やはりテレビ番組はパソコンで見るに限る
こんにちはchessinuです。
テレビ番組を見る方法って色々ありますよね。
まず一番最初に思いつくのは、そりゃテレビ番組を見るのだから当然テレビだと思います。あとはスマホ(ワンセグ・フルセグ)やPSPなどのゲーム機、そしてパソコン…etc。
自分の場合は「スポーツ」が大好きなのでスポーツ番組をよく見るのですが、やはり複数試合同時に行われるとテレビ画面では何かと不便です。その点パソコンで見れば「自由自在に画面の操作」をすることが出来るので、ストレスを溜めること無く快適にスポーツ観戦ができます。(負けたらストレスは溜まりますが笑)
で、まぁ余り大きな声では言えませんが、やはりTS抜きといえば「視聴」というよりも、「録画や編集」に関して色々出来るということのメリットが大きいです。そもそも視聴だけであればわざわざTS抜きである必要がありませんからね。
それで何が言いたいのかというと、以前から使用していた「PT2」が突然寿命を迎えたので、新しくTS抜きが出来る「テレビチューナー」を探すことになりました。
そして今回新しくTS抜きテレビチューナーを購入したので、それを「Ryzen環境の自作PC」に導入し、テレビ番組を視聴&録画するための方法をざっくりと紹介していく記事です。
事前に用意した物を紹介
パソコンでテレビ視聴&録画をするために用意した物です。
- 自作PC
- 使用するPCです。
- PLEX「PX-W3U4」
- 今回の主役であるTS抜きチューナー様です。
- B-CASカード
- これがないと見られません。無い方は事前に用意しておいてください。
- 分配(波)器
- 必要に応じて用意しておいてください。
自作PCについて紹介
今回使用した自作PCのスペックを簡単に紹介します。
OS | Windows10 HOME 64bit |
---|---|
OS ver. | 1909(19H2)~2009(20H2) |
CPU | Ryzen7 3700X |
M/B | MSI X570 Carbon |
グラボ | GIGABYTE 2070s |
結論から言うと、Ryzen環境でも特に問題なく動かすことが出来ました。
またチューナーがUSB接続タイプなのでノートパソコン(Core i7 第4世代)でも試したところ、同じ設定方法でこちらでも無事に使用することが出来ました。
ぶっちゃけよっぽど年季の入ったオンボロ低スペックPCとかではない限り、スペック上での足切りはそこまで心配しなくても良いと思います。(保証はできませんが)
なおWindowsOSのバージョンに関しては、「1909(19H2)・2004(20H1)・2009(20H2)」でそれぞれ問題なく動作しました。
一応、次のチューナー紹介で「最低動作環境」と「推奨動作環境」について紹介してありますので参考にしてみてください。
ちなみに、使用した自作PCの詳細については以下の記事に書いてありますので、よろしかったら合わせて参考にしてみてください。
追記
2021年11月1日に自作PCを「Windows11(21H2)」にアップデートしたのですが、特に何も設定することなくそのままパソコンでテレビを視聴することができています。
PLEX PX-W3U4
動作環境について
PLEX公式サイトに載っている最低・推奨動作環境について紹介します。CPUはIntelのしか載っていませんでしたが、要求されるスペックは全然高くないので、まぁほとんどの方は大丈夫だと思います。
最低動作環境 | 推奨動作環境 | |
CPU | Intel Core2Duo 2.2GHz以上 | Intel Core i 3以上 |
メモリ | 2GB以上 | 4GB以上 |
対応OS | Windows10・8.1・8・7 64bit/32bit |
PT2と比較
今回使用したのはPLEX社製のTS抜きテレビチューナー「PX-W3U4」です。以前使用していた、アースソフト社製の「PT2」とスペックを簡単に比較すると以下の様になります。
PT2 | PX-W3U4 | |
---|---|---|
地デジ / BS・CS | 2ch / 2ch | 2ch / 2ch |
ICカードリーダー | 無し | 有り |
接続方式 | PCI | USB |
Amazon価格 | 16,000円 | 14,000円 |
元々使用していた「PT2」はとても優秀な製品でした。しかし発売からだいぶ年数が経っており、今更「PT2」を買うのもなんだかなぁと思ったので、それの後継である「PT3」を購入するつもりでしたが値段を見てびっくり…Amazon価格で4万円近くもします。
まぁ生産終了していて新品がほぼ市場には出回っていないので、仕方ないっちゃ仕方ないですがね、、、
それで結局どうしたのかと言うと、再度「PT2」を購入しても良かったのですが、敢えて今回は違うメーカーの製品を使用してみました。
「PT2」と「PX-W3U4」で大きく違うのは接続方式ですね。
「PT2」は変換ライザーカードを使用してPCI接続で使用、「PX-W3U4」はそのままUSB接続。
理想的には「PT3」の様なPCIe接続が良かったんですけどね、いかんせん高いので…。それとUSB接続がどんな感じなのか気になったのでこちらにしました。
