国立西洋美術館を〇〇倍楽しむ?
こんにちはchessinuです。
芸術は秋だけでなく一年中楽しめるものなので、暇を見つけては色々な美術館や博物館を巡っています。
前の記事では「国立西洋美術館の歴史や館内ルール」などの、基本的な利用案内について紹介をしました。
今回の記事では、実際に「国立西洋美術館の展示室内の巡り方」や、館内での「お勧めの場所や見どころ」などを画像を用いて紹介していきます。
「国立西洋美術館に初めて行く人や、行こうか考えている人」、また「国立西洋美術館には行ったことはあるけど、よく覚えていない」など、色々な方へ参考になるような記事を書きましたので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
いざ国立西洋美術館へ!
JR上野駅から国立西洋美術館へ道のり
それでは早速、東京都台東区上野公園内にある国立西洋美術館へ一緒に行きましょう!
今回は山手線を利用しJR上野駅に来ました。上野駅構内のチケット販売所でも国立西洋美術館を含め、色々な美術館や博物館のチケットを買うことが出来ます。
人気のある展覧会だと美術館や博物館のチケット券売列が混むので、もしチケットを持っていなければ事前にここで購入しておくのが良いと思います。ちなみにここでは国立西洋美術館の企画展チケットのみ販売しています。(常設展チケットは販売していませんのでご注意ください)
国立西洋美術館へ行くにはJR上野駅公園改札から出ます。やはり土日は人が多くて混雑していますね。まぁ平日も平日でまた人が多いですが仕方ない。
公園改札を抜けるとすぐ目の前に横断歩道があり、そこを渡るとすぐに国立西洋美術館に到着します。
国立西洋美術館に到着しました。
ちなみに看板には、「今開催している企画展」か「次に開催する企画展」の案内が掲載されています。
人気のある企画展の時は朝早くから人が沢山来るので、係員が画像の赤い矢印の垣根の前辺りにお客さんを整列させます。
国立西洋美術館外庭
国立西洋美術館の外庭にやって来ました。展示室内に入る以外ならチケットなどは一切必要がないので、館内にある「ミュージアムショップ」や「カフェ すいれん」だけ利用しに来る人は沢山います。
外庭には様々なブロンズ像があり、フランスの彫刻家「オーギュスト・ロダン」の有名な作品もあります。(まぁ当然レプリカ像ですけど)
またロダンの作品では最も有名だと思われる「考える人」の像もあります。
ちなみに地獄の門の近くに喫煙所があったのですが、「2020年1月26日」をもちまして受動喫煙を防ぐという目的で喫煙所は撤去されました。なので国立西洋美術館内では一切吸うことができなくなりました。まぁ当然東京オリンピックとかの影響もあるんでしょうね。
それでは券売所で常設展示のチケットを購入します。割と人気のある企画展の時だったので、チケット券売列には沢山の人がいました。
画像では赤い矢印の所に券売所があります。学生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢証明証を、また障がい者の方はお手帳を必ず持参してください。忘れると割引が適用されなくなります。
国立西洋美術館内
チケットを無事購入したので、国立西洋美術館内へと入って行きます。
入るとすぐにインフォメーションがあります。ロッカーに入らない様な大きな荷物(キャリーバッグ)などをお持ちの方は、インフォメーションで預けることが出来るので対応してもらいます。(展示室内には大きな荷物の持ち込みは、原則として禁止されています)
ちなみにロッカーですが、大きいサイズと小さいサイズのロッカーがあります。それぞれ100円を入れて使用し、帰りに鍵を開けると100円が返ってくるタイプなので取り忘れに気をつけてください。
基本的に展示室内に持っていく物は、下記の物ぐらいで大丈夫だと思います。
- 携帯電話
- カメラ
- 貴重品(財布など)
あまり色々持っていっても、展示室内で鑑賞している時に重たくて疲れたり行動する時の邪魔になります。なので出来るだけ持っていく物は、最小構成で済ましたほうが良いです。
国立西洋美術館の常設展示室内の巡り方!
