保安技術協会(Kikenbutsu Hoangizyutsu Kyokai)という消防法に基づいて設立された特別民間法人で、ここの認証を受けた製品には「KHK認定マーク」が付与されます。
こちらのKHK認定マークは「国内陸上輸送」のみに対応しています。
UN規格
UN規格は国際連合危険物輸送勧告(United Nations~)という「国際規格」で、日本船用品検定協会という一般財団法人の認証を受けた製品には「UN認定マーク」が付与されます。
こちらのUN認定マークは国際規格なので、国境を超えた船舶での移動または飛行機での移動にも対応しています。
ちなみに「X-EUROPE BT-1000」では、本体部分に「UN認定マーク」が刻印されています。
少し見えづらいのですが以下の様に刻印されています。この数字と記号にはそれぞれ意味があるので、気になる方は調べてみてください。
簡単に紹介すると、「製造者」「製造国」「製造年」「水圧試験圧力」…etc
【1A1/Y/150/19】
【TW/YG CR0029】
ガソリンの保管方法と廃棄方法
保管方法
ガソリンが入っている携行缶は、基本的に直射日光を避けた暗い冷所に保管しておきます。また同時に、振動や温度変化が少なく安定した場所も好ましいです。
ただしガソリンは酸化して劣化するので、数ヶ月を超えるような長期保存は安全面を考慮すると止めたほうが良いです。
例えば自分の様にバイクのツーリングの際に使用するという場合は、そのツーリングの当日にガソリンスタンドで携行缶に給油し、その日の内にそのガソリンを使い切るという方が良いと思います。
まぁとにかく長期間の保管は出来るだけ避けたほうが良いという事です。
- 携行缶の蓋を密閉する
- 携行缶内は満タン状態が好ましい
- 直射日光を避けて冷所に保管
- 振動や温度変化の少ない場所に保管
- 長期間の保存は厳禁
廃棄方法
基本的にガソリンは給油したら短期間で使い切るのがベストですが、しかし実際には色々な事情があるので必ずそうすることが出来ない場合もあります。
例えば数年間乗っていなかったバイクなどにガソリンが入っていた場合、その古いガソリンは処理しなければなりません。
ではどの様に処理するのかと言うと、古いガソリンを携行缶に入れて「ガソリンスタンドに持っていく」のが良いです。自分で中和させて処理するみたいな事も出来るようですが、素人がやるのはオススメできません。
ただし処理費用がいくらかかるのかなどは分かりませんので、事前にガソリンスタンドに電話して聞いておくと良いと思います。
- ガソリンスタンドに持ち込む
- 自分で処理作業は出来るだけ行わない
ガソリンを携行缶に給油する方法
ガソリンは必ずガソリンスタンドの「店員さん」に入れてもらう必要があります。
なのでセルフスタンドへ行き、自分で携行缶の中へ勝手にガソリンを給油することは禁止されています。ただしセルフスタンドでも店員さんに頼めば大丈夫です。
なお京都アニメーションでの例の事件があって以来、携行缶へガソリンを給油するのには身分証明書が必要になりました。
なのでガソリンスタンドへ免許証を持って行くと、向こうでそれをコピーします。その後、使用目的などを口頭で答えることになります。
ガソリンスタンドにもよりますが、簡単な記入用紙を渡されて書く場合もあるそうです。
- 自分で給油するのは禁止
- 身分証明書が必要
X-EUROPE BT-1000
それでは実際に自分が購入したガソリン携行缶「X-EUROPE(クロスヨーロッパ) BT-1000」について紹介します。
この製品は小型のガソリン携行缶の中でも、AmazonなどのECサイトにおいて1~2位を争う人気があります。
ちなみにこれは1.0Lタイプの製品ですが、0.5Lタイプの「X-EUROPE(クロスヨーロッパ) BT-500」という製品もあります。
- 製造国
- 台湾
- 認定規格
- UN規格合格
- 容器の容量
- 1.0L
- 容器の寸法
- 高さ : 幅 : 奥行き = 19.1cm : 9.3cm : 9.3cm
- 容器の質量
- 約300g