ちなみにPLEX社の製品でPCIe接続のチューナー(例PX-W3PE4…etc)がありますが、あれはデータのやり取りにUSBヘッダーを使用する「なんちゃってPCIe接続」なのでめちゃくちゃ微妙な感じ…。
PX-W3U4とPX-Q3U4
また、「PX-W3U4」には上位機種の「PX-Q3U4」があります。こちらは地デジ4ch・BS/CS4chの「合計8ch同時視聴&録画」が出来るそうです。
ただしAmazonのレビューや製品の仕様を見ていると、やはり「PX-W3U4」を増設して合計8chにした方が安定感はありそうな気がします。
まぁ個人的にそう思っただけなので気にしないでください。
ちなみに購入後に使用して気に入ったので、実際にもう一台増設して合計8ch同時視聴&録画環境になっています。
新製品についての追記
2020年12月頃にPLEX社から「PX-W3PE5」という製品が発売されました。
この新製品の大きな特徴は、USBを使用しない「完全PCIe駆動型」のTS抜きチューナーとなっており、視聴・録画環境の安定性の向上などが期待できます。
しかしまだ発売されたばかりということもあり、実際に使用したレビューなどが少ないためどんな感じのデキなのかは今の所よく分かりませんが、とりあえずPLEX社のやる気があったというのはポジティブな情報です。(PLEX TVという知識がなくても簡単に録画&視聴できるソフトも最近公開されていました)
そう言えば以前に公式がこんなツイートをしていましたが、この製品のことだったんですね。クラウドファンディングなども募っているそうなので、興味の有る方はぜひ参加してみてください。
どうでもいい近況報告の追記
現在コロナ禍ということで「スポーツ観戦熱」がすっかり冷めてしまい、せっかく導入したTS抜きチューナーもほとんど使用せずにいました。
しかーしアマプラでたまたま見た「進撃の巨人」にハマってしまい、最近ではもはや「進撃の巨人専用録画チューナー」と化しています笑
ピークちゃんたまらん…(^ω^;)
ちなみに今度新しく安いPCを購入する予定なので、Linux環境で録画サーバーの構築を考えています。(やる気が出れば)
B-CASカード&分配(波)器
「PX-W3U4」にはICカードリーダーが内蔵されているので、別途で用意する必要はありません。
なおB-CASカードは付属しませんのでご注意ください。なので自分はB-CASカードは、使わなくなったテレビのを抜き取って使用しています。
B-CASカードが無い方は手に入れる方法があるのでググってみてください。
分波器や分配器に関しては、必要に応じて各自で揃えておいてください。
設定方法について
パソコンでテレビ番組を視聴&録画する設定の流れを簡単に紹介します。
「簡単に」と言ったのは、もう既に詳しく丁寧に解説してくださっている管理者様&サイトがあるので、こちらで特に解説する必要もないと思ったからです。(別に面倒くさいとかじゃないですよ…)
自分も設定する際は本当にお世話になりましたので、この場をお借りしてサイト運営者様&ソフト開発者様へ感謝を申し上げますm(_ _)m
ということで詳しい設定方法に関しては他サイト様に任せることにして、自分が設定する際に少しつまづいた部分に関して紹介します。
参考にさせていただいたサイト様
- ttp://can-blog.com/how/px-w3u4-tvtest/
- ttps://aviutl.info/px-w3u3-settei/
- ttps://blog.tsukumijima.net/article/ts-dtv-soft/
- ttps://ryo-japan.jp/retirement/archives/2408
用意する物(ソフト系)
- PLEX公式ドライバ
- ランタイム(Visual C++20xx)
- TVTest
- BonDriver_BDA
- BDASpecial-IT35
- デコーダー
- EpgDataCap_Bon(EDCB)
全体的な設定の流れ
①事前にW3U4をセットしておく(USB接続・ACアダプター接続・テレビケーブル接続・B-CASカード挿入)
↓
②必要なランタイム(Visual C++20xx)をインストールする。※
↓
③PLEX公式サイトからドライバをインストールする
↓
④TVTest(0.7.23)をダウンロード(TVTestのバージョンに関して、自分は「0.7.23」を使用しましたが最新版は「0.10.0」になっています。どちらを使用してもいいのですが、若干設定方法が変わってきます。)
↓
⑤BonDriver_BDA-2019-02-02.zipを解凍し、必要なファイルをリネームしTVTestの中へ移動させる。
↓
⑥BDASpecial-IT35-2019-02-02a.zipを解凍し、必要なファイルをリネームしTVTestの中へ移動させる。
↓
⑦TVTestを起動させてデコーダーの設定やスキャンを行う
↓
⑧予約録画をするためにEpgDataCap_Bon_10.66(EDCB)をダウンロードして導入する
↓
⑨後は好みで「プラグイン」などを導入して、使いやすいようにカスタマイズする
※ ランタイムに関しては各自で使用しているPC環境にも依るので、指南サイトの指示に従い必要なものをインストールしてください。分からない場合はとりあえず全部入れておけば大丈夫だと思います。
プラグインについての補足
TVTestにはデフォルトでいくつかの「プラグイン(拡張機能)」が導入されており、その機能の説明に関してはこちらから確認できます。
そしてここに自分の好みで「プラグイン(拡張機能)」を追加してカスタマイズすることで、使い勝手や利便性が向上していきます。
プラグインは色々とありますが、ここではその内の基本的ないくつかを紹介したいと思います。
TvtPlay
「TvtPlay」は録画したTSファイルを「TVTestで再生する」ためのプラグインで、追っかけ再生にも対応しています。
本来であればTVTestはテレビ番組を視聴する目的のツールですが、TvtPlayを導入することによりTVTestで録画データの再生に対応させることができます。
NicoJK
「NicoJK」はニコニコ実況のコメントを、TV画面上にリアルタイムで流すことができるプラグインです。
ちなみにTVTestで番組を録画するとコメント(ログ)を保存し、後で「TvtPlay」で再生する時にコメントを流すことができます。
また少し設定を加えることで、ニコニコ実況にコメントを投稿することなどができたりします。
その他ツール(ソフト)
他に有名で便利なツール(ソフト)としては、録画したTSファイルを事前の設定(CMカットやロゴ除去、保存ファイル形式指定…etc)に基づいて全自動エンコードしてくれる「Amatsukaze」や、LAN内で1つのTS抜きチューナーを複数のデバイスで共有できる「Spinel」などがあります。
まだまだ便利なツールがあると思うので、興味のある方は色々と調べてみてください!
設定上での注意点
注意点1
EpgDataCap_Bonを設定をする際、即時録画を押しても画面が真っ黒で無音になる方は「WinSCard.dll」「 WinSCard.ini」を「 EpgDataCap_Bon.exe」と同じ場所に配置してみてください。
注意点2
EpgDataCap_Bonを設定をする際、チャンネルスキャンを実行しても「チャンネル情報の読み込みに失敗しました」となってしまう方は、「EpgDataCap_Bon」の中にある「BonDriver」フォルダに「IT35.dll」を配置してみてください。
付属のリモコンを使用する方へ
PX-W3U4/Q3U4付属のテレビリモコンを使用する場合は、TVTestのPluginsフォルダに「W3U4Remocon.ini」「W3U4Remocon.tvtp」を配置します。(PX-Q3U4の場合はiniファイルの簡単な書き換えが必要)
そしてTVTestを起動させた画面上で右クリックをして、「プラグイン」からリモコンを選択して使用します。
ちなみに「設定」→「リモコン」で「PX-W3U4/Q3U4」を選択し、リモコン操作に関して好きなようにカスタマイズすることもできます。
リモコンは下の画像の赤い四角で囲ってある場所へ向けて操作してください。
テレビ画面のキャプチャ方法
テレビ画面のキャプチャ方法に関してですが、やり方はとても簡単で、視聴しているテレビ画面上でマウスやキーボードなどを操作して行います。
マウス操作で行う場合は、「設定」→「操作」で好きなように割り当てます。(ここでは適当にマウス中央を押すとキャプチャ)
キーボードで行う場合は、「設定」→「キー割り当て」で好きなように割り当てます。(ここでは適当にキーボードの「I」を割り当てる)
付属のリモコンで行う場合は、「設定」→「リモコン」で使用していないリモコンボタンにキャプチャを割り当てて行います。(ここでは適当に使用していない「DVDボタン」を割り当てる)
その他にもキャプチャに関する設定を「設定」→「キャプチャ」から行えます。
他にも「キャプチャウィンドウ」を利用したりする方法もあります。(もしかするとキャプチャするために便利なプラグイン?が有ったりするかも)
またテレビ画面のGIF作成などに興味のある方は、やり方を紹介しているサイト様が有るのでそちらを参考にしてみてください。
実際にテレビ番組を視聴&録画してみた
「PX-W3U4」は地デジ2ch×BS/CS2chの合計で4ch同時に視聴&録画することが出来ます。
それで実際に4chを同時に視聴&録画をしてみましたが、特にドロップが発生することもなく普通に安定して作動していました。
またCPU温度に関しても、4ch同時視聴の際に「2~3℃」程度上がっただけで爆熱になるとかも特になかったです。ただしチューナー本体は少し発熱していましたが、挙動などに問題のあるレベルでは全くありませんでした。
(ちなみに上の画像は圧縮してあるので画質はめちゃくちゃ悪いのですが、本来の映像自体は普通に綺麗です)
また、予約録画の番組表も大変見やすい&操作のしやすいUIなのでめちゃくちゃ便利です。番組のジャンルによって好きなように色分けなどすることも出来るので、本当に無料で良いのかと思えるぐらいの機能です。開発者様には頭が上がりません…。
まぁざっとになりましたが、以上で「パソコンでテレビ番組を視聴&録画する方法の紹介」についての記事は終わりとなります。
「TS抜き」という同じ志を持つ皆様の参考になれば嬉しい限りです。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
さようなら~