常設展示室のルール(マナー)について
国立西洋美術館の、常設展示室のルールについてまとめました。ルールを守って鑑賞してください。
- 作品に接触禁止
- 絵画はもちろん、彫刻も接触禁止
- カメラ・ビデオ撮影
- フラッシュと三脚使用禁止。またカメラ☓印の作品は撮影禁止
- 飲食禁止
- 飲み物はもちろん、ガムも一切禁止
- 携帯での通話原則禁止
- 緊急時以外での通話は禁止
- 喫煙禁止
- 国立西洋美術館では喫煙場所ナシ
- 鉛筆以外の筆記具使用禁止
- 何かメモする時は鉛筆のみ使用可能
- 大きな荷物&傘(日傘)の持ち込み禁止
- キャリーバッグや傘(日傘)の持ち込み禁止
常設展示室のエリアについて
国立西洋美術館の常設展示室は大きく分けると、以下の6つのエリアに別れています。
- 本館1階 : 19世紀ホール
19世紀の彫刻作品が展示 - 本館2階 : 14~18世紀の絵画
14~18世紀に描かれた絵画が展示 - 新館2階 : 19世紀の絵画
19世紀の絵画が展示 - 新館2階 : 版画・素描企画展
版画や素描作品が展示 - 新館1階 : 近代彫刻ホール
主にロダンの彫刻作品が展示 - 新館1階 : 19世紀~20世紀の絵画
19~20世紀の絵画が展示
常設展示室の入り口は19世紀ホールから始まり、通常はその後1~6の順路で進んでいきます。
より簡潔にまとめると「本館1階→本館2階→新館2階→新館1階」という感じです。
大まかな館内地図が見たい方は、国立西洋美術館の公式ページにあります。こちらにそのリンクを貼っておきますので、必要な方はクリックしてください。
またこちらの本を読んでおくと、より国立西洋美術館にある作品について深く理解できると思います。
実際に国立西洋美術館の常設展示室内に入る
それでは早速、国立西洋美術館の常設展示室内へ入っていきます。通常は展示室内入り口から順路通りに進みますが、出口から展示室内に入って順路無視で見ても全然問題ないです。(チケットは出口付近にいる監視員に見せて入ります)
ここでは通常どおりに、入口からスタートし順路通りに進んでいきます。まずは本館1階の、常設展のチケット改札を通り「19世紀ホール」へと行きます。
本館1階「19世紀ホール」
見どころ
- 彫刻作品
- 吹き抜けの天井
- 監視員の持ち物
- やけに長いスロープ(笑)
彫刻作品
先ほど紹介した通りに、ここは19世紀の彫刻作品が展示されているエリアです。作品数自体は多くはないのですが、やはり近くで彫刻を見ると迫力があります。
吹き抜けの天井
それとここの部屋は天井が突き抜けになっていて、外の光が良い感じで漏れてくるのも見どころです。上を見上げてみると、こんな感じの天井になっています。
監視員の持ち物
ちなみに監視員さんが座る椅子の下には色々な物が置いてあります。
- 懐中電灯
- 館内マップ
- 筆記用具(鉛筆)
- 作品の説明に使うマニュアル
何かメモする時に「鉛筆を借りたい」と言えば貸してくれます。また館内マップが欲しい時や、目的の場所がわからなくなった時に聞くと親切に教えてくれますよ。
奥に見える白い台の上にあるのは「温度計&湿度計」です。展示作品にとって適温になるように調節されています。監視員さんに温度や湿度のことを聞くと教えてくれます。
長いスロープ
この部屋を一通り見終えたら、新館2階の方へと向かいます。新館2階へ行くためにはスロープを利用するのですが、高低差があるので当然スロープもそのぶん長くなります。
また角度も結構急なので車椅子利用の方は、館内のスタッフに言えば車椅子を後ろから押してくれます。ですので、スロープを登るのが大変そうならばぜひ声をかけてみてください。
本館2階「14世紀~18世紀の絵画」
見どころ
- 沢山の西洋絵画が見られる
- 展示の仕方に工夫がある
- 個人的に好きな絵画がある
- 休憩室に戻るスタッフの様子が見られる
沢山の西洋絵画
さて長いスロープを登り、本館2階の「14~18世紀の絵画」エリアにやって来ました。このエリアは名前から分かる通り、14~18世紀の西洋絵画を展示しています。国立西洋美術館の中では最も展示作品数が多いエリアになります。
部屋全体が薄暗く、いわゆる「The 美術館」って感じの雰囲気ですね。
展示の仕方に工夫
このエリアはスロープを登って展示室に辿り着いたら「時計回り」の順路で進んでいきます。
この部屋は正方形状の造りになっており、スロープを登った先にすぐ見える作品が「14~16世紀の西洋絵画」です。そこから時計回りに進んで行くと「17世紀の西洋絵画~18世紀の西洋絵画」と、展示されている作品の時代が新しくなっていきます。
そして「18世紀の西洋絵画」が終わると、今度は「新館」へ続く部屋に行きます。
なので「新しい時代→古い時代」という様に、時代を遡って見たい方は「反時計回り」に進んでください。順路は別に守る必要は無いです。好きな順番で鑑賞してください。
個人的に好きな絵画がある
まぁこれはどうでもいい話ですが(笑)、個人的に好きな作品があります。
17世紀に活躍した、オランダの画家「コルネリス・デ・ヘーム」によって描かれた「果物籠のある静物」というタイトルの作品です。正直この画家自体は知らないのですが、この絵を見ると「美味しそうだなぁ~」って毎回思います。それだけです(笑)
休憩室に戻るスタッフの様子
この部屋では透けたガラス越しに階段が見える場所があります。その階段の先は、3階のスタッフ休憩室へと繋がっています。
なので休憩室に戻るスタッフや、これから持ち場に行くスタッフの様子が見られるので少し面白いです。まぁちょっとした豆知識です。
新館2階「19世紀の西洋絵画」
見どころ
- 巨大な西洋絵画がある
- 広くて落ち着きのある空間
- モネの「睡蓮」の展示
巨大な西洋絵画がある
さてそれでは、本館2階から新館2階へと移動していきます。部屋が急に明るくなったので少し眩しい…。
このエリアに入るとすぐ左側に、巨大な西洋絵画が展示されています。
とても迫力があり、今まで見てきた絵画とは全く違う面白さがあります。(画像は少し理由があって黒く塗りつぶしてあります)
広くて落ち着きのある空間
おそらく国立西洋美術館の常設展示室の中でこのエリアは、最も広くて開放感のある部屋だと思います。他のエリアの場合、狭い空間の中にギュウギュウに詰まってたりしますが、ここはゆったりしていて落ち着きます。(個人的に)
モネの「睡蓮」が展示されている
おそらく国立西洋美術館の一番の目玉作品である、クロード・モネの「睡蓮」が展示されています。まぁ「睡蓮」自体は何枚も世に出回っており、そのうちの一枚がここに展示されています。
この絵を目当てで来館する人も、沢山いるのではないでしょうか。
「睡蓮」以外にもモネの作品はあります。例えばこちらの国立西洋美術館の、常設展チケットの絵にも使われている「舟遊び」など。
新館2階「版画・素描小企画展」
見どころ
- 版画や素描作品が数多く展示
- 常設展のチケットで入れる
版画や素描作品が数多く展示
クロード・モネの作品を見終え、次のエリアへと向かいます。ここは少し他のエリアの作品と違って、版画や素描作品などが数多く展示されています。
常設展のチケットで入れる
ここは企画展なのですが、常設展のチケットで入場することが出来ます。まぁ企画展と言っても「“小”企画展」なので、入場は無料なんだそうです。
撮影した時に開催していたのは「ゴシック写本の小宇宙」という少企画展でした。少企画展はやっていない時もあり、その場合はこの部屋は閉じられていて、お客さんは入ることが出来ませんのでご注意ください。
新館1階「近代彫刻ホール」
見どころ
- ロダンの彫刻作品が数多く展示
- 開放感のある中庭が見られる
ロダンの彫刻作品が数多く展示
階段を降りて(エレベーターもあります)新館2階から新館1階に来ました。ここでは行く道は2つに別れています。どちらを先に行っても大丈夫なのですが、今回は先に「近代の彫刻ホール」へと行きます。
このエリアは、名前の通り彫刻作品のみが展示されています。特にフランスの有名な彫刻家「オーギュスト・ロダン(1840~1917)」の作品が数多く展示されています。
開放感のある中庭が見られる
外には出られないのですが、展示室の中から綺麗な開放感のある中庭を見ることが出来ます。
新館1階「19~20世紀の絵画」
見どころ
- ピカソの絵がある
- 天井のライトがお洒落
- ここが最後のエリア
ピカソの絵がある
このエリアには、かの有名な「パブロ・ピカソ」の絵画が展示されています。
天井のライトがお洒落
作品ばかり見ていると意外と気づかないのですが、天井のライトがお洒落な感じです。まぁそれだけです(笑)
ここが最後のエリア
国立西洋美術館の常設展示室では最後のエリアとなります。
いよいよ出口が見えてきましたね。というわけで、常設展示室はこれで全て見終わりました。
国立西洋美術館の企画展示室内の巡り方!
企画展示室のルール(マナー)について
国立西洋美術館の、企画展示室のルールについてまとめました。
常設展示室とは違い、企画展示室内での「一切のカメラ・ビデオ撮影は固く禁止されている」のでご注意ください。
- 作品に接触禁止
- 絵画はもちろん、彫刻も接触禁止
- カメラ・ビデオ撮影一切禁止
- 館内での撮影は一切禁止
- 飲食禁止
- 飲み物はもちろん、ガムも一切禁止
- 携帯での通話原則禁止
- 緊急時以外での通話は禁止
- 喫煙禁止
- 国立西洋美術館では喫煙場所ナシ
- 鉛筆以外の筆記具使用禁止
- 何かメモする時は鉛筆のみ使用可能
- 大きな荷物&傘(日傘)の持ち込み禁止
- キャリーバッグや傘(日傘)の持ち込み禁止
企画展示室のエリアについて
国立西洋美術館の企画展示室の入り口は、国立西洋美術館の「本館地下2階」にあります。
ただ企画展は部屋の構成が毎回少し変わり、また作品以外にも中の様子などを撮影することが一切禁止されているので、ここで画像を用いて解説することは出来ません。
なので今回は簡単に、企画展示室がどの様な感じなのかをお伝えします。
企画展示室は先程も紹介したとおり、本館の地下2階に入口があります。そして企画展示室内にある階段を降りると(エレベーターも有り)、地下3階まで展示室があります。(何故か下の画像(館内マップ)には地下3階が乗ってないのですが…)
また入口付近で音声ガイドの貸し出しをしているので、利用したい人は約500円程度払って使用します。
まぁ紹介できるとしたらこれぐらいですかね(笑)
あとは実際に行って、皆さんの目で確かめて来てください!
終わりに
この記事を読み終わった後に実際に国立西洋美術館に行き、自分の眼で生の作品や建物を鑑賞するのが一番良いと思います。やはり実際に行ってみないと分からないことや、作品に対する感じ方などが全然違いますからね。
自分も初めて美術館や博物館に行き、教科書やネット上で見たことのある作品を、実際に自分の眼で見た時にはとても感動しました!
ぜひ皆さんも一度は国立西洋美術館に足を運んでみてください。
では以上で国立西洋美術館の常設展示室と企画展示室の、見どころや巡り方を紹介する記事は終わりとなります。
まだ国立西洋美術館を紹介した記事のPart1をご覧になっていない方は、そちらもどうぞ合わせて読んでみてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう!
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