- 容器の材質
- 電気亜鉛メッキ鋼板(0.6mm JIS規格合格)
- キャップ部分は錆びにくいステンレス
内容物確認&外観
「X-EUROPE BT-1000」の内容物は以下の3点です。
- 携行缶本体(ボトル,ノズル,キャップ)
- 収納袋
- 取扱説明書
携行缶本体
ボトルの色はECサイトの画像を見ると、若干ダークグリーンっぽく見えますが普通に黒色です。個人的にはこの無骨な外観デザインが凄く好みで気に入っています。
持った感じとしては重厚感があり、重さの方も約300g程度あるのでしっかりとした作りの印象です。また、亜鉛メッキ加工を施してあるので錆や腐食などの耐性にも期待できます。
収納袋
収納袋が付属するのですが、まぁハッキリ言って完全にオマケレベルだと思っておいたほうが良いです。
と言うのも、普通に外の光が中に透けるくらい生地全体が薄いので、ガソリンを入れた携行缶を入れるには余りにも心許ない気がします。
また、ガソリン携行缶を入れて紐を締める際に、すっぽりと完全に入りきらないのもかなり気になりますね。なぜもう少しだけ袋を長くしなかったんだろうか…。
なので本体を携行する際には、別にしっかりとした作りの袋を別途で購入したほうが良いと思います。
取り扱い説明書
簡易的な取り扱い説明書です。図はほとんど無く、ほぼ文字だけで構成されています。
使用方法
それでは「X-EUROPE BT-1000」の使用方法について紹介していきますが、使用の際の取り扱い注意点などに関しては、取扱説明書に詳しく記載されていますのでここでは省略します。
車両に給油する際の使用手順は以下の様になります。
- キャップを緩め、中の気圧調整(ガス抜き)を行う
- 給油ノズルをセットする
- こぼさないよう給油する
リハーサル
キャップを緩めて気圧調整を行う
給油する際にいきなりキャップを取り外してはいけません。必ずキャップをゆっくりと回し緩め、携行缶内のガスを抜いて気圧調整を行ってからキャップを取り外します。
この作業を怠ると、内圧によってガソリンが吹き出す恐れがあるので必ず行いましょう。
給油ノズルをセットする
次にキャップと中蓋を取り外したら、「給油ノズルとキャップ」をこの様にセットします。
それを再び本体へと取り付けます。
この状態でそれぞれのガソリンタンクへ給油していきます。
まぁ給油ノズルを取り付けないで、そのままの口で給油しても大丈夫ですが、結構口が大きいのでガソリンをこぼさないように気を付けてください。
本番
それでは実際に自分のバイク(スーパーカブ)に給油してみます。
先ほど紹介したとおり、まずはガソリン携行缶を凸凹していない平らな場所へ置き、ゆっくりとキャップを緩めます。
そして給油ノズルを取り出します。中にはガソリンが入っていますが、やはりオレンジ色っぽい感じですね。
給油ノズルと本体のセット完了。やはりどうしてもノズルをセットする際、ガソリンが少し手に付着してしまうのは不可避なことなので、ツーリングの際にゴム手袋などをリアボックスなどに常備しておくと良いと思います。
そして実際にガソリンタンク内へと給油をします。
こぼさないように…こぼさないように…。
終わりに
給油作業の終了後、ガソリン携行缶内にガソリンが”わずか“に残っている場合は、そのまま携行缶を開けて換気された場所に放置しておくと、蒸発して自然に無くなるらしいです。
もしくわ「ウエス」などを利用して拭き取っておくのも良いと思います。拭き取ったウエスは、少し外で乾燥させてから捨てたほうが良いです。
またすぐにガソリン携行缶に給油をして使用するのであれば、別にウエスなどで拭き取らずにそのままでいいです。
以上でガソリン携行缶を使用した給油に関する全ての作業は終了です。
とても便利で簡単でしたよね。
ただし取り扱う「ガソリン」はとても危険な物質なので、性質(特性)や用法用量などを正しく理解した上で使用する必要があります。
それでは皆さん、良きガソリン携行缶ライフを!笑